- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087460940
感想・レビュー・書評
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いよいよ梁山泊始動ですね。いろいろなタイプの英雄・豪傑が出てくるし、それぞれのバックボーンも読めるので、人物への感情移入がしやすく、読んでいて様々な思いにとらわれます。
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王進がちょっとしか出なくて残念。
安道全と杜遷が好き。 -
登場人物も増え、物語も全体像が何となく見えてきて、面白くなってきました。
人と人との関わりも深まり、今後の展開が少し透けて見えてきて、物語が加速していくのを感じます。
でもやっぱり女性の扱いに「うーん」と言わざるを得ない。
しかし1巻よりはいいので、このまま変わっていってくれればと願わずにいられない。
それとは別に、物語的に先が楽しみ。 -
武松、楊志登場、そして、梁山泊の立ち上げ。武松ってこんな奴だったけ。なんだかなあ。安道全とともに山寨に入り込んだ林冲、初登場時よりすごさが増してる感じ。楊業の子孫楊志、林冲との戦いのときにあれって思ったんだけど、あの剣は使わなかったのか。
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第二巻。梁山湖の砦を奪いとり、本拠地を確保した。次第に集まっていく同志たちのキャラが魅力的だ。特に終盤の孤高の林冲よりも序盤のほうが社交的。少しずつ力を蓄えていく様子にわくわくする。
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「医師として、恥ずかしいと思う。口惜しくもある。しかし、私と薛永ができるのは、この半年を、それほど苦しい思いをせずに生きていけるようにしてやれる、ということにすぎん。済まぬと思う」
「ふむ。なかなかの表題ですな。天に替って道を行う。よほどの自信がなければ、こんなことは言えぬ。しかし、王倫も昔は、同じようなことを言っていたのですよ」
「こんなものは、性根の張り合いであろう。言わなくなれば負けだ、と私は思う」
「心の中から失えばです、呉用様」
「闘いにも、いろいろある。いまは雌伏の時と言ってもいい」
「なぜ?」
「それは」
「雌伏をしなければならない理由は、どこにもない。むしろ、闘う理由がこの世に満ち満ちている。闘うために、人はここに集まったのではないのですか?」
「慌てないでいただきたい、林冲殿。われらはいずれ闘う」
「余計なことを申しあげました。追われる身ゆえ、どこかいつも気持が切迫しているのだろうと思います」
「百人では、役所の食糧庫などを襲うことはできんな。民の冬の蓄えでも掠め奪ってくるのだろう。もしそうなら、俺には納得はできんな」
「みんな、納得しているわけではない。いまは、仕方がないのだ」
「いまとは、いつまでなのだ。何年も前から、いまは仕方がないと言い続け、何年も先になっても、同じことを言い続けているのではないか。そしてみんな、奪うことになれてしまう」
「楊一族の血の誇りを、反逆の徒であるおまえが、汚すのか」
「間違えるな。俺は反逆などしていない。ただ、民のために生き、この槍を生かそうと考えただけだ。いずれ、高俅だけはこの槍で突き殺してやるが。私恨と言われようと、俺はそれだけはやる」
「俺は、この国をひっくり返してしまいたい。民が民として平穏に生きることができる国を作りたい。俺のような坊主が、いくら叫んだところで、どうなるものでもないが」
眼隠しではなく、自ら眼を閉じ続けているというのは、たやすいようで、実は大変な意志力が必要なのだろう、と晁蓋は思った。
「闘って、死ぬ。勝てぬまでも、華々しく闘って死ぬ。数年前まで、私はそう思っていた。そうやって闘うことで、この国の民の心の中に、なにかを植えつけることができると。それでもいいし、それだけしかできないだろう、とも思っていた。いまは違う。私は生きたい。闘って、生きて、そして勝ちたい」
「志を全うしようとする以上、官軍との戦は避けられぬ。私はひとつだけ、ここに誓おう。志にもとる戦を、私は私自身に禁ずる。それで、すべてをわかって欲しい」 -
仲間が集まり、梁山湖の本拠地も手に入れ、基礎地は固まったと言うところか、話にのめり込んでいき早く次が読みたい。
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安道全、白勝、林冲が好き。
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2回目読了