- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769181
作品紹介・あらすじ
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の"成人参り"で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。
感想・レビュー・書評
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すごい…!!
こんな方法、思いつきます!?
盲点をついたトリックにびっくり(゚ロ゚)
先入観という言葉を恨む。
刀城言耶シリーズ 第4弾!
忌み山と呼ばれる初戸の三山にある集落に、昔から伝わる成人参り。
「乎山」(かなやま)と呼ばれる忌み山に迷い込み、恐ろしい体験をしたという原稿が刀城言耶の目に入る。
祖父江偲の願いもあり、現地に赴くことに。
そして、恐ろしい連続殺人に巻き込まれる…。
見どころは何と言っても「人間消失」の謎!
この発想はホントすごい。
「えっ?!」ってなりました(°д°)
言耶は毎度少しずつ推理を披露していくのですが、
「警部をはじめ両刑事が、思わず息を呑んだのが分かった」
のも頷けますよ。
私もですもん。(^▽^;)
私は文庫本で読んだのですが、上手いこと次ページの頭に真相がくるように編集されている…♡
こういうのが、たまらなく好きです!!
あと、シリーズ通して言えますが、意外な犯人。
文句なし!
私は毎回当たりません(^_^;)
そして何より、今回もバッチリ怖い、ホラーでございます。
忌み山に棲むと言われる山魔。
方々から自分を呼ぶ声。
山中にぽつんと建つ一軒家。
血の底から響いてくるような童唄…。
一体あれは何だったんだろう…と、ゾッとする体験がむし暑さを吹っ飛ばしてくれます。
今回は◯◯◯◯を思わせる描写がありますが、全体として考えるとオマージュとまではいかない。
ただ、必要に応じてほんの少し要素を組み込んだ感じがしましたが…どうなんでしょう。
最後の最後まで言耶の言葉に気が抜けない。
やっぱりすごく面白かった!!♥(´∀`*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
刀城言耶シリーズ第四長編。成人参りの儀式で、遭遇した“山魔”に纏わる怪異譚から始まる。そして、刀城言耶が訪れた村で次々と見立て殺人が起こる!怪異描写は悍ましく、事件の謎は多い。解決編ですべてが繋がるどんでん返し。『首無の如き祟るもの』に次ぐ傑作。
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刀城言耶シリーズ第4弾!!
山魔に会いに田舎に泊まろう!行ってきます!!
行くぞーᐠ(°Д° )ᐟヨイショットー!!!!
〜あらすじ〜
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。(講談社文庫)
“忌み山”を夜歩くと“山魔(やまんま)”が出る
山中の怪屋からの一家消失、童唄に纏わる連続見立て殺人。
『首無』に並び立つ“刀城言耶(とうじょうげんや)”シリーズ第四長編!!
解説 芦辺拓(『綺想宮殺人事件』)/装画 村田修
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。
村の風習に従い青年が成人の儀を行い……
村で忌み山と恐れられている。乎山に…
誤って迷い込んでしまって世にもおぞましい体験をしてしまう話から始まるのですが……
これがめっちゃ怖い!何回ゾッとした事か……最近三津田信三のホラー慣れてきたなと思っていたのですが……
盛大に見誤ってました。
お見逸れしましたっっ!!
自分的にこの段階でお腹いっぱい感があったんですが…ここからが本番なのです!!(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!
村に伝わる童唄をなぞりながら殺人事件がガンガン起こるわけですよ!
今回は殺害方法も中々アグレッシブでかなりゾッとする事間違いなし!
殺人が行われる度に謎が深まり……
刀城言耶も警察もお手上げ状態……そして僕も頭パンクしそう…………(ಡ艸ಡ) ムリwww
それでも刀城言耶はやってくれるんです!
いつも通りに多重解決推理していき……
真実に辿り着きます!
そして僕も理由はわからないが投げやりに推理したら
当たっちゃいました!!www
いつもはめちゃ真面目に推理するのに……
なんで適当に推理したら当たるんや……意味よ!!
話が脱線してしまいましたが(笑)
僕的に今回の1番の見どころは( •̀∀•́ )✧
最後の殺人シーンですね〜まじゾッとしますね!
読まれる時は是非注目して頂きたい!!
やっぱり刀城言耶シリーズラストの終わり方めちゃ好きです!!( ˙з˙)す( ˙罒˙)き❤︎.*
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読み終えて、表紙を眺め、じわじわと怖くなってきました…
はたして最後のあれはなんだったのか…
私には最後の殺人事件の時に犯人は本当に人間だったのだろうか、とさえ思います。
刀城言耶の事件の謎解きは、素人。曲がりなりにも探偵のものとはいえない。
それは本人が作中で断っている通りだが、だからこそ最後で二転、三転と変化する。それがこのシリーズの特徴だと思うし、みどころ。
そして行き着く真実とともに、どうしても残る人間でない「なにか」の存在…
何処かもやもやとした気持ちと、恐怖感が交じる読後感。
これこそ刀城言耶シリーズ!!!面白かったです。
このシリーズ未読の方にもおすすめできる作品かな、と思います。
首無は怖すぎました笑 -
シリーズ4作目。最後に謎がきれいに解決されるのが気持ちよかったです。
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終盤色々ひっくり返されすぎて、すごいと思うよりはコロコロ言うことが変わる奴だな、と苛々してきた笑。考えようによっては真相が全く変わる点は面白い。
最後の1文が最高。解決しきらない怪異が残るところが刀城言耶シリーズの魅力。 -
シリーズ最高作といわれる「首なきの如き...」より物語としては面白かった。
ラスト刀城言耶の推理シーンは毎度の二転三転だがここまで覆す必要があるのかなと思うくらい、ちょっとくどく感じる