銀河鉄道の夜

著者 :
  • 集英社
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520033

感想・レビュー・書評

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  • これを読むのは今更かなあと思いましたが、今読んでやっと理解できるものでした。
    童話といえど対象は思春期以降かしら、という印象。

    主人公が動物や植物、田舎の子供たち、現実と虚構の往来。
    三つのパターンがあるそれぞれの物語。
    共通しているのは、宗教的観念と豊富な植物や鉱物の名前。
    賢治自身は浄土真宗の家に育ち、法華経を信じていたようですが、なかにはキリスト教を取り入れたものもあるという不思議な宗教観でした。
    幼く純粋な子供の心情に、強く引き込まれてしまう魅力的な文章でした。

    昔、長野まゆみの本を読んだことがありましたが、長野まゆみは宮沢賢治に多大な影響を受けているということを、改めて実感しました。

    一度読んだ本は読み返さない私ですが、これは何度も読みたいと思いました。

  • 優しく、独特で面白い言葉選びと表現方法。宮沢賢治の魅力はそこなのだろう。絵本のような感覚はとても良かったと思う。…が、物足りなかった。そういえば教科書や問題集などでも宮沢賢治の作品を見かけたなあ。

  • よだかのほし。すごいわ

  • 銀河鉄道の夜、中学生のころに読んだときは、ただの童話として、子供だましとして読んでしまっていたが、今、改めて読むと深さと伝えたいメッセージが心に残る。

    この本の解説を読み、宮沢賢治という人物・生き方・志に感慨を受けた。裕福な家庭に生まれつつも、世の中の貧困や農民の生活を憂い、自分自身が裕福であることに自己を攻め、自ら農民を助け手伝おうとするも、道楽として見られ、だけど、病弱な体に無知をうち、全人の全世界の幸せの実現に身をささげた男として、俺は尊敬する、Resperct.

    自己矛盾を抱えつつも、自分が正義と思ったことに身をささげ生涯を突き進んだ男の本に触れることができたことを誇りに思う。

  • 何度読んだかわからないほど読んでますがまた読みました。
    くらむぼんがすごく好き。
    銀河鉄道の夜は胸がぎゅっとなって泣けます。幻想的。
    ほかのもほんといい話。

  • よだかの星にぼろなきしました  
    やっぱあとは銀河鉄道の夜^^
    賢治さんは、いろあせない、永遠の、名作。

  • 賢治は訳がわからん。

  • 今だに銀河鉄道の夜とか俺には難解で消化でけませんでした。。。
    『ひかりの素足』読んでて『聖職の碑』を思い出した。
    気になって調べたら、時代的にはあの事件を題材にしたという事も、絶対にないとは言い切れないみたいだけれど、どうでしょ?

  • 羽鳥さんに借りたー印象が変わった。

  • パンパネルラ・・・!

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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