水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460940

感想・レビュー・書評

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  • 林冲、梁山泊を王倫から乗っ取る。新しい人もそんなに出てこず、人間で混乱することはあまりなかった。機をみはからって王倫を処断する過程がじわじわと進みおもしろかった。

  • コラっ武松め‼︎
    やっぱ林冲♡

  • とうとう梁山泊誕生。林冲が山柴に入ってから命を狙われながらも、山柴の中で繋がりを作っていき、王倫を見事討ち果たす。これからこの梁山泊と各地の同志達がどのようにして繋がって行いくのか楽しみ。
    人間何か得意な分野があれば、それを活かしていけば色々な事が実現できるんだなと。。。

  • 原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
    原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
    原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
    俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

    水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


    最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
    108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
    『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
    また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
    漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
    豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。

  • "丸太を一本貸してくれた。握りのところだけが細くなっていて、あとは両手でも回らないほど太い"

  • 王倫が随分あっさり退場…散る時はこんなもんなのかな。時折誰が誰か分からなくなることもあるけど(特に敵側)、相変わらず男たちの世界で素敵。

  • 2013.11
    ブックオフ渋谷

  • 読後気分→(∩´∀`)∩ワーイ
    相変わらず胸熱になる面白い作品でございます。

    この作品は、一巻にひとりずつ、「原罪」を背負うのでしょうか。前巻は林冲さんでしたが、今回は武松でした…。林冲さんのそれは、林冲さんも被害者感のあるものでしたが、武松は言い訳のできない完全な加害者、という点が武松の辛いところです。いや、悪意とかは全然無いんですけどね…ずっと痛々しいまでに我慢してた感情が爆発してしまった…って感じ…。金蓮姉さま、受け皿になってくださりお疲れ様でした。
    藍ちゃんのことを忘れてしまいそうで怖いと告白する林冲さんと、金蓮姉さまが忘れられなくて苦しいと叫ぶ武松がどうなるのか、ちょっと楽しみ。

    てっきり、てっきり、これから梁山泊メンバーが倒す相手ですから、朝廷メンバーって高俅のとっつぁんみたいなゲスい野郎ばっかりだと思ってました。腐敗がひどいと。でもあまりゲスい人がいなかった。…高俅、朝廷でも鼻つまみ者扱いなんですか。中央軍のエリートである禁軍大将のくせに「帝と蹴鞠で遊んでた方が良い」って言われる高俅のとっつぁんに、「…お疲れ!」と爽やかな笑顔で労いたいです。ずっと蹴鞠で遊んでてください。童貫様に白い目で見られててください。

    実は、この水滸伝の影のキーパーソンって、北宋の改革者の王安石なんじゃないかなーと思いました。朝廷サイドを見て。彼は、人の記憶の中にしか出てこないのですが…。宰相の蔡京と青蓮寺総帥の袁明(たぶんこの二人がラスボス…?)の記憶の中にこびりついて離してくれないようです。なんとなく、袁明殿の、林冲さんにおける藍ちゃんみたいなイメージ(関係性は全く違いますが)。王安石、という深い哀しみを抱えて生きている気が。でもそれが、朝廷の影で辣腕を振るう今の袁明殿を作っているんですよねー。
    林冲に「その心の傷」を忘れろ、という宋江に対して、袁明殿と同じ記憶の淵に沈み込んでしまう蔡京様の対比が面白かったです。まあ宋江は藍ちゃんにそんな会ったこと無くて、蔡京様は王安石の下で袁明殿と働いてたわけですから…仕方ないことなのですが。
    今の自分であれば、王安石の理想を実現できたのにィィィィ!
    という、王安石が墓から「どーも!袁明クンお久しぶり!」と出てこない限りどうにもならない袁明殿の後悔を、蔡京が救う気がないというのがなんとも。というか蔡京自体…。
    この二人、なんとかならんものですかね。せっかく有能で高俅と部署は違えど同じ職場に勤めてるとは思えないくらい人格的にまともなのに…っ!

  • だんだん盛り上がってきた。
    2巻の最終盤でようやく梁山泊結成。よかったよかった。

    しかし・・・武松は・・・あれはいただけないなあ。そこはやはり、少なくともなんらかの刑事罰は受けるべきであるような・・・。

  • 2013.8.1

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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