かわいい結婚 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 963
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936736

感想・レビュー・書評

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  • 3つのお話の短編集。さらさらっと読めて面白かったけど、やっぱり山内マリコさん。深い。フェミニズムやジェンダーにからめた問題提起を描いていて。

    1話目の「かわいい結婚」。好きな人と結婚して専業主婦になったはいいけど、ぜんぜん家事ができない。女の人はみんなどうしていつの間に当たり前のように家事ができるようになるのか不思議に思う主人公ひかり。わかる。え、いつ習ったっけ?なんでみんなできるの?って私も思ったわ。そしてひかりは気づく。旦那さんのお世話をするってその人の分の家事をするってことだったのか、一生!?それが私の任務?!うわぁ騙されたぁ!とコミカルなんだけど、なんか真理を突いている。私、今でもたまに思うもん、私は一生 家事担当なのか?と。

    2話目の「悪夢じゃなかった?」も面白かった!ある朝目覚めたら女性になってしまった裕司。女性になって初めてわかる女性の大変さ、自分が無自覚にしてきたひどかった言動の数々。これまたコミカルだけど、わかりみが深い。そしてエンディングが最高でした!

  • 全然面白くなかった、、、

    平成初期のフェミニズムと結婚観的な、、、

  • 滑稽で憎めない人たちの小説だと思った。
    だけどリアルなんだよなぁ。
    たぶん人生って側から見たら誰でも滑稽なのかも。

  • 記録

  • 記録用

  • 一個目の話の、キャラクターがよかった。ひかりの家の中でのキャラが、家事できないのと旦那さんに対してははっちゃけていて、旦那さんも結婚前アルバイトだったなどゆるっとしたところを持っていて、夫婦って同じくらいバランスだな、と実感した。

    2つ目ある日女の人になっちゃう話。なにか思うというよりも吹き出しちゃう場面がちょくちょくありコメディ。
    都会と田舎の話は、独特な喋り口調がおとぎ話風に思わせて、たくみ

  • 短編集。わかるわかる、という女の人の苦労エピソードが多い。3つ目の話の都会と地方の対比も共感できる。最終的にヨリを戻して結婚して、時々女装する2つ目の話が個人的には一番面白かった。

  • 初めての山内マリコ。

    結婚って華々しくおめでたい感じするけど、現実はそう簡単じゃーないよね。結婚しました!で終わりじゃなくて、そのあとの人生はずーっと続いていくんだもんね。
    リアルなところを突いていて、おもしろかった。

  • あの子は貴族、を呼んでから立て続けに読んでる山内マリコさんシリーズ

    この方は本当に30前後の我々のリアルな苦悩を書くのが上手い。自分が友達と話してる内容がもろに出てくるので、読み終わった時に友達とお茶して喋りまくった後みたいな満足感がある。

    地方都市、母親世代との感覚の差、男女の差や女性のキャリアなど、今まさに自分が悩んでるモヤモヤがたくさん詰まってた。

    結婚したからって幸せになれるわけじゃないし、世の中に幸せいっぱいのかわいい結婚、ができる人なんてやっぱりいないよなぁと痛感させられる。結婚は生活かぁ

  • 山内マリコさん、作品ごとに登場人物が対になってる感じがする

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著者プロフィール

山内マリコ(やまうち・まりこ):1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

「2024年 『結婚とわたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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