すべての疲労は脳が原因 1 (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208290

感想・レビュー・書評

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  • 過労死するのは人間だけ
    前頭葉が発達し意欲や達成感で本来の疲労を隠してしまう
    疲労は痛み、発熱と並んで人間の生態アラームの1つ。
    飽きる、疲れる、眠くなるは脳疲労の3大サイン。
    疲労は自律神経のダメージで起きる。
    疲労が蓄積すると視野が狭くなる。
    視覚から90%情報を得ているので脳の負荷を減らそうと周辺注意視野が狭くなる。

    疲労は睡眠で回復できる。ただし良質な睡眠。

    疲労は乳酸のせい→現在では複数の反証実験で誤りと判明

    活性酸素の攻撃を最も受けるのはミトコンドリア
    ミトコンドリアは細胞のエネルギーの製造元。
    サングラスで紫外線による疲労を最小限に食い止められる
    日焼けは目から紫外線が入るだけで炎症反応から疲労する

    ヒトヘルペスウイルスは人が疲れると逃げ出そうと活性化するが、人が元気になると再び潜伏する。

    疲労回復成分イミダペプチド(渡鳥、マグロ、カツオ)は細胞の酸化と損傷を抑える抗酸化作用がある。
    イミダペプチドは鶏胸肉100gで200mgのイミダペプチド(1日あたり)を効果的に摂取可能。
    ミトコンドリアがクエン酸回路でエネルギーを生み出すので、クエン酸も疲労回復効果がある。
    イミダペプチドとクエン酸を共に取ると良い。

    疲労に強い脳を作るにはワーキングメモリを鍛えると良い。鍛え方は①物事を多面的にみる事②多くの人と会話してコミュニケーションを交わす③世の中の色々な事に興味を持ち多趣味になる

  • 睡眠の大家の著書。疲れをどうにかしたくて購入。

  • 2019.9.5-251

  • 疲労は身体的なものではなく、脳が認識するものである。

    乳酸の増加=疲労ではない。乳酸は結果として溜まっているだけ。

    イミダペプチドが抗疲労作用を持っている。このイミダペプチドは鳥の胸肉、魚の尾びれなど抗酸化が必要な部位(よく動かしている)に蓄積されている。
    鳥の胸肉100gで200mgとるのが良い。サプリメントでも良い。

    BCAAとトリプトファンの受容体は同じ。脳内でセロトニンを作るためにトリプトファンが用いられるが、BCAAが多いと競合してしまう。

  • 面白かったし、肉体疲労が意外とないということは驚いた。途中なんの宣伝を読んでいるんだろうと思うほど極端に振り切った細かい製品の話になるけど、それはそれとして、あちこちで見かけた科学的な疲労回復法の総合感ある内容。
    文章のせいなのか、若干読みにくかったようで時間がかかった。

  • イミダペプチドが良いとのこと。

  • 1/28読了。19年7冊目。7.5/10点

    この手タイトル(すべての~、9割の~)の本はエビデンス無しで語られている事が多く、胡散臭い内容である事が少なくないので、あまり期待せずに読んだ。
    が、良い意味で裏切られた。従来の説が何故違うか、どうすれば良いのか、それぞれ根拠を以て語られているところに好感が持てた。

    特に印象的だった部分を箇条書きにする。
    ・疲労の原因は乳酸の蓄積ではない
    ・自律神経のバランス(交感神経、副交感神経)は同じくらいが丁度良い
    ・栄養ドリンクは効果がないどころか、悪くなるかもしれない
    ・抗疲労に効果的なのはイミダペプチドで、効率よく摂取するには鳥の胸肉が良い
    ・また、クエン酸も有効
    ・疲労回復には全身浴より半身浴
    ・森林浴が有効なのはフィトンチッドではなく「ゆらぎ」
    ・疲労しにくい脳にするにはマルチプレーヤーになる事がよく、多趣味を推奨

    僕は以前から自分が疲れにくい体質だと思っていたけれど、その理由の一端がわかった気がする。
    まず、姿勢をころころ変える。同じ姿勢が苦手だから。→効果があった模様
    また、好奇心旺盛で色々調べる。→脳がマルチプレーヤー化していると思う。

    これどうなのかなと思えた点としては
    ・集中することは危険、は本当だろうか?
    ・休日の過ごし方が細かすぎて逆に疲れるのでは?

    取り入れるとしたらそれこそ疲労しないためにも「一つずつ習慣化」が良さそう。
    とりあえずは鳥の胸肉を今後意識してみようと思う。

  • 2017年28冊目

    疲労医学の教授が書いた疲れの原因と軽減する方法についての本です。
    疲れを感じるのは、<b>「脳」</b> そして、その中でも脳のなかにある<b>自律神経</b>

    疲労を回復させるには、その自律神経を落ち着かせるためのリラックスできる環境
    それには、入浴や食事、そして、寝る前の照明などがポイント。
    疲れを回復させるための食事メニューも面白い。栄養ドリンクなんて飲んでもダメですよ。

    本書については、ブログでも紹介しました。

    <a href="http://hnakaji.net/archives/2301" target="_blank">すべての疲労は脳が原因 by 梶本修身 【読書記録】</a>

  • 【由来】
    ・2を探してたんだけど大学の図書館にたまたまなくて、こちらにも目を通しておこうかなと。

    【期待したもの】
    ・2とは違う知見があれば。

    【要約】
    ・2だけで十分かと。

    【ノート】
    ・ワーキングメモリの鍛え方とかってあるけど、他の本の主張とあまり変わらない。興味を持ちなさいとか感動しなさいとか。

    【目次】

  • 読み終わりました。

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著者プロフィール

梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)

「2022年 『医師が教える 疲れとりごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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