ヘヴンリー・ブルー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463910

感想・レビュー・書評

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  • 天使の卵というのが本編らしいのだが、そちらを読まずにこちらを読んでしまった。お姉ちゃんに恋人を取られる話だが、しっとりとした文調でまとまっている。

  • 基本 天使シリーズは好きです

    ちゃんと愛せていましたか?

    夏姫の思い 

  • 天使シリーズ、天使の卵と天使の梯子のアナザーストーリー
    卵は歩太目線、梯子は慎一目線、この小説は夏姫目線で書かれている。

  • 『天使の卵』は読んでないけど、映画化を記念したアナザーストーリーとのこと。

    19才の夏姫は、かつて同級生で恋人の歩太が、自分を捨てて8才上の姉で精神科医の春妃の恋人になっていたことに衝撃を受けて、罵倒し、その日妊娠中の姉が命を落とした。(天使の卵)
    夏姫は高校で担任していた慎一から想いを寄せられるが、彼もも大切な肉親を失って傷ついていた。27才になった夏姫と大学生の慎一が再会した。(天使の梯子)
    29才になった夏姫が、この間のことを回想する。

    なんかすごい話で、ちょっとついて行けなかった。

  •  私はどうも、アンサーソングとかアナザーストーリーが好きになれない。カバー曲というのも、その延長かもしれない。なぜなら、これらが所詮、オリジナルを超えることはないからだ。

     そんなわけで、あまり期待しないで読み始めたわけですが、さすがは村山さん、この作品はいいですよ。

     考えてみれば、一つの出来事に対して、誰の立場から見るかによって必ずアナザーストーリーは存在するわけですから、そういうことに目を向けてみるのも、40歳を過ぎた男には大切なのかもしれません。(そんなわけないか)

     そう言えば、『検察側の証人』なんていうさだまさしの歌もあったなあ。

     8歳年上の姉が、事もあろうか、自分のボーイフレンドと恋に落ちる。自分がふられたばかりか、姉すらも同時に失ってしまう。そして10年の時が過ぎ、自分も8歳年下のボーイフレンドができる。

     前半は『天使の卵』で、後半は『天使の梯子』で既に小説化されている。そして、この『ヘヴンリー・ブルー』は、2つの小説を妹夏姫の視点というか、夏姫の心境で振り返る。

     この本だけで読むとどうなのかなあ。ぜひ、3つセットで読んでいただきたい。はまること間違いなし。

     あとがきが、「あとがきのかわりに」と題して、この作品を書いた当時の作者の日記(ブログ)が掲載されている。これがなかなか面白い。小説家ってお仕事、いや、創作活動は、大変なんですねえ。

     p.192 Wordの調子が悪いので、WZ Editorを試してみると書いてある。誰かに勧められたのだろうけれど、これって結構、マニアックだよね。びっくり。今も使い続けているのだろうか。

  • 8歳年上の姉、春妃が自分のボーイフレンドと恋に落ちた。精神科医として働く、美しく優しい姉と、やっと両思いになった同級生の歩太くんが。「嘘つき!一生恨んでやるから!」。口をついて出たとり返しのつかないあの言葉。あの日に戻りたい。あの日に戻れたら。お姉ちゃん、お姉ちゃん、私は…。夏姫の視点から描かれる『天使の卵』アナザーストーリー。

  • これは、ふむ。って言う感じだった

  • 「天使の卵」「天使の梯子」で登場した夏姫の視点から見たアナザーストーリー。でも半分だけ。「ヘヴンリーブルー」の方は、散文式の文章ながら、歩太が春妃と付き合っていることを知った思い、春妃が亡くなる時の思いなど「天使の卵」ではその描写はあまり無かったので知ることができたのは収穫。出来れば小説の形で読みたかったなと思うのでその点は微妙。完結編「天使の柩」も近いうちに読んでいきたいと思う。

  • 天使シリーズのアナザーストーリー+あとがき代わりの村山さんの日記、短いのでさらっと読了。夏姫視点の話は特別なストーリーという程のものではなく、過去の振り返りが殆どですが、彼女のむき出しの感情が胸に迫ってきます。そりゃあ、まだ好きな恋人を姉に取られ、その怒りをぶつけた直後に死なれたんだもの、罪悪感にも囚われるし苦しいよねえ……。やはり、これを読んでも歩太と夏姫の絆は強いような印象で、他の人は割り込めないような気がするんだけど……少し間を空けてから完結編の『天使の柩』に行きます。

  • 梯子の続編。
    以前読んだっきりなので、再読して感想書きたい。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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