銀河鉄道の夜

著者 :
  • 集英社
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520033

感想・レビュー・書評

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  • 2012.11.3の天声人語で引用されていて、「銀杏の実」を再読してみようと思った。

  • 青空文庫で、
    なかなか面白く読みました。

  • 短編の方が面白いような感じ。
    一文一文の形を楽しむ本と、文なんてまるで意識しないで空気を楽しむ本とあると思うけれどそれでいうと後者。
    草のにじむように漂う香りや、霧の立ち込める具合といった、意識しないと見つけられない風景をひとつひとつ拾い上げては虫眼鏡で調べているような気持ちになる。

  • 前々から読もう!と思っていて、ついに表紙に惹かれて購入。
    今更になって初めて通しで読みました。

    文章表現がすごく独特だと思います。ライトノベルボケだった私にはなかなか読むのに苦労してしまいました。
    文章表現が独特で難しい感じがして、完全に読みとくことはできないのに、何故か思い浮かぶ情景。感覚的というのでしょうか。

    これは時間をかけて、繰り返し読んでいきたい作品です。

  • 表紙裏
    青や橙色に輝く星の野原を越え、白く光る銀河の岸をわたり、ジョバンニとカムパネルラを乗せた幻の列車は走る。不思議なかなしみの影をたたえた乗客たちは何者なのか?列車はどこへ向かおうとするのか?孤独な魂の旅を抒情豊かにつづる表題作ほか、「風の又三郎」「よだかの星」など、著者の代表的作品を六編収録する。

    目次
    やまなし
    いちょうの実
    よだかの星
    ひかりの素足
    風の又三郎
    銀河鉄道の夜

  • 素晴らしい想像力&創造力!
    その時代、その何にもない(と思われる)時代、
    しかも岩手のど田舎で、
    こんなこと、よく考えられるな~。

    その当時の手塚治虫か藤子不二雄って感じかも…
    宮沢賢治、素敵過ぎです。

  • 「銀河鉄道の夜」
    以下の短編を収録。


    ・やまなし
    ・いちょうの実
    ・よだかの星
    ・ひかりの素足
    ・風の又三郎
    ・銀河鉄道の夜


    「やまなし」と「風の又三郎」は別の本「風の又三郎」で読みました、多分。なので、一番お気に入りは「よだかの星」です。もしかしたら読んだ気もするけど、それでも一番良いです。


    よだかの哲学的な考えとそれを具現化する姿に悲しめばいいのか、同情すればいいのか、それとも「良かったな」とよだかに声を掛けるべきなのか、とても悩む作品です。鑑賞での武田氏も「よだかの星」を好きだと仰っていますが、その気持ちがとてもよく分かります。


    また、表題の「銀河鉄道の夜」は「よだかの星」とはほぼ対極に当たりそうな作品で、私はやっぱり「よだか」よりですが、光を探しにいく物語です。銀河と鉄道が成す物語には光が詰まっているかのような印象を受けますし、これが宮沢賢治の代表作となっている理由も今も読み受け継がれている理由もなんとなく分かる気がします。


    しかし、「闇を恐れず、さあひかりを探しにいきましょう」という賢治の声が聞こえてきそうなそんな感じとはよく言ったものです。

  • いちばん好きな本。「銀河鉄道の夜」のきらきらした表現と旅路のせつなさとが相まってたまらなく思います。このたまらなさって、表現のきらびやかさと、賢治(と、その作品)の「放っておいたら死にそうな(消えてなくなりそうな)」不安定さ・不気味さとのギャップの中にあるのかもしれない。

  • 「よだかの星」がダントツに大好き。

  • 表紙が漫画「テガミバチ」の作者、浅田弘幸さんだということと、前々から読みたいと思っていた本だったので購入しました。
    どうしてもっと早く読まなかったのだろう、と思うくらい世界観が素敵で、学生のうちにこういうものを読むべきだったかなぁと思います。
    情景の描写などが思い浮かぶような文が楽しく、また「小説」という小説を久しぶりに読んだ気がします。
    先がわかっていても、何度も読み返せる、楽しくて切ない作品でした。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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