白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 湊かなえさんならではの書き方かなと思った。
    告白の時は書き方に抵抗があったが、今回はすんなり受け入れられた。

    特に衝撃もなく、ふーんなるほどなぁで結末。

    小説の後半は、何というか、非常に読みにくかった。
    サイトの画面だったり、新聞記事だったり(^-^;
    斬新なのでしょうけど、読み辛い。。。

  • 手法として面白かったですが、入り込むことは出来ませんでした。
    映画見てませんが、この手法が活かせなくなるのかなぁって思いました。映画も観てみようと思います。

  • ネットやゴシップで出回る無責任な人の「噂」というものはいつもひとり歩きして増幅する。
    それを思考停止状態で面白がる、わたしたち人間の本質をついた作品です。

    最後の最後まで真犯人が読めないところもよく、のめり込めます。
    内容の切り口はインタビュー形式、SNSを取り入れた構成と当時では新しい手法を採用していて「こんな本の書き方もあるのか」という感心と新鮮さを覚えました。

    2012年の作品ですが、現代でも相通じる風刺が多くて楽しめす。

  • 衝撃的な事件が起こると
    メディアはこぞって
    「何故その犯行へと至ったのか」の経緯を
    事詳しく報道し始める。

    例えば
    周囲への人間のインタビューとか
    専門家による解説とか
    詳細な再現VTRとか
    (最近ではCGによる状況説明なんかも。)
    それは
    視聴者の(真実を知りたい!)欲を完璧に満たすがのごとく過熱に。

    物語は
    そんな報道的な感じかな、と思った。
    事件は白雪姫の様な美人OLが
    無残にも殺害された。
    人々の関心は
    美しくて優しいあの人が何故?
    人に恨まれる事なんかありはしないのに。

    情報が様々な視点から集まり、
    錯綜し合うごとに、
    蘇りつつある死者。

    ストーリーにはぞくぞくした。

  • 2回通して読んだ。
    著者の特徴の独白調で全編続き、臨場感があって好き。

    章の最後全てに「資料(〇〇ページ)参照」と書いてあるのだけど、本当にこの本の後ろに資料が載っているのに気付かず、資料は最後に通して全て見た。
    資料見つつ本文を読む方がやはり良い。

    読み進めるごとに、何が本当のことなのか分からなくなってくる。
    読み終わり、なるほど裏切られた!という思い。
    人が他人を語る、というのはつくづく信用できないのだなと思った。何が本当の自分なのか…他人から見た自分?自分から見た自分?うーん…考えれば結構難しい問題。

    こんなことになって美姫は可哀想だけど、でも嘘をついてチケットなどを奪って眠った典子は車に放置で逃走、も充分いけないことをしたと思う。警察にどう説明するんだろう。

  • 面白い構成。斬新。

  • 匿名と言う名の悪意と集団心理。ミステリーなのだが、読んでいて何が何だかよく分からず読了。オフィスでのあらゆることが殺意にいたり…。やっぱりわからず。

  • 湊かなえさんの作品初挑戦でした。

    聞いたことがあるタイトルだなと思って手に取ったのですが、続きが気になって一気に読んでしまいました。

    事件の関係資料を見ながら読み進めていくのが
    新鮮でした。
    ただ、目次に「関連資料」とあって気になって先にパラパラ見てしまったのが悔やまれます。
    解説に「最後の最後まで犯人がわからない作品」とあったので、その感覚を味わいたかったです。

  • 間違った正義感が招く結果がまざまざと描かれており、創作の話ではあるけれど、現実味を感じた。

  • 序盤は面白く感じたけど、真相に驚きを感じられず残念。膨大な資料は読み飛ばしてしまった。

    地の文がない小説とは相性が良くないのかもしれない。。残念。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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