嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 16696
感想 : 1111
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736695

感想・レビュー・書評

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  • 加賀恭一郎シリーズ初の短編集。

    短編であるがゆえ犯人は初めからほぼ明らかであり、長編よりも動機や手口を自分なりに推理しやすいと思います♪

    …しかし1作目に加賀が告白した女性や2作目に加賀が惚れたバレリーナの女性。
    その後まったく音沙汰ないけど今後も描かれることはないのかな…。

  • 加賀恭一郎シリーズの短編集で5つの物語で構成されています。

    加賀刑事が犯人を確実に捉えて追い込んでいく
    過程は流石の一言で、犯人の心理描写にドキドキしながら一気読みしてしまいました。

    短編だけに伏線にも気付きやすいので、一緒に回収する気持ちよさも感じられます。

    中でも私は「狂った計算」と「友の助言」が好みでした。サクサク読める短編集なので移動中にもオススメです。

  • お話の冒頭が、バレエだったので、同じシリーズの眠りの森を連想させました。これが短編小説だと言うのを知らなかったのですが大いに楽しめました。
    1つ目の「嘘をもうひとつ」を読めば、ほかの短編の犯人もなんとなく察しが着いてしまいますが、その点を考慮してもこの小説は面白いと感じました。
    この本の1番の魅力は短編のストーリーよりも、加賀恭一郎という人物の魅力を存分に詰め込んだ作品と言えます。

  • 様々な家庭の、ごく一般的にみえる日常に起きた事件をその観察眼で解決していく加賀刑事。
    加賀シリーズは初めてなのだが、その頭のキレに惚れ惚れした。
    短編集なので難しいものはなく、気軽に読むことができる。
    取り繕おうとする犯人を巧みに誘導させ、最後には観念するように言葉を操るところが加賀刑事の魅力なのだと思った。

  • 短編集でした 

    長編小説でわ付箋を貼ったりしながら 嘘を見逃さないようによむのですが 短編集なので 覚えていられるはずですが、それでも加賀恭一郎さん流石だなぁと感心して ページを戻り あぁ~ここだったのねってことになります。
    面白かったです。

  • 新参者のように短編が続く構成。一方、新参者はそれぞれの短編ストーリーが最終的に繋がる、かつ、各短編ストーリーの底流に本流のストーリーが流れているのに比べ、本作は一つ一つが独立した構成となっている。
    簡潔なストーリーであり隙間時間に読むのに最適。ただ、展開や読後感はやや弱めであるため星2つにとどめた。

  • ミステリーをちゃんと読んだのは児童文庫ぶり?かもしれない。友達の勧めで読んでみた。
    面白くてすぐに読み終わった。面白い。何事も食わず嫌いは良くないなと思った。

  • 短編小説だとは思わずに手に取った作品
    加賀刑事シリーズは初めて読んだけどサクサク読めて面白かった
    個人的には短編より長編小説が好みだけど結構気に入った!

  •  気軽に読めすぎて、別に加賀シリーズでなくてもいいじゃないかと思ってしまう。人気シリーズものには一筋縄ではいかないトリックや重厚なストーリーなどを期待してしまい、面白くない訳ではないが物足りなさを感じた。何回か読んでいるはずなのに『冷たい灼熱』以外ほぼ覚えていなかったし、心に残らない話が多い。表題作と『第二の希望』の動機が理解できない上、『狂った計算』は仕方ないが『友の助言』は殺そうとしなくとも別れたらいいのにと思うのだが。加賀シリーズは長編に限る。

  • 加賀刑事の関った事件の短編集。

    短編でありながら巧く起承転結があり、なかなか満足感はあります。

    事件全体を描く視点や心理描写が魅力であって推理、謎解きという意味ではさほどの驚きはありません。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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