いつか、君へ Boys (集英社文庫)

制作 : ナツイチ製作委員会 
  • 集英社
3.13
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本棚登録 : 797
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468434

感想・レビュー・書評

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  • 全体的に印象に残らない話ばかり。2週間もしないうちに、どんな話だったかも思い出せなくなる予感。一番最後の話は楽しめたけど、それでも多分1ヶ月後には忘れそう。

  • 朝井リョウはやっぱり好きだ。電車で読んでなくてよかった。吉田修一のも続きを書いてほしいような話だったな〜

  • 一番は米澤穂信の「913」
    いかにも米澤穂信らしい。単なる暗号解読に終わらない、えぐい結末。

    石田衣良「飛ぶ少年」
    小川糸「僕の太陽」
    朝井リョウ「ひらかない蛍」
    辻村深月「サイリウム」
    山崎ナオコーラ「正直な子ども」
    吉田修一「少年前夜」
    米澤穂信「913」

  • 石田衣良さん好きだけど、この作品は好きじゃない・・・ちょっとがっかり(;_;)
    ーあなたを殺さないものは、生き延びさえすれば、きっとあなたを強くする。苦しんだ分、もとをとらなくちゃね。

    小川糸さん。初めて読んだけどコレは好きかも(*^◯^*)お父さんと入れ違いで生まれた男の子の話。お母さんはお父さんの死が大きかった。だから男の子は幼い頃お母さんを笑わせる事を頑張ってた。だけど心から笑う事はなかった。そしてお母さんはお父さんの話をする事もなかった。だけど、お母さんは急にベルリンに行こうと言う。ベルリンは初めてお母さんとお父さんが旅行した場所だ。お母さんと男の子はベルリンに行き、お父さんの事を沢山知る。男の子はお父さんの事を遠い存在のように思ってたけど、近い存在の様に感じるというお話。
    朝井リョウさんも初めて読んだ。施設での話。なかなか話に入り込めなかった(・・;)
    辻村深月さん。サイリウム。結構好き☆お姉さんが意地悪、自己中で嫌な存在と思ってたけどラストで弟達が掲載されてた新聞を買って来てくれてた事にステキな兄弟だと思った。

  • 『あの日、君とBoys』よりも、こっちの話がよかった。
    『913』の謎解きにはドキドキ。
    『少年前夜』は『悪人』に似た雰囲気の話だなぁと思った。

  • 短編集。跳ぶ少年(石田衣良)僕の太陽(小川糸)ひからない蛍(朝井リョウ)サイリウム(辻村深月)正直な子ども(山崎ナオコーラ)少年前夜(吉田修一)913(米澤穂信)

  • “幼い頃の僕は、こんなふうに目の前でぼんやりとたたずむ母を、思いっきり、おなかの筋肉がよじれて痛くなるくらい笑わせたかった。当時の僕は、道化役を演じることに、人生のエネルギーのすべてを費やしていた。もちろん母は、そのたびにくすっと笑ってくれた。でもその笑顔は儚くて、その後ろにはいつも、無限の哀しみが控えていた。母の抱える哀しみは、圧倒的に大きくて、僕の手には負えない迫力があった。それでもあの頃の僕は、呼吸が苦しくなるほど母を笑わせ、リングのロープに手をかけてギブアップと言わせるまで、大笑いさせたかった。僕にも、そんな時代があったのだ。
    日を追うごとに、母は少しずつ、正喜さんのことを話すようになった。けれど、どれも唐突で、断片的だ。
    ここで、マサキがピスタチオのアイスクリームを買ったの、とか。
    とつぜん雨が降ってきて、あそこのブティックの軒先で雨宿りをさせてもらった、とか。
    あのレストランで、とってもしょっぱいスープを食べたわ、とか。
    正喜さんの思い出は、ベルリンのあちこちに、落としたハンカチみたいに点々と残されていた。”[P.42_僕の太陽]

    「跳ぶ少年」   石田 衣良
    「僕の太陽」   小川 糸
    「ひからない蛍」 朝井 リョウ
    「サイリウム」  辻村 深月
    「正直な子ども」 山崎 ナオコーラ
    「少年前夜」   吉田 修一
    「913」     米澤 穂信

    「僕の太陽」が一番好き。
    米澤さんのはやっぱり一筋縄じゃいかない。

    “僕はこの日曜日を、何とか他愛ない一日に引き戻したかった。無邪気な先輩に誘われて友達と遊んだ一日にしたかった。それで、ほとんど無意味だと思いつつも、こう言わずにはいられなかった。
    「考えすぎじゃないのか」
    当然、松倉は一言でそれを退ける。
    「そう思うか?」
    思わない。
    松倉は足を止めた。僕の方を見もせずに、足元に目を落として呟くように言う。
    「この話は、もともと愉快な冗談だった。おじいちゃんが可愛い孫にしかけたお遊びだ。だけど、いまは違う。もうお子様向きの冗談は終わってる。もっとろくでもない、欲得ずくの話になってるよ。
    堀川。あの家では何かが起きてる。やっぱりおれたちは、他人の金庫なんかに関わるべきじゃなかったんだ」”[P.284_913]

  • アンソロジー7作で好き嫌いがはっきり出た。よく言えば「多彩」。

    米澤穂信、辻村深月、山崎ナオコーラの作品は読みやすかった。
    石田衣良はいつもどおりの石田作品。

  • どれも十代の気持ちが詰まっていて面白かったです!

  • 深月さんのAKBみたいなアイドルの話が面白かった。

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