きのうのオレンジ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1083
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087445565

感想・レビュー・書評

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  • 泣ける。生きていてほしかった。矢田さんと幸せになってほしかった

  • なんと優しい家族なんだろうね。

    一生懸命、後悔なく生きて。
    ありがとうをいっぱい残していった遼賀。

    支えるお母さんも恭平も泉も、
    おばあちゃんもみんな優しい。

    読んでよかった。

    妹を同じ病気で亡くしたばかりで
    いろいろと思い出してしまったけれど
    それでも。

    妹にもたくさんありがとうを言いたい。

  • 泣くよねー

    病気、登山、出生の秘密など
    てんこ盛り。

    でも、それらが押し付けがましくなく、
    さらっと描かれている。

    ハッピーエンドを期待していたけど、
    そんな小説(?)のようにはいかないか。

    登場人物が1人(一家)を除いて
    みんな良い人。

  • 山に生える一本の木のような人生でも
    誰かに感謝し
    誰かに感謝される機会があったのなら。
    山に生える一本の木は
    確かにそこにあり
    確かにその役目を果たしている。

  • 2024.0201〜0203
    後半、涙目になりながら、鼻を咬みながら読んだ。
    父を思い出した。病院のベッドの上で、何を思い
    、何を考えていたのか。話すこともできず、一日中、横たわっていたとき、後悔の念が強かったのか、それとも楽しい思い出に包まれていたのか。
    遼賀のように、最期は、穏やかであったと思いたい。そして、私も、最期は感謝の気持ちで、生を閉じたい。
    高那、いい奴だな。

  • 生と死の対比が至る所に散りばめられていて、生をよりリアルに浮かび上がらせています。
    自然の生の描写が巧みに配されているので、死がより際立っていますが、死に対する恐怖感は感じさせられませんでした。

  • ストーリーを知らずに、なんとなくブクログの評価が良かったので読み始めたら、とまらなくなり、一気読み。
    第1章から5章まで、章ごとにメインが代わる。
    そのおかげで、登場人物たちの心情が痛いほど伝わってくる。
    遼賀(本来の主人公)の人柄がとてもとても響いてくる。

    『新聞に載るほどの良いことも悪いこともせず、特に目立つこともなく生きて……。山に生える、一本の木のような人生だ。
     でも、間違いなく自分は幸せだった。〜』(280頁)
    この一文を読んで、何にも起こらない、ただ毎日、在宅で仕事をこなし、週末にはショッピングや、プールに行く。そんな自分の日常も、間違いなく幸せなのだと、改めて感じた。

    やっぱりこの作家さん、好きだなー。。。

  • 私はこの方の作品が好きかもしれない。
    心が温かくなり、今この瞬間を大切に生きようと思いました。平凡な人生がどれだけ素晴らしいか気づかせてくれる作品でした。

  • 癌、闘病、余命と、これだけでグッとくる内容ですが、そこを超越した人の清らかさを感じます。
    号泣をこらえながら…です。

  • 久々にいい本に出会った。話もテンポもいい。辛いはずなのにほっこりする。系統同じだけど余命10年とはまた違う終わり方で良い

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著者プロフィール

藤岡 陽子(ふじおか ようこ)
1971年、京都市生まれの小説家。同志社大学文学部卒業後、報知新聞社にスポーツ記者としての勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後に塾講師や法律事務所勤務をしつつ、大阪文学学校に通い、小説を書き始める。この時期、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師資格も取得している。
2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。看護学校を舞台にした代表作、『いつまでも白い羽根』は2018年にテレビドラマ化された。

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