白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451580

感想・レビュー・書評

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  • 見事に登場人物が全員イライラするような人達。不自然さはないから余計にイライラする。

  • 湊かなえさんは少し飽きてきたかなぁ。
    ただでさえ人の噂は当てにならないのに、ネットや雑誌に踊らされる大衆。その怖さは常日頃感じている。悪意をもって噂を流す人達もいる。情報に踊らされない自分を、情報の取捨選択ができる自分を、しっかりとコントロールできる人間でありたい。

  • これは映像で見た方が面白いかも。

    マンマローのあたり、イライラするし。
    「美人なのに性格が良い」って特異なことみたいに言われるけど、むしろ性格悪い美人の方が稀有だと思うがね…だって生まれながらに優先チケット渡されてるようなもんで、人に優しくされるから大体素直で優しくなるのが美人の特徴。

    天然美人じゃないか、ライバルがいすぎたか、よっぽど悪意を向けられる特殊な環境にいたかじゃないと、性格悪い美人なんて育成されないぞ。

  • 登場人物が順に語りながらストーリーが進んでいくには著者独特の手法?
    他の作家の手法でしたらスミマセン。。
    あららな結末、人の心理って分かりませんね。

  • 既に映画化されているこの作品。
    インターネットが無ければ夜も明けないような時代になった今。
    ほんの小さな情報ひとつから犯罪者にされてしまうことって、この本の中だけではないのでは・・・?
    それが事実ではなかったとしても、既に広がってしまった情報は手の付けられないものとなり・・・
    架空のSNS「マロン」への書き込み内容が、巻末に載せられているなど、今までにないスタイルの本だと思いますが・・・
    インタビュー形式の内容が映像なら面白いのかもしれないけれど、私はいまいち好みではなかったし、読後感もいまいち好きではなかった。

    湊かなえさんは「イヤミスの女王」と呼ばれているらしい。
    「イヤミス」とは「イヤや気持ちになるミステリー」、「読後感の悪いミステリー」のこと。
    ならば、この本を読んで読後感がいまいちと思った私は、まんまと湊かなえさんの術中にはまってしまったということか・・・

  • やっぱり湊かなえはすごい!相変わらずの湊節というか…。

    誰もが持っている本音と建前の”言いにくい本音”の部分でガツガツ語られてくる感じが、何だか後ろめたくて目を覆いたくなるんだけど、それでも引き込まれてグイグイ読んでしまう。この感じ、改めて好きだな〜。

    犯人も最後まで分かりませんでした。

    どんなに親しい友人でも心の中までは見えないし、逆に自分の思いも100%相手に伝わっている訳でもなく。
    同じ人物でも、見る人によって様々な人物像が出来上がっていく。本当の自分って何なんだろうと、何だかリアルに不気味でした。

    今更だけど…人の噂やネットでの書き込み、週刊誌等の記事を鵜呑みにするのはやめようと思いました。

  • 手紙だけで、傑作を著した(往復書簡)かと思ったら、今回は、電話での話とインタビューの話だけで、一作品をものにしてしまう。しかも、巻末には、読者へのサービスかあるいは挑戦かと思える、Twitterや週刊誌の記事等、湊かなえ畏るべしというべきか。人間の心理、特に女性心理をここまで抉り出す湊かなえに、女性読者はどう反応するのかな。

  • 誰が真実を言っているのか最後までわからないところが面白かった。
    ほんとに城野美姫を思っている人は真実を言うけど、自己防衛をしている人は話を盛っており、人間の醜いところが表現されている。
    週刊太陽に垂れ込んだ美紗子が犯人だとは思わず、
    美姫を犯人に仕立てる話術や作戦に騙されていた。

  • 女のドロドロした戦いというか、いろんな人の視点が面白くいいように描かれていたりして、読み手としては面白かったけど、実際に存在したら嫌だなぁ

  • 記事を読みながら、自分その読者として手のひらでまんまと転がされてました。最後まで全くわかりませんでした!どんでん返しという言葉がぴったりな作品です。
    現代の良くも悪くも情報に左右されるのが生々しく描写されていました。自分ではそう出ないと思っていてもこの作品を読んで流されやすいと実感させられました。
    個人的に、関連資料が細かく作られていて臨場感を味わえるのもポイントです☺︎

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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