- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062767101
感想・レビュー・書評
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リズムが好き。主人公がブスなところが肝だった気がする。もしこれが美人だったらなんか色々台無しだったと思う。
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全然わからなかったし、再読したいとも思えなかった
町田康の作品に似てるかな
統合失調症の人の考え方っぽい?
妊婦の件は考え深かった
子供を産むとは、養子との違いなど
結局親のエゴでしかないのかもしれない -
わからんわからん、とにかくわからん、という読み始めだったが、少し読み進めたら流れに乗れたのでわかるようになった。
わかるようになったとはいえ、突拍子も脈略もないし永遠に自分語りしているので気を抜くと今何の話をしていたかわからなくなるのだけれど。
この本は、普段考えていること、浮かんでくること、囚われてしまうこと、とか本来複雑に絡まり合ってる思考を解きほぐさずにそのまま文章にしたような感じ。ものすごい。
わたしの中の私、主語、自分の核はどこにあるのか、自分自身の不確かさとか。
p39 p55からの手紙文
↑ここまでは2/3読み終わってメモしていた内容なのだけれど、後半の急展開に本当に驚いた。そしてそうだ川上未映子作品だったと思い出した…
自分が心身から発せられる叫びとか思いを溢れさせている一方で、至極真っ当とされる一般的かつ真逆な意見をもつもう1人が存在している -
川上未映子のムック本読んだあとなんか読みたいなーと思って、夏物語は読んだばかりだったから、なるべく古いの。奥歯ってどきどきする。私も舌の上に乗りに行かないとな。
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表題作読了。
「乳と卵」で読んだ、えげつない文章の感じ。
思考をそのまま、浮かぶままに書いているような。
思考の流れがそのまま伝わってくるよう。緊張がそのまま緩急につながる感じ。すごい。
やはり川上未映子は天才なんじゃないか。簡単に天才という言葉を使うと安易すぎる気もするけど、今は他に浮かばない。
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椎名林檎の本能のPVに出てくる椎名林檎みたいな女性が主人公?って想像しながら読んでいたら、最後でルックスが露わになり、え、と思った。
ほぼ主人公の一人語りで、わたしは彼女の頭の中を共有している気分だった。新しいバイトのこととか彼氏のこと、いつか生まれるであろう子どものことを考える彼女の生活はすごくふわっふわしていて楽しそうだったけれど、いざ、頭のなかから現実に一歩踏み出してみたら、いっきに地獄だった。彼女を楽しませてくれるもの、彼女を守ってくれるものはずっと昔からひとつもなくて、破滅しそうな自分を守るために、奥歯に自分てことにして、壊れないように守ろうとしたのかな。かなしい。 -
序盤はわけが分からなくて、中盤で考えたこともない不思議なロマンティックな話かと思いきや、終盤でめちゃめちゃ激しくて勢いで全部吐き出されて、なにがなにかよくわからんけど激しい感情は健全!て感じ。なぜかスッキリした読後感。しかしどう受け止めて理解すればいいのかはわからん。
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狂気。読んでて気が狂いそうになる。
メタ認知と世界の話。私は私である、でもどこからどこまで?何がわたし? <わたし>の世界では青木は恋人で歯科助手に転職して手紙を書いてる。
客観的に捉えること、自己防衛のためには鈍感でもいること。 -
この作家、『すべて真夜中の恋人たち』で激しく心を揺さぶられたのだが、遡っていくほどわけがわからなくなっていく……。デビュー作である本書で既に、その後に通じる一人称による大阪弁混じりの饒舌な文体というものが確立されているが、お世辞にも読みやすいとは言えない(慣れるとはまるが)。書かれている内容も現実なのか妄想なのかわからないし、そもそも何が言いたいのかすらわからない……。