- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478518
感想・レビュー・書評
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読み終えるまでに結構な時間がかかりました。 なんだか結婚っていやだなーと思いました。大人になったら価値観とかも変わったりするのかもしれないけれど。 唯川さんの本は読んでて辛くなるのが多いんですけど何故だか読まずにはいられない魅力があると思います。
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唯川恵、前からちょっと気になっていて、でも「リアリティある文章」だとか「女を書かせたらかなりうまい」とかいう評判を見て、どうも手が出せなかったんですよねぇ。だってほら、感情が高ぶってるときに読んだら感情移入しすぎてつぶれちゃうかもしれないでしょ?
でも、そろそろちょっとした中編小説が読みたくなったんで、前にブックオフで買って放置してたこの本を手に取りました。
たしかに、リアリティあるなぁ。。。
バブル絶頂から崩壊していく10年の事件・事故も描かれてるんだけど、それはあくまで背景でしかない描き方に対し、人が心の中でつぶやいているだろう一言一言の描写が妙にリアル。視線がぶつかった0コンマ数秒に思ったであろう瞬間的な感傷や迷いや怒り、それを抑えようとする自制心、時と経験が人を大人にしていくのだなぁと感じさせる人間の心の変化・・そういうものが、ほんの数文字のコトバに表現されていて、かつ、ごてごてと飾り立てていない日常的な表現だから、リアリティを感じるのでしょうね。
小説全体としては、そういったリアリティが丁寧に描かれていながら、10年という長い年月を一気に読むことができ、読了感はまあまあでした。
精神的に安定しているときに読むことをオススメします。(たぶん、最近別れたとか付き合い始めたとかいう人にはちょっと刺激が強すぎる気がします・・・) -
家族として生きることについて、
ともに生活していくことについて、
なかなか、考えさせられる作品でした -
美男美女夫婦が、バブル期の豪奢な暮らしから、身をやつしながらオヤジとオバサンになりさがっていく10年間。VIP待遇の贅沢と快楽を求めては次々とスリリングな窮地に陥って。解説には成長物語だっていうようなことが言われてるけど、全然変われずに同じ事を繰り返してるようにみえる。<BR>
浮世のうつろいをはかなむ尼寺講話みたいだな。やたらリアリティと説得力のあるところが秀逸。この夫婦はこれからどうなるんだろう。ラストの口ゲンカは10年分の総括になってる。あれで夫婦のいさかいは打ち止めになればいいけど。
病棟にあったものをつい隅々すっかり読んじゃった。あそこにはなぜか昼ドラみたいなサスペンス作品が多い・・・。 -
結婚に夢を持たなくなった一冊。2006.02
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先輩にもらった本。私の将来の夢を聞いてだろうか。。。嫌われ松子並みの時事盛り込みようだったが、心象描写はなかなか良かった。読んでたら友達の両親のことを思い出した。やっぱ人間はカタワレなんだよね。
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こちらもまたまたリアル。でも現実ってこんなもん?結婚に夢がもてなくなるだろうな・・・。
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バブル絶頂期に結婚した夫婦のその後。約10年間の結婚生活を描いてます。若い人には「結婚の夢が無くなる」と受け入れないかも知れないけど。私のような既婚者には「うんうん。あるよね、そういった事」と妙にリアルでした。ただ、主人公夫婦には、いろんな事件が起きすぎかなと言う感じですけどね。(^_^;)
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どろどろすぎ><。結婚に夢がもてなくなるよ・・・
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年代的には被るものの、特に接点はない。が、どれもこれも、わかるんだよねえ。
保存版とは、いかなかったけれど、相当面白かった♪