サムシングブルー

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 469
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713008

感想・レビュー・書評

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  • 失恋直後に、いろいろあった仲の人たちの結婚の案内が来るのは、なんというか両手挙げておめでとうって言えないよね。
    主人公のもやもやした感じと、いつまでも吹っ切れない心の煮え切らなさが前面に出ていた話でした。

    回想と現実の話が頻繁に変わって、たまに現在がどこなのかわからない時がありました。
    石田よりは渡部昇と幸せになれればいいのにとちょっと思ったり。

  • 同級生同士の結婚式のお祝いに集まる高校の友人たちなんだけど、その二人と元彼、元親友という微妙な立ち位置の主人公ばかりでなく、その周りの人たちまで、単になぐさめたり、関係修復に進もうとするだけでない、それぞれに自分の事情があって、物語が進んでいく。そのあたりの人間関係が痛くもリアルで、つかまれる。そんなところから、やっとおとずれるハッピーエンドはなかなかの感動ものです。

  • まだまだハマっていたあすかいさん。
    いや~これも良い話だったよ!やばいよ。もう。
    のっけから「う~これは辛い!」てとこから始まって。
    誰しも主人公のような立場になったら辛いんじゃないかな?とても共感できる内容でした。


    ☆気になった部分
    →秘密メモへ。

  • 元カレが自分たちの同級生の友達との結婚式の招待状を受け取るというワクワクする状況から始まる。
    おもしろくないわけじゃなかったけど、ちょっとこだわりすぎだし、出席番号の話が出てくるので仕方ないかもしれないけど、フルネームでの書き方に違和感があった。
    昔の話よりも現在の恋人との別れや仕事の話の部分のほうがリアルだった。

  • 恋人と別れた翌日に、高校時代の元カレと親友の結婚式の招待状を受け取る。自分の気持ちと少しずつ向き合っていく、いろんな思いが交錯して、気持ちが入り込んでいった!なんかこんな高校時代を送りたかったなと思った

  • 思ったより恋に惑わされすぎて、共感ができなかった。

  • タイニータイニー~よりも好きかも。不幸な時の思考回路を含め、立ち直るまでの流れがリアルに描かれてた。最後はさわやかでよかった◎

  • 『ありえない。恋人と別れた次の日に、昔の恋人と昔の親友の結婚式の招待状が届くなんて―。今の私に、この結婚は祝えない。』

    20歳の私にはまだ、結婚式の招待状が届いたときの複雑な気持ちは分からないのだけれど、こんな状況だったら落ち着いた気分ではいられないんだろうな。
    それでも2人をお祝いするために、青春時代の思い出の『青』を贈り物する主人公たち。
    けっこう重い話なのに、ゆっくりゆっくり時間が進んでいく作品。
    人の感情の醜いというか嫌な部分を綺麗事でおさめずにそのまま表す作品だと思うので、読んでいてこころが成長できるような気がします。

  • 恋人と別れた、それだけでも絶望的なのに、追い打ちのように別れた翌日に元彼と親友2人の結婚式の招待状が届く、というとんでもストーリー。
    高校時代の友人で唯一繋がりのあった元彼の親友はこの事実を隠していた。そしてめっきり参った主人公はこのチャラい元彼の親友と寝てしまい、みんなでお祝いしようと高校時代の体育祭メンバーで集まるのだが、アラサー女子は個々に思うところがあったり、空気読めない新婦の元彼とか、優等生から好意をよせられたりだとか、てんやわんやのなかで、自分を見つめ直し立ち直り、どのように前に進むか、というね。いいね、大好きです。ラストとか泣けたね。
    十年も前の恋、でもあのとき彼は私を本当に好きだった、という感じの箇所がよかった。とてもわかる。世代が同じだから尚更。

  • 恋人と別れた翌日に、高校時代の元カレと親友の結婚の知らせを受ける主人公。女性の複雑な心理、誰もが共感する部分だと思いました。決してその元カレに今でも未練があるって訳ではないけど、素直に祝えない気持ち。自分の気持ちを抑えていると、かえって引きずることになることも、あ~わかる!って思います。ラスト、感情の逃げ場がなくて精神的に追い込まれてた彼女が過去を受け入れることの大切さに気付き、前に進んでいけそうなのがよかったと思いました。

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著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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