天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087484922

感想・レビュー・書評

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  • その人の横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた…
    満員電車で乗り合わせた女性に一目惚れをした予備校。

    出会いから再会までのシーンでは、どんどん引き込まれていきましたが、終盤の急展開に戸惑いを感じました。

  • 二十年以上前に書かれたものですが、古くささは少しも感じられず、ただ悲しく切ない恋物語でした。
    何十年、何百年経とうが、恋心やそれにまつわるものは今と変わらないのだろう。
    そう思わせる、透明感のある恋物語。

  • 主人公にとって春妃はすごい魅力的な女性なんだろうな。
    女からしても素敵だと思うし、実際にいたら嫉妬してしまいそう(笑)
    1人の人から愛される幸せ、それが当たり前じゃないという事を感じました。

  • 途中まで読んで、あれこれ前に読んだことあったなってなった。あんまり覚えてなかったし、印象に残ってないからそれほどだったのかな。

  • あまりにも普通の話過ぎて、拍子抜けした。
    こんなにも喪失感を味わった青年が、その後どうやって生きていったのかが気になるところ。

  • で?
    3部作の1巻目だからかな。エピソード0なんだろうな。さらっと読み終わり。まだ何も始まってはいない。主人公のバックボーンが描かれている。

  • 年上の女性相手に電撃的な恋に落ちた青年を描いた恋愛小説。登場人物それぞれが傷を抱えている、典型的な恋愛小説なのですが、やはりラスト30ページの急展開が心に残っています。

    伏線などもなく、本当にただの医療ミスで世を去った春妃。最後に優しくできなかったことと、そして春妃から妊娠を告げられなかった自身の若さ、頼りなさを悔やむ歩太。
    姉を力の限り傷つけ死に追いやってしまった自責にかられ、歩太との関係性も変化してしまった夏姫。

    皆が皆、悲しくて辛いラストですね。最後の一文、クロッキー張に春妃を発見した歩太の、「春妃があふれていた」という表現が今でも心に残っています。

  • 10年以上前に読んで以来、久々に読んでみました。当時は自分の年齢と歩太の年齢が一緒だったので、また違う視点で読むことができたかな、と思っています。しかし、なぜ筆者はあのような春妃の死を描いたのだろう??続編に何かエピソードがあったかな??また続編も再読してみようと思います。

  • 久しぶりに恋愛小説を読んだ気がする(笑)

    ずいぶん前に購入したにもかかわらず、積本となっていた一冊。初読みの作家さん。
    二日間で一気読み。読みやすかった。

    青春時代の甘酸っぱい恋愛に、大人のどろっと感を乗せた様な感じかな?
    後味は決して良くない。
    けれど悪くはない。

    恋愛って幸福感もあるけれど、切なくて、必ず誰かを傷つける。そこに厚みを加えて大きくしたのだと思う。

    誰も救われない。
    ただ、僕の未来に希望を託すしかないのかな・・・。

  • 適当に東京の丸善で5冊買ったやつのうちの1冊 友達におすすめされたので

    本読むの遅いはずなんだけどもんのすごいさくっと読めてしまった…
    末尾の解説見てみると、凡庸性がウリってとこあるみたいなんだけどそこがだめだったかもしれない

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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