思い出のとき修理します (集英社文庫)

著者 : 谷瑞恵

• 集英社 (2012年9月20日発売)

感想・レビュー・書評

[耳烏賊さんの感想 · 2013年7月30日]

勿体ない感じがする。
素材は、良いと思う。
残念。
語り方が、僕には合わなかったのか、登場人物の心の動きが
ぎくしゃくして、入り込めなかった。
もう少し、作りこんでほしかった。
この状態で出版させた編集者に疑問。

[オパールさんの感想 · 2013年5月13日]

ちょっと不思議な事も起こるけど、
なんだかロマンチックな話だったかも。

寂れた商店街に越してきた明里、そして時計店の青年。
それぞれが人生の秘密を抱えて、
次第に惹かれあい、心の傷や思いを癒していく。

「茜色のワンピース」はちょっとキュンとなった。

[kasumi-souさんの感想 · 2013年1月9日]

どこかノスタルジックな話が続き、読み終わった後、ほんわかとした気持ちになりました。穏やかに話が進むようで、ミステリアスな部分もあり、誰もが過去を背負って生きているんだなと思う一冊でした。
時計って、今までは時間を知るための単なる道具にしか思っていなかったけど、時計には時を刻み、ともに生きた人の思い出が一緒に重なりあっているんだなと気づかされました。時計を修理することは、思い出のときを修理すること、再び一歩を踏み出すことにも少し貢献しているのかもしれません。
私もこの時計屋さんで、思い出のときを修理してもらいたくなりました。

[咲子さんの感想 · 2012年11月2日]

秀司には申し訳ない気がするけど、
明里には「時計屋さん」って呼び続けて欲しいなぁ。
不思議の国のアリスみたいに思えるから。

要素がファンタジックぽくもありながら、
開発に飲まれて立ち行かなくなったシャッター商店街が舞台ということで、
リアルとファンタジーが行ったり来たり。
これが、この本の面白さに繋がっているんだと思う。

終始、チェシャ猫のように現れたり消えたりする太一のスピンオフ作品が出たりしないだろうか。

[まろんさん · 2013/02/11]

はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます！まろんです。

ちょうどこの本を読み終えたばかりなのですが
私も、「時計屋さん」という呼びかけ方がとても好きでした。
穏やかで、包容力があって、お料理まで上手な時計屋さんの秀司、うっとりしてしまいますね。
人でも神でもなさそうな太一のこと、私もとても気になります。
チェシャ猫のよう、というなぁやさんの表現、まさにぴったりですね！

レビューで本を貶めるようなことは書かない、
★1つのものは本棚にのせない、というなぁやさんの姿勢、とても素敵です。
今後とも、どうぞよろしくお願いします(*^_^*)

[ay_anotherさんの感想 · 2012年10月29日]

表紙に惹かれて…ではなく、表紙をめくって次の1ページ目、
“思い出のとき修理します”の表題が書かれたページの
時計のイラストに惹かれて購入。

心がほっこりする話です。

これ読んで気づいたんだけど、短編集は嫌いだって
思ってたけど、“連作”短編集なら大好きです(^-^)

[ay_anotherさん · 2013/02/06]

>nyancomaruさん
コメントありがとうございます。
秋に続編出るんですか！
私も楽しみです♪　二人の進展が( ´艸｀)

[猫丸(nyancomaru)さん · 2013/03/19]

｢秋に続編出るんですか！｣
情報は、此方からです。。。
【話題の本】『思い出のとき修理します』谷瑞恵著 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130105/bks13010509260003-n1.htm

[ay_anotherさん · 2013/03/20]

＞nyancomaruさん
ありがとうございます！

「一人旅に出て、すてきな男性と出会い、周囲の人のやさしさにも包まれる。
『自分にもこんなことがあったらいいな』という女の子の理想や願望が詰まった物語なんです」

え、そうだったんだ(笑)

[mayasmrさんの感想 · 2019年7月18日]

少し寂れた感のある町、商店街を舞台にした話。町の雰囲気によって、全体的に穏やかで時の流れが緩やかな展開でしたが、少しほっとするような印象の読後感でした。

[タナトスさんの感想 · 2019年2月7日]

恋にも仕事にも　目的を見出せなくなった　明里が　引っ越してきたのは　寂れた商店街の美容院。シャッター商店街になりつつあるなか　向かいには　時計屋さんが。看板に　「思い出の時　修理します」　。　店主は　物腰柔らかな青年。この青年と、神社の男の子とが、主要キャラの　短編集ですね。たくさん傷つき、自分に自信がもてない、これからのこともなにも描けない明里が、時計屋さんとの関わりで、癒されていくのです。ちょっと不思議な時計にまつわる出来事に、一緒に関わっていくうちに、明里は、時計屋さんに・・・　自分のことに踏み込ませない壁を持ってるので、時計屋さんにも踏み込めない・・・　そんな　すれ違いが　切ないです。穏やかな生活の中で、2人が、すこしづつ、心を通わせる、そんなお話でした。

[ainonさんの感想 · 2018年11月4日]

ふんわりとした読後感がのこる不思議なお話


コバルト文庫の谷さんの作品とは
全然雰囲気が違う！

どちらも好きだけど

大人向けの作品だなーと思いました

[Minamiさんの感想 · 2018年9月12日]

1～4まで全て読みました。
ほっこりした恋愛小説を読みたい方にぜひおすすめしたいです。

[ととさんの感想 · 2017年6月24日]

私はこの本は大好きになりました。
優しい口調の時計屋さんになんと言っても癒されます。
なぜこの本を読もうと思ったのか今は覚えていないのですが、ずっと積読してて、やっと読み終えた1冊。
カバーをつけて読んだのですが、外してみてビックリ。表紙のこの男性が時計屋さんかぁ！と。
谷瑞恵さんの他の作品も読んでみたくなりました。

著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」