谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466065

感想・レビュー・書評

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  • 谷崎潤一郎の作品をまだ読んだ事がなかったのと、ちょっとどきっとするようなタイトル、表紙に惹かれて購入。
    どの作品中でも様々な形でマゾヒズムが描かれる。

    面白いと感じたり、考えさせられたりという事はなかったが、
    みうらじゅんの解説にある「SはMにサービスをする役で、MがいないことにはSは成り立たない」という件も含め、なるほどと思える部分があった。
    私はあまり耽美な印象は受けなかったが、全体的に軽めに描かれており、酷い事をされている描写もさらりと読める。

  • 表紙が素敵だったので買い直してしまいました。
    少年は何べん読んでも気味悪い。良い意味で気味悪い。芸術的なまでに気味悪いです。

    みうらじゅんのSM談義は「愛にこんがらがって」を読んでいたから別にいらなかった。それに私はSSを語らずにSMを語るのは、手抜きな気がして嫌い。

    11.08.31

  • 表紙がすっごい可愛い。
    やっぱりこの人の絵、好き。

    谷崎潤一郎って、名前は知ってたけど、まさかこんなマゾヒズム文学を書いているとは全く知らなかった。
    昔に書かれたお話だから、もう漢字が難しくて。
    タイトルから最早分からない始末。もっと勉強しなきゃね。

    個人的には、「魔術師」が好きかな。
    あの不思議な感じに惹かれます。
    「少年」も、マゾとかサドとかの性癖に目覚める前の子供達の、本能的な性趣向を描いていて面白い。

  • わたしは少年モノもえすえむ的なお話も好きだが、少年たちのよくわからぬままにエスカレートするえすえむ的な行為は苦手であるということがわかった。魔術師はゾクゾクと面白かったが、みうらじゅんの後書きがいちばん勉強になった。

  • 耽美というか、甘美だったんだね。
    甘美でいられたんだね。

  • 変態文学。

  • 個人的にはやっぱこの人の最高傑作は「痴人の愛」だなと思ってしまってあんまり…。痴人の愛は結構共感を持って読めたんだけど、この人のM感が分からなくなった。私にとっては自己否定と屈辱を感じるときが一番M力の原動力になっているんだけど、この人はMが結局Sにサービスをさせる、自分が求めるS感を与えてくれる人形みたいな存在としてSを見る、という考え方がちょっと理解に苦しむ感じ。こうなるとかわいそうというか、屈折した(あえて反語的にこの言葉を使うけど)Mになってしまって、真正のMとは言えないんじゃないかな。ただの性癖であって精神的にMじゃないと思う。

  • 少年→鼻*入りの饅頭は‥想像しただけで吐きそうになった。私はドMではないんだな。
    幇間→少しだけ自分と似ている気がした‥。
    麒麟→私の知識不足です。内容を理解できなかった。
    魔術師→不気味だけど、そんなショーがあったら観てみたい。私も魔法にかかってしまうかも知れないけど(笑)。
    一と房の髪→この女性に苛立っていたので、正直ざまあ見ろと思った。
    日本に於けるクリップ事件→可哀想に思った。
    楽しめた。早く痴人の愛を読んでみたいです。

  • 一と房の髪が好きだなぁ。女を巡って報われないとこが谷崎らしい

  • 少年たちの話は激しくて、読んでて「もういいよ〜」ってなった

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著者プロフィール

1886年7月24日~1965年7月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師  谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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