ローズガーデン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.11
  • (21)
  • (92)
  • (340)
  • (61)
  • (9)
本棚登録 : 1211
感想 : 136
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062737692

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「顔に~」「天使に~」に続く村野メロ探偵シリーズ第三弾、今回は短編集です。
    思えばシリーズものを意図的に選んで読んだのって始めてかも。ま、お母さんからもらったシリーズでこれだけが抜けてたんですけどね(笑)

    今回はメジャーな事件はなく、メロの身辺話がメインです。
    しかし「顔に~」から始まり、だんだん等身大(悪く言えばへぼへぼ)になってきてますね、村野メロ(笑)
    「天使に~」でも失敗してお父さんに怒られてますが、今回も結構ミスしてます。
    現実的って言えばいいですけど、もうちょっとスーパーヒーローでもいいかな、と。(多分現在の気分がそれを求めてるんでしょう)

    それ以上に衝撃的な事実:お父さん(義父ですが)の近親相姦・・・義父ってあの、北海道にいる調査屋のお父さんですよね・・・結構好きだったのに・・・

    後書で「ミロは他の誰にもなろうとせず自分らしさを突き通してる」みたいなことが書いてありました。
    そうですけど・・・小説の主人公ってみんなそうなような、気も。

    ただ、ミロが新宿2丁目に家を構えてるだけあってかなりアングラなお友達関係が広がってます。おもしろい♪

  • 内容は
    義父と肉体関係のあった主人公ミロというおませな少女が
    大人になったら探偵になってて……
    その逸話の短編集という感じか。

  • え!?ミロちゃんとお父さんて!!

    なんだか、今までの村野家が。。。

  • 初めての桐野夏生作品を読んだのがこれだった。
    随分昔に読んで衝撃を受けたのを覚えている。
    初めて読んだエロティックな内容と、ありえないだろうという生活に引きずり込まれたのを覚えている。

  • 話としては、どれも面白かった。
    「一体どうなるんだろ?」という興味を尽きさせない内容、面白い曲者ぞろいの登場人物たちと、それに伴うスパイスの効いた設定など、さすが。
    ミステリーとしても面白く読めた。

    んが。
    どうにもこうにも、私はこのミロという女が好きになれないらしい。
    なぜだ?なぜだ?と考えてみたところ、やはりあまりに自分勝手だからだ。

    自分さえよければ、悪態吐くわ周囲を振り回すわ、それによって他人が傷つこうがまるでお構いなし。
    つーかなんでこの女、こんなに誰かれ構わず上から目線?しかも自分の欲求、願望だけはごり押し。
    なんでトモさんをそんなに独占したがる^^;
    で、何が嫌って、そんな自分に酔ってる感じがすごくイヤ。

    自分を軽く責めてみて、それだけで済ませちゃってる感じがすごくイヤ。

    「顔に降りかかる雨」を読んだ時は、ここまで思わなかった気がするが^^;
    なんだろう、桐野先生がミロ像を熟成させればさせるほど、嫌になってしまうらしい。
    うーん。こればかりは相性ですよね。
    この本の解説を書かれた方は、ずい分とミロ嬢を持ち上げておられましたから。

    でも私は、どうしてもミロが好きになれない。残念。
    探偵としても、あまりに間抜けな感じがダメだった。
    桐野先生ごめんなさい。

  • たぶん『ダーク』よりもこっちを先に読むべきだったんだなあ。ちょっともったいないことをしたかも。元夫や村善やトモさんとの物語があってこそ『ダーク』で、ああいうぶっ飛び方をしたのかなあ、と。

  • 100926(n 101025)

  • こーゆーことだったんですか・・・ミロさん・・・

  • 人気のミロシリーズ短編4編。風俗街の細々した事件おもしろかった。欲を言えばもっとページあたりの文字を増やして6、7編は欲しいです。笑いも欲しいです。ので星3つ。

  • 桐野夏生読んでみたかったんで。なんか頭の書き下ろしと後の話がつながんないなあと思ったら、これシリーズものみたいですね。なんか物足りない感じだったけどそれぞれの話は結構面白く読めたので他のも読みたいです。
    個人的には主人公の女の義父と旦那?との駆け引きよか、ホモの隣人の事が気にかかってお互いわかってるんだけど、はっきりとはさせないで曖昧に友人関係でいるほうがなんかエロイ気がしました。
    ああ、でもそれは主人公がエロイ前提でプラトニックだからエロイんだろうか。
    OUTがみつかんなかったんだよなあ。母親に借りる…か…。うーんw

全136件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
桐野 夏生
宮部 みゆき
桐野 夏生
桐野 夏生
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×