水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1996
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460940

感想・レビュー・書評

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  • 武松の兄嫁への恋慕、悲しい結末。絶望を抱えた漢は再生することはできるのか。
    公孫勝が特殊部隊・致死軍を組織し、「替天行道」の旗が立てられ梁山泊が誕生する。官軍も闇の組織・青蓮寺が暗躍し
    包囲網を狭めつつあり、高揚感も緊迫感も高まっていく。

    ページ数は少ないが林冲と揚志の対峙は見物!
    達人同士のバトルの迫力はかなりアツい。

  • 北方謙三が1999年から2005年まで「小説すばる」連載していた水滸伝の第2巻。第1巻に引き続き、中国全土の志を持った同士を集めています。オリジナルよりも、それぞれのキャラクターの背景に色々なエピソードを持たせていて、それを詳細に描き出す事によって、より感情移入しやすくなっていると思います。主要な人物はほぼ出揃ったかと思います。そして、ついに梁山泊が爆誕します。面白いので読むのが止まりませんね。

  • 替天行道。
    梁山泊。
    水滸伝を読んでいなかった私でも言葉だけは知っていた、あまりに有名な英傑達の標榜する旗と、本拠地となる山寨の名前です。

    本作のハイライトは、そんな梁山泊を英傑達が手中に収め、旗を掲げるまでを描いた権謀術数の数々です。
    そんなトントンと上手く物事進むか?とか突っ込んじゃいけません。ハリー・ポッターの魔法に突っ込み入れるくらい野暮です←

    彼らの真のゴールまで、まだまだ道半ばではありますが、まずは拠点となる場所を得たことで一安心といったところでしょうか。

    欲をかけば、王進先生もっと出てきてほしい(笑)。

    武松の例のくだりはヤバかった、アレは酷かった。今後、彼がどんなに改悛して善行を行っても、「でも彼、アレしちゃった人だからねぇ…」って半目で読んでしまいそう(汗)。

    梁山泊奪取という胸熱巻だったにも関わらず、星3つという無難な評価に止まるのは、ひとえに武松一人の蛮行のせいです、念のため←

  • 白勝泣かせる。梁山泊に入ります。淋中が大活躍。厳しい方がいいという心境、つらいなあ。

  • ついに梁山泊GET!!
    策謀を張り巡らし侵入する様はなかなか臨場感がありました。
    ようやく根拠地を手に入れ今後はどういう展開になっていくのだろうか。

  • 林沖のますます磨きのかかる槍の鋭さ、
    安道全、白勝との脱獄、
    武松の畜生にも劣る猛々しさ、
    楊志が利用され、いよいよ梁山泊の舞台が整う。
    目まぐるしく登場人物が出てくるが、
    不思議と混同しないのは作者の力量か。
    まだまだ、これから。

  • 同志が梁山湖を奪おうと色々と企てる。
    最後の方は計画が上手くいくのかハラハラドキドキで、のめり込み過ぎて電車を乗り過ごしそうになった。
    宗江と林冲が会えて良かった!
    それにしても、女性が次から次へと死んでいくなぁ…。

  • 2巻読了。
    梁山泊を奪取してメンツが集結し始めて面白くなってきた。
    3巻も続けて読みたい。

  • 梁山泊完成!
    武昌にはガッカリ・・・
    公孫勝の設定はそう来たか!
    九紋竜は強くなったし朱武はキレッキレでもっともっとの活躍を期待します。
    因みに黒旋風や張順は次の巻で出てくるのかな?楽しみです。
    最後に王輪の御冥福お御祈り致します。

  • 「二人のためなら、命はいらねぇ。山寨にいるなら、俺も山寨に入りたい。そのために、みんなに信用される仕事をしなけりゃならねえんだ。志なんか、くそ食らえなんだよ。」

    林冲の山寨潜入から乗っ取りまで。白勝さんの言葉が熱かった。林冲vs楊志も見どころです。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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