- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062631082
作品紹介・あらすじ
名探偵・法月綸太郎に挑戦するかのように起こる数々の難事件。なぜ死刑執行当日に死刑囚は殺されたのか、図書館の蔵書の冒頭を切り裂く犯人、男が恋人の肉を食べた理由など異様な謎に立ち向かい綸太郎の推理が冴えわたる。「ルーツ・オブ・法月綸太郎」ともいえるミステリの醍醐味あふれる第一短編集。
感想・レビュー・書評
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短編7話。何気なく買った本だったが、30年以上前の本とは知らなかった。
死刑囚が死刑執行直前に殺される「死刑囚パズル」は面白かった。
図書館シリーズ4話はいまいち。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法月綸太郎の短編集。全7作。1作目の「死刑囚パズル」のみ中編で、この作品を読むためだけにこの本を開いても良いと思うくらいよくできていた。謎解きの論理構成はお見事。その他の短編も軽く楽しめるものでおもしろかった。ただし「カニバリズム小論」はグロいのでちょっと…この作家の著者は初めて読んだけど、他の長編なども読んでみたい。本格ミステリに造詣が深いとより楽しめそう。
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法月綸太郎シリーズで全七篇からなる短篇集
カバーに推理が楽しすぎると書かれてある通り推理自体は極端に難しくなく自分なりに推理を構築することが出来る一種の快感めいた楽しく読むことができる本
土曜日の本以外はどちらかと言うと負のイメージ的な作調
個人的なオススメは黒衣の家
あーいう結論になるのは予想してなかった -
推理作家であり名探偵の法月綸太郎が活躍する短編集。犯人当て、トリック当てもあるが、動機当てが多い。伏線回収が鮮やかで、特に第二話『黒衣の家』が良かった。犯人の動機がサイコ過ぎる。
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短編集。最初の話がだいぶ硬派だったので全編こんな感じでいくのかと思っていたが後半は日常の謎(といっても図書館がメインだけど)だったのでその緩急が良かった。謎としては分かったものと分からなかったものとが半々といった感じ。気に入ったのは「黒衣の家」「カニバリズム小論」かな。特に「カニバリズム小論」は謎よりも全体のオチの部分がありきたりとはいえ好き。
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以前どこかで読んだことがあるような話が二編。一遍は正体判明。もう一遍はドラマかしら..
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シリーズ短編。死刑囚のお話と切り裂き魔が特に印象的でした。カニヴァリズムのお話が本当にグロッキーで、読みながら物凄い顔をしてしまった…あれは途中で読むのしんどかった…(;ω;)
黒衣の家が1番意外な展開でした。
後半の短編はなんだかトレンディー要素があって、今並行して読んでる柚木さんシリーズの雰囲気を感じましたww
色んな要素の短編があって、短編とはいえ読みごたえがあって面白かったです。 -
2016.6/20〜25。「頼子〜」以来の法月作品。クドクドと続く台詞が苦手かなと思いきや、だんだん面白くなってくる不思議。重厚な「死刑囚パズル」も良いが、図書館シリーズもライトで良い。