ハゲタカ2(下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756891

感想・レビュー・書評

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  • 深謀遠慮(しんぼうえんりょ)=遠い将来のことまで考えて周到にはかりごとを立てること。
    凋落(ちょうらく)=おちぶれること。落魄。

    「サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人は勘違いしている。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いのないよう、どう生きるかを常に考えているのだ。」

    アランの死の真相は?

  • エンターテイメントとして極上の作品です。
    ハゲタカシリーズは全て読みましたが、ハゲタカ2が一番面白い。
    ハゲタカファンドというと血も涙もない冷徹な人物像をイメージしがちですが、主人公の鷲津は心の中に熱い想いと日本への愛国心を持っています。
    後半の展開は少年漫画にも劣らない熱い展開です。

  • ハゲタカ続編。時が経ち、それぞれの人物がそれぞれの成長を経て繰り広げる、新たな物語は、いずれの人物も興味深い。鷲津、芝野、リン、貴子、飯島。それぞれの物語を読んでみたい。それにしても、企業トップでものを動かすことの恐いこと…。私生活をも投げ打ち、リスクを抱えないと戦えない。面白いと同時に、自分に置き換えることの想像できないストーリー。

  • エンターテイメントとしておもしろかったが、リアリティの点では前作に比べてもさらに荒唐無稽になってきた感じ。終盤になっても回収されない伏線が多いなと思っていたら、次回作に続くのエンディング。それで初めて「レッドゾーン」という続編があることを知りました。
    こう引っ張られると続きが気になるので、ずるい気はしつつも、結局次も読んでしまいそうです。

  • おもしろかったー
    鷲津さんかっこよいなぁ。前作のメンバーがまた集結して、勧善懲悪とまでは言わないが、巨大な悪に挑んで逆転する様は読んでてスカッとした。
    それでもまだ続きがあるようだし、続けて読んでみたいものだ。

  • 痛快とはこんなことを言うんだろうなあお思わせる結末かと思いきや、最後の最後で、鷲津の心に炎が燃え上がるように思わせるエンディング。続き、読みたくなります。

  • 毎度毎度ながらめちゃくちゃ面白い経済小説。鷲津が負けそうになりそうだったけど、最後はうっちゃるというか勝てて良かった。ただ、アランの死んだ理由は分からずじまい。次巻以降で分かるのかな。
    ミカドホテルのことについてもっと焦点をあてても良かったのかなと思う。貴子さんはあんまりでてこなかったし、ホテルの経営状況とかもっとあっても良かったと思う。
    個人的には、鷲津に憧れる。もちろんそうなるのは難しいけど。やり方はどうあれ、仕事を100%、仲間もいて、女もいる。うーん。かっこいい。

  • 読書期間:だいたい2/17~4/6くらい
    はぁ~~~やっと読み終わったorz


    って思ったら to be continued... ってヽ(´Д`;)ノ
    どうりでアランの死の謎が解けてないわけだ。。。
    最後のほうはすっかり忘れてたんだけど。


    NHKの土曜ドラマで1時間×全6回で放送されたわけなんですが、いや~~そんな6時間で語りつくせる内容でないですから~~!
    とにかく無知っていうのは幸せなんだな~って思いました。


    企業買収って自分には関係ない話だって思ってたけど、銀行にお金預けてない人って働いてる人ではめったにいないと思うから、銀行選びとかもけっこう大事とか思えるようになりました。。。



    このハゲタカは、企業買収がメインのお話となって展開されつつ、大企業の裏側や歴史を振り返りつつ人間の堕落論までも扱うというふか~~~いおハナシ。



    今まで何の気なしに、ニュースでなんとかの企業が危ないとか買収されたとか合併したとか・・・聞いてはいたけどそんな簡単なものではないんですね~~。


    このおハナシの中でおもしろいのが、いろんな企業名が出てくることなんですが、もちろんそれは架空の設定なんですけど(注釈として書かれてある)いやでも、例えば鈴紡ってアソコでしょ?とか、三葉銀行(UTB)ってアノ銀行だな?!とかって思っちゃうじゃないですか。



    中には、太陽製菓とか曙電機とかここはどこがモデル?っていうのもちゃんと出てくるんですが、それはそれはもうものすごい裏側が描かれているわけなんですよ(='m')
    いくらフィクションだって言ってみても綿密な取材が行われたんだろうなっていうことは明らかだし、世間にはこういった裏事情が少なからず存在しているんだ、歴史って重いんだってことがよくわかりました。


    中でも企業買収の仕組みがストーリに即して進められるなか理解が深まりました。
    もちろんTOBとかFAとか専門用語がポンポン飛び交うんです。
    それらも含めて、理解してないと話がわかりづらくなるので必然的にわかるようになるってわけ。



    こういう小説もときにはいいモンですね。
    毎回だと疲れますが・・・。
    っていっても上下巻を2シリーズってコトで4巻でしょ。
    さらにまだ続いてるってわけで。
    もうしばらくはいいです。




    ただ気になったワードがひとつ。
    それはこのおハナシの中でもところどころで引用されている堕落論。


    「人間は堕落する。」

    そりゃそうですけどもヽ(´Д`;)ノ



    でもこの中での堕落って言葉は、一般的に思われている世間で言われる堕落ではないんですよね。
    ってことでそこがちょっと意味不明なんですけど、このお話の中で明らかに頑張っている人たちがその堕落した人になっちゃってるわけです。
    そんな人たちが堕落した人だったら一体ワタシは何なんだ?!

  • ちょっと中だるみした感があるかな。

  • ハゲタカシリーズ第二段の下巻。
    下巻では曙電機(モデルは富士通)の買収合戦が展開される。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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