- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087520095
感想・レビュー・書評
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読書をすすめる冊子のあらすじを見て面白そうだなと読み始めた。「精神的向上心の無いものは馬鹿だ」この単語が凄く印象に残っている。
全員に共感する部分もあれば、否定する部分もある。
奥さんに綺麗なままでいて欲しいと言う部分が一番共感したかもしれない。 -
先生の気持ちに、自分でも驚くほど共感してしまった。自分とは違う何かに押しつぶされそうになるような感情。息が苦しくなるような思い。ただただ自分を責め続ける先生。読んでいると、告白の手紙を書いているときの先生の気持ちが自分に乗り移ってくるような気がして、息が苦しくなるほどだった。
人間というものの持つエゴもそうだが、それ以上に、誰もが何処かに持っている寂しさが描かれている気がした。
一度読み始めたら止まらない。特にKの自殺の場面は。それと同時に、一度ですべて理解できるようなものでもない。何回も繰り返し読みたい作品。
図書館で借りて読んだので、今度ぜひ書店で購入しようと思います。 -
もう何度も読んでる。
漱石の中で一番好きな作品。
高校の教科書で読んだ時から、読み返すたびに新しい発見がある。 -
この作品に触れるきっかけは高校の現代文の授業だった。
そんで読み終えた後にもの凄い衝撃を受けた。
しかし、授業では物語の後半しか扱っていなかった。しかも色々とはしょられてる部分もある事を先生から聞き、その日に本屋までダッシュしたのは良い思い出。
こんなに小説にのめり込んだのは初めてで、もう1日中「こころ」のこと考えてた。イメージで登場人物の絵を描いたり、自分で読んだ声を録音してオリジナルドラマCDとかいって作ったりしてた。これはかなりイタイ子(笑)
この作品を機に、人の闇を描く作品が好きになっていったと思う。 -
「恋か友情か」
先生の過去がメイン。
じゃあその前の話いらなくね?
いやいやこれが後で効いてくるんだぜ。
天皇万歳。 -
学生時代国語の授業で無理矢理読まされた時はなんとつまらない話だと思ったが、年取ってから読むと違うね。楽しい話ではないんだけど、後味は悪くなく、色々と考えさせられる言葉に巡り合った。
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文体が美しすぎる。英語よりも夏目語を習得したいよ!
そして、読み終わると「なんじゃこの表紙はぁ!!」ってなる。
本好きならこれじゃないこころ読んだ方が良いね。 -
夏目漱石の「こころ」を読んだのは、確か高校のとき。あらためて読み返すとおもしろい。
人に騙され、信じられなくなり、また自分もそれらの人と同じであると気がついた先生の「こころ」は20年近く淋しいもので満ちていたんだろう。