理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879484

感想・レビュー・書評

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  • なにこれ文脈が合いすぎて怖い。

  • この本は理性には限界が無いことを言いたいのだと思う。アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理を用いることで色々な概念を突破できる。とはいえ世の中にはパラドクスも数多くある。それらを1つ1つ哲学的に解釈しているところがこの本の良いところだ。ウィトゲンシュタイン、カント、純粋理性批判、コンドルセ、戦略的操作可能性、囚人のジレンマ、チキンゲーム、人間の科学的限界、論理的誤謬、ゲーム理論等我々がビジネスで直面する問題点も多い。それらを解決するヒントにしていきたい。

  • いかにも講談社現代新書って感じの本(←どんなだ)。哲学の本なんだけど、全編会話形式で、しかも、各章において難しいパラドックスを実例を交えているのでとっつきやすい。広く浅くではあるが、悪くはないと思う。

  • 限界シリーズ第1弾。いまさらながら読んでみた。
    何と言ってもこのスピード感がいい。次々と話題が変わり、1ページで1冊くらいの専門書の要約を次々と読んでいるような感じ。気に入りました。
    特に173ページ、電子は粒子か波か、というよくある問いに対して「量子論においては意味をなさない」として次に進んでしまうところが良かった。

  • 現代思想の流れが「それなりに」わかりやすく解説されている? 昔小阪修平や竹田青嗣らがやっていたことだろうが、最近は知的スノビズムもなくなり、ともかくも学生ウケの時代になったことを実感。

  • 難解な分かりやすい書。
    多種多様な人物が討論している形なのに、実は筆者が作り上げた人物だったとは驚いた。
    己やこの世の限界に打ちひしがれている人は読んでみるといいかもしれない。
    合理的な愚か者にならないようにしなければ。

  • 知性を刺激する見事な傑作。
    これは本棚の一番上手前に置かれ何度も開かれることになるマスターピースになる。
    つまり一読して理解していない。

    理解していないため、書評する資格があるかは疑問であるが、本書は見事な帰結を見せる。生きることの素晴らしさ、いや感情豊かに素晴らしく生きることの大切さを教えてくれた。

  • 難解すぎて途中でついていけなくなった。
    理解力が乏しい私には難しい討論 

  • タイトルにある「不可能性」「不確定性」「不完全性」について書かれた本。特徴として、様々な立場の人物を登場させ、それぞれの立場・思想から説明や突っ込みをしていく形式で書かれている。

    中でも民主主義の限界を示す不可能性が、今後の人生で一番役立ちそうに思える。どのような投票方式を選択するかは、自分の主張に応じて変えるべきなのだ。

  • 新書らしくわかりやすい文体で書かれているが、興味深い内容もミスリードが起きないように書かれている。
    良い本じゃないでしょうか。

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著者プロフィール

國學院大學教授。1959年生まれ。ミシガン大学大学院哲学研究科修了。専門は論理学、科学哲学。著書は『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』『フォン・ノイマンの哲学』『ゲーデルの哲学』『20世紀論争史』『自己分析論』『反オカルト論』『愛の論理学』『東大生の論理』『小林秀雄の哲学』『哲学ディベート』『ノイマン・ゲーデル・チューリング』『科学哲学のすすめ』など、多数。

「2022年 『実践・哲学ディベート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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