- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087520118
感想・レビュー・書評
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うっかり表紙に載せられて買ってしまいましたが、買ってよかった(笑)
全編にわたって独りよがりでさみしがりな「私」の生涯を、追いかければ追いかけるほど、なぜか「私」が愛しくなって、その分嫌いになって、なんともいえない読後感。
ぐずぐずと沈み込んでゆく感覚が太宰治ならではなのかなぁ、と思いました。
理不尽でぐずぐずで、退廃してゆくこの感覚は、もっと年を取って読んだらどう感じるんだろう。
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多読かつ、あえて精読。線を引きながら読んだ。引きやすいが、人によってかなり引き方に差が出るだろう。
短編をバラバラに、いろんな本・空き時間の間で読んだため、明確に「いつ読んだ」と記しにくいのだが、とりあえず載せとく。
いわゆるジャケ買い。「羅生門」や「蜘蛛の糸」はさすがに何度も読んではいたが、「トロッコ」は内容を忘れていたし、「蜜柑」と「藪の中」を読んでおきたかったので買うことにした。
この中では「藪の中」の不可解さが気に入った。 -
「舞踏会」が一番好きかな。
ロマンチックで。
「秋」も。
幻想と現実の問題って切ない。
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明らかにジャケ買い!!
おばた氏の芥川先生が格好良すぎる。ドストライク過ぎて困る。
いや、中身もものすっごいですよ。
これが描写力と言うやつか。
08.07.18 -
特に『秋』が好きでした(*´ー`)
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またもや表紙に釣られた。
だって、芥川さんて、かっこいいじゃん?
短編集なので読みやすいかも。
あんまり知られてない作品から有名なものまで入ってます。 -
芥川龍之介の短編を集めた一冊。
表題作『地獄変』をはじめ、『蜘蛛の糸』『藪の中』といった非常に有名な短編が並ぶ。
わたしは芥川賞作家の作品が苦手だ。何と言ってもとっつきにくいからだ。それは難読漢字が並ぶ『日蝕』に限らず、綿矢りさであっても同じことで、何にせよ読みづらい。直木賞作家たちの方が性に合っている。
しかし芥川本人に関しては、非常に面白く、わかりやすく、とっつきやすい。あるいは、芥川作品の原作である今昔物語集などがわかりやすいからかもしれないが、原作が分かりやすいからといって二次作品が分かりやすいとは限らないだろう。ここはやはり、芥川の文体・力量によるものだと思う。 -
誰もが一度は読んだ事はあるはず、(教科書でね、)『羅生門』、
まんがにっぽんむかしばなしでおなじみに『鼻』、『蜘蛛の糸』・・・・・
読み応えたっぷり、純文学芥川龍之介。
一度は読む価値アリでしょう!
中でも『地獄変』の描写がいちいちすごい、鳥肌が立ちました。
芸術家はここまで追い詰めて何を得るのか・・・・、何を見るのか・・・・・
わからない、そして、わかってみたい・・・取り付かれてみたい。 -
分かるから怖い
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文章に純粋に感動したのは、『大川の水』
話として面白かったのが、『地獄変』と『藪の中』
萌えたのが、『奉教人の死』
芥川龍之介ってすげぇんだなーと改めて実感しました。