白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 18239
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

作品紹介・あらすじ

化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。主演・井上真央で映画化!(解説/中村義洋)

感想・レビュー・書評

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  • インタビュー形式の物語とSNS、週刊誌の記事を組み合わせた構成が斬新でおもしろかったです。

    オチは途中でよめましたが、登場人物のあぁこう言う人いるよなぁてのがリアルでのめりこめました。

    人の話は話半分で聞くのが吉。

  • 登場人物全員自分勝手だなぁと思いました。
    親戚やクラスの友達が周りの人の噂話をしている時のあの感じが凄く上手く書かれていて、自分もその場にいる気分になって読むのが嫌になりかけました、、
    真犯人は全然想像つかなかったので驚きました。インタビュー形式はもう誰も信じられません笑
    人の数だけ解釈があるということを実感出来る作品です。自分の思っている自分は本当に正しいのか?周りの人の思っている自分と一致しているのか?と少し不安になりました。

  • OLが同僚を殺す。周辺の人物の発言や雑誌記事のみで構成されていく作りは「告白」と一緒。人間が話を「盛っていく」、SNSや週刊誌によって情報が捏造・肥大化していく恐ろしさをうまく描いている。

  • 何となく腑に落ちない物語。真犯人は別にいるだろうとは確信していたがこれまた意外な人物で、ただ、週刊誌騒動があまりにも盛大だったからか結末はあまりにも呆気ないし真犯人の影が薄過ぎた。自分は登場人物に感情移入しちゃうタイプなので、性格がひん曲がってるキャラクターとかはズタボロに制裁してほしいから、終わり方は「イヤミス」って感じで不快だった。

    インタビューとチャット、週刊誌の記事を見比べるのに少し面倒だったが、被害者や容疑者の本性を知る週刊誌の読者としての没入感が良かった。注意をしていたが自分も記事に踊らされてしまうんだなと。
    昨今話題となっている文◯春秋さん読んでる〜❕❔

    一見擁護と見られる主張も異なる視点で見ると悪意になってしまうのだな。(正直自分は城姫の自意識過剰だと思うが)

  • 上映当時に映画館で見たが、ぼんやりとしか覚えてなかったので、結末を知りながらも読んでみました。
    人によって物事のとらえ方や考え方が異なっていて、人間の本質を伺えた気がする。
    主人公のように大人しくて素朴で、特に好かれもしない大人しいタイプは、意外と人から好意的にみられることが少ない。
    なので、証言では、陰湿でサイコパスみがある、底知れぬ人物と思われていたことが少しかわいそうであった。
    皆が日頃抱えるストレスやをぶつけているみたいに…主人公に悪意(無意識だろうけど)を向けていた印象。
    人間は潜在的にゴシップ好きで、人の不幸とか不祥事に興味があるということを、改めて実感した。
    人の思い込みって怖いな。。
    最後に、戒めとして、記者の赤星が夕子に言われた、「自分の目の前五センチくらいのところしか見えていない」人間にはなりたくないと思った。

  • うーん…。
    ストーリーは面白くて、序盤はスラスラ読んでいたんですが、何故か途中からインタビュー形式に飽きたのか、読むのがツラくなりました。最後の掲示板と記事がトドメになって、飛ばしながら読んでしまいました。

  • ミステリーを読む時は壮大な伏線回収を期待してしまうのでわたしにはあまり合わなかった
    構成はあまりない感じで面白かった

  • 「事実は存在しない。存在するのは解釈だけ」という、最近何かで読んだ言葉がありますが、まさにそれの面白さ(恐ろしさも)を感じさせてくれる作品でした。
    安定に一気読みでした。いや〜面白かったです。
    1番最初の人が...という、しっかり伏線回収でしたね、さすがです。視点とか話し手とか書き方とかでこんなに同じ出来事が違うように伝わるのはやはり人間の情報交換って、言葉って面白い。

  • 映画の大ファンですが、いままで読んでなかったのでついに。映画よりもあっさり淡白な感じで、この作品も勿論素晴らしいんだけど、映画もやっぱり最高だったなと再確認。映画監督の解説もちゃんと「わかってる」人で良い実写化に恵まれたなぁ、と。映画オリジナルのシーンも原作がこうならこうなるだろうな、と言う感じで良かった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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