サムシングブルー

著者 :
  • 集英社
3.42
  • (23)
  • (69)
  • (100)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 469
感想 : 97
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713008

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昔付き合っていた人の結婚というのは、思っていたよりも動揺するものです。

    かくいう私も、学生時代に6年付き合っていた人が結婚すると聞いた時は相当な衝撃でした。

    当時、まだどこかで好きだった気持ちが残っていたのかもしれません。

    今となっては、もう昔の話で、3人目の子供がお腹の中にいる彼女の幸せを心から願っています。

    僕にも、心から大切にしたい人が出来ましたし(結婚はしておりません!)


    この物語の主人公の気持ちがなんとなくわかる自分にとっては、とても苦しくもあり、懐かしくもあり、不思議な感覚で読んでいました。

    いろんなことを思いながら、友達とのやりとりの中でちょっとずつ前に進んでいく主人公に、最終的に涙がこぼれそうになりました。


    ちょっと辛いお話だけど、最終的に暖かい気持ちになれる、いいお話でした。

  • 彼氏と別れた翌日に、元彼と元親友との結婚式の招待状が届く…失恋した時のどうしようもないもがきや、あの苦さがうまく描かれていて一気に読めた。学生時代の学校行事や恋模様もなんだか懐かしかったなぁ。
    失恋して立ち直る姿を描く作品はなんだか元気になれる。読み終えて爽やかな気分になった1冊。

  • 恋人と別れた翌日に
    高校時代の元彼と当時の親友からの結婚通知が届く。
    高校時代の思い出と二十代後半の今の想いとでもがき苦しむ。

    周りが何気にいい男ばっか。
    サラッと読めるけどあまり残らず。

    【図書館・初読・10/24読了】

  • また十年後、読みたい。

  • 彼氏と別れた日、元カレと親友の結婚式の招待状が届く。

    高校時代の仲間。

    いろんな生き方。

    淡々とした物語のなかに、中身がたくさん詰まってる。

  • 爽やかに読めました♡

  • 感受性の強かった時期に読んで
    号泣しました(笑)

    失恋物を好んで読む私には向いていました。

    ただ3回目には泣けませんでした。

    冷静に読むと、ちょっと出来すぎかなー、と思うところもあります。

    一度読んだら満足です。

  • 読みやすいのだけど、ちょっと都合良すぎる
    展開のような気も・・・
    さらっと読めてしまって、
    残るものが少なかったです

  • ■「婚活」時代の恋愛・結婚事情に共感必至!手痛い失恋と同時に舞い込んだ結婚式の招待状。差出人は高校時代の親友と、元彼だった…。自分はいつから間違ってしまったの? 28歳、それぞれが直面する人生の戸惑いをリアルに描く恋愛小説。

    ■■大雑把に括ると失恋物語。文章も丁寧で描写も綺麗で物凄く読みやすいんですが、共感は出来ず。というか失恋が辛いのはわかる。しかし、十年近く前の失恋を、今の恋人と別れた日に元彼から結婚式の招待状が届いた(花嫁は主人公の元親友)からといって、まるで思い出したように傷ついて、それをずうううっと引きづるものだろうか。それは本当に失恋? っていうか負け組にまわって悔しいだけなんじゃない?と、意地悪なことを思ってしまったり。結局あんたは今の彼と元彼とどっちが好きなの?と尋ねたくなる。失恋一つに二重の男の影が重なって、正直煩い。
    でもまあ、ラストはそれなりに優しい終わりにはなっていました。でも、この人間関係もある意味凄く奇麗事じみてて、ちょっと気持ち悪いなぁ・・・。わたしに情緒が足りないだけなのかもしれないが。

  • ただ潔い青が好きだったから選んだ本。
    まさかこんな出だしだとはおもわなかったので、今の自分の状況と似ていてびびった。

    物語は高校のときと、20代後半の今が舞台です。

    渡部昇が素敵です。
    中谷くんと阿部芳信もいい味だしてます。

    結婚式をきっかけに再び再会するメンバー。

    人と人が関わるということは、何かしらの思いや事情が存在する。
    関わる人が増えれば増えるほど、あの人とこの人との間に、この人とこの人との間にと、それは留まることなく増え続ける。

    多分、泣き尽くしたんだと思います。悲しみって、ちゃんと底があるんですよ。

    そうなんだけど。だけどもし、そのせいで、梨香が付き合っていたこと自体なかったことにしたいとか、思い出すのも嫌だとか、そういう風に思っていたら、哀しい。自分のせいかもしれないけど、それはやっぱり哀しい。だって、俺はー。
    「本当に、梨香のことが好きだったから」


    由比謙治の手紙。便箋の中の、なにも書かれていない真っ白な部分。


    最後はなんだか素敵なおちです。
    2ヶ月経って、会いにいこう。
    ハッピーエンドじゃないところがいい。
    それは多分余計な部分で、共感できる部分なんだ。

全97件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飛鳥井千砂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×