OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4996
感想 : 398
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734486

感想・レビュー・書評

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  • 前半はまだどうなるの?と思って読んだけど、あまりにどんどん破滅にむかっていくのでびっくりした。最後まで救いも何も無い。
    これ以上ないくらい、徹頭徹尾、胸くそ悪い話だった。

  • 出れたのは、よしえと雅子だけか。

  • 生きていることって生々しいことなのかもしれないね。
    そう思えてきたわ。

    彼らがたどる道は破滅でしかありませんでした。
    不純なことをした一人はある悪魔の手により
    殺害されてしまいます。

    そしてその悪魔はある女性に牙をむくのです。
    復讐の名の目的で。

    終盤描写注意ね。
    真面目に身がすくんだから。

  • 20年近く前に一度読んだ作品。
    途中で寝てはいけない環境で読書をしなくてはいけなくなり、この話なら眠くならないだろう!と選択。かなり記憶があやふやで、特に後半はこんな展開だったか、と新鮮に読めた。
    前半から中盤にかけての、どんどん追い詰められていく過程が好きだった。期待値が大きすぎたのか、昔読んだ時よりは怖く感じなかった。

  • 描写がグロくて夢に出てきた。

    展開は想像した通りだけど、すぐに読めた。

  • (上)は読むのに時間がかかってしまったけれど(下)はあっという間に読み終わった!それくらい続きが気になった!

    ヨシエはどうなったのか気になる…

  • 2023.4.11読了
    3.5
    ラストは疾走感があり、引き込まれた。
    お弁当工場の内部事情が興味深かったです。

  • まさか雅子と佐竹の狂気に満ちたラブストーリー(?)になるとは…
    上巻では想像もしない展開だった

    終盤はちょっとOUTすぎて感情移入しにくくなったけど、4人の女たちの行末が気になって一気に読んでしまった

    賢くて強い雅子がちゃんとモテてて出てくる男たちは見る目あるなぁと感心した
    雅子はもう少し後の時代を生きてたらバリキャリになって表舞台で自由に生きられたかもしれないと思うと悲しい
    能力があってもそれを発揮する機会も得られず我慢し続けた人たちが現実にもいっぱいいるんだろうな

    邦子は死してなお酷い扱いで笑ってしまった
    まあ本当にろくでもなかったから自業自得なんだろうけど…

    弥生とヨシエのその後も気になる!

    あと時代もあるんだろうけどみんな煙草吸いすぎ


    ドラマ化と映画化もされているようで、上巻の時点では確かにドラマになったら面白そう!と思ってたけど下巻読んでからはこれを映像化はちょっと…という感想。
    どうやら結末とか変えてあるらしいのでドラマも映画も見てみたい。

  • 弁当工場のパート仲間が殺した死体をバラバラにして捨てた雅子たち。仲間の一人が借金のため街金に話してしまったことで、雅子は死体処理のビジネスに誘われ、もっと戻れない方へ向かってしまいます。

    彼女たちの犯罪は明るみに出て警察に捕まってしまうのか、彼女たちに迫る「他者」に負けてしまうのか、彼女たちがどういった結末を迎えるのか、気になってしまいます。

    殺人、死体解体といったことは非現実的ですが、それらに携わった四人の女たちのどうしようもない絶望を感じる人生は現実にあるものを感じました。だからこそ、雅子に待ち受けていた運命は、私には想像できなかったところに行き着きましたが、どこかリアルに迫るものがある、物凄い小説でした。

  • 子供は大切にしよう。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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