- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087814712
感想・レビュー・書評
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みんなで繋ぐ「平和のバトン」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=077963詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何世代も続く憎しみの連鎖を断つことは、簡単では無いけれど、
アハメドくんの家族の決断は本当に尊い。
現実は厳しいけれど、未来に希望のタネを残したと思う。 -
パレスチナで本当にあった話。
難民キャンプに住んでいたアハメド。イスラエル人(ユダヤ人)とパレスチナ人が憎みあいながら暮らすこの地で、12歳のアハメドはイスラエルの狙撃兵に頭を撃たれた。はじめにパレスチナの地区病院に運ばれたが、もう手の施しようがないと言われてしまう。救急車で向かったイスラエル北部のハイファの大病院でも、助かる見込みはなかった。
そして、アハメドの父は、病院から思わぬ提案を受ける。 -
【読了メモ】(140831 16:10) 著・鎌田實、画・安藤俊彦、訳・ピーター・バラカン『アハメドくんのいのちのリレー』
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本当にあったお話。
イスラエルに占領されているパレスチナ
そこで12歳の少年が明らかに故意と見られる間違いで銃撃された。
見間違えようもない至近距離で、持ってもいないおもちゃ拳銃を
持っていた、、、とされて。イスラエル兵は2度も撃った。
その子は脳死状態に陥った。そこでは脳死の状態ではすぐさま、
臓器移植の手続きを受諾するか、親が聞かれるんだそうだ。
そこで医師は、『アハメドの臓器はイスラエル人の子どもに移植される可能性もあるが?どうしますか?」と聞くと、父親は
「かまいません、たとえイスラエルの子どもに移植されたとしても、臓器移植は平和を望む我々のシグナルだと思って欲しい」と。
この話しを新聞で知った鎌田實(医師)はどうしてもこの父親に会いたいと願った。出来る事なら移植を受けたイスラエルの子どもとも。鎌田氏がこの話しを憎しみの大地にあたたかな渦を巻き起こす事ができなくても、ちっぽけでも良いからそこに波紋を起こす一石となるような本を書きたいと、絵本のような叙事詩のような生きるヒントのような童話のようなへんてこな本、現代の神話を書きたくなったそうだ。出来上がったのがこの命のリレー。ピーターバラカン氏の英訳と、安藤俊彦氏の絵とともに、素晴らしい一冊になった。 -
★★★★☆
パレスチナとイスラエルの紛争の中で、一人のパレスチナの少年がイスラエル軍からの銃弾に倒れた。
父親は医師に臓器提供の提案をされる。しかし、提供する側は相手を選べない、イスラエルの子どもに移植される可能性もあると。
武器を手に取るのではなく、迷いながらも命を助けることで、平和を手にするための戦いをはじめた。
(まっきー) -
考えさせられる話でした。
図書館で借りた本だけれど、買って持っておこうかな。と思います。 -
敵国の兵士に銃で撃たれ亡くなったアハメドくん。最愛の息子を亡くした父親は悲しみをこらえ、病気で苦しんでいる子どもたちのために、アハメドくんの臓器の提供に踏み切る。敵国の人にまで…。
平和の願いを込めた「いのちのバトン」の重さを感じさせる作品。 -
図書館で借りて読みました。平和、いのちについて考えさせてくれる良書だと思います。
手元において、たまに開いてみたい本なので、購入しようと思います。