- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087463910
感想・レビュー・書評
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天使の卵という別の作品のアナザーストーリーらしいのですが、それを全く知らずに読んでしまいました。他の方のレビューでも言われていますがあとがき代わりの村上由佳さんの日記がとても面白かった。文章力のある人の日記だと何気ない日常でも魅力的に思えてしまう。
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”天使の卵”映画化の際に出された 別のキャラクタの視点からの”天使の卵”、”天使の梯子”のサイドストーリー
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『天使の卵』のアナザーストーリーで気になり読みました。口をついて出たきつい言葉の後の、春妃の突然の死を受け入れられなかった夏姫が、くしくも姉、春妃と歩太の年の差と同じ、8歳年下のボーイフレンド慎ちゃんに暖かく見守られながら、姉の死を徐々に受け入れていく様子が優しいタッチで描かれていました。ページ数も少ないからか、意外とさらっと読めました。
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だんだん姉の死を受け入れていく姿が描かれた話。
自分だったら・・・・と思いながら読んでしまいました。 -
詩を詠むかのように、さらさらと読めました。口をついて出たきつい言葉の後の、春妃の突然の死を受け入れられなかった夏姫が、くしくも姉、春妃と歩太の年の差と同じ、8歳年下のボーイフレンド慎ちゃんに暖かく見守られながら、姉の死を徐々に受け入れていく様子が優しいタッチで描かれていました。
巻末には、日記調のエッセイが収録されていました。作家さんのタフな生活の様子が垣間見れました。 -
「天使の卵」のアナザーストーリー。
夏姫視点。
村山由佳さんの小説は、男性視点のものが多いけれど、絶対に女性視点のほうがいいのに! と思わせられる、綺麗で入りこんでしまう文章だった!
「卵」では分からない夏姫の苦悩が、苦しくて、切なくて……でも、最後にはやっぱり前向きになれる。
タイトルにかけられた意味も、ああ、と思わさせられた。
大好きな一冊。 -
天使の卵、天使の梯子のサイドストーリー。
短めの作品なので、読みやすいです。愛着のある一冊。 -
以前友人に借りて読んであるのですが、せっかくなので再読。
夏姫が回想を交えて淡々と語る一冊。夏姫の女性目線の思いが丸ごと綴られているのが印象的で好き。文章がどんどん心に入ってきて、読んでいて切なくなってしまった。そこが村山さんの文章が好きな由縁でもある。
歩太にとっての春妃のように、運命的な恋愛には憧れるけれど、それはそれで辛いものではないかとも思う。それこそ「おいコー」の勝利のように、擦り切れてしまうのではないかとも思う。でも誰かにとってそんな存在になれたらとは、つい思ってしまうのだけれど。
あとがきの代わりに、この作品執筆時の村山さんのmixiでの日記が載せられているのも印象的。「すげー、物書きの生活だぁ」みたいな(笑)mixiで探したら、飼い猫のもみじちゃんの動画があって癒された。これが映画とのタイアップ企画だったとは知らなかったけれど、この作品は『天使の梯子』ともまた違ったアナザーストーリーですごく好き。 -
本書のみでは評価できないが、「天使の〜」シリーズとセットで読むと◎。まあ、アナザーストーリーなんだから、当たり前だけど。また、後半に、村山由佳さんの生活の一部が覗ける日記が書かれてるのもチェック。
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「天使の卵」と「天使の梯子」を読んでないと内容が理解できないですね・・・。まぁその二つの作品を読んでいない人は、もともと読まないか・・・。