- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861175
感想・レビュー・書評
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市川拓司著。
「お互いをすごく好きだって思って、それがずっといつまでも続くことのどこが幸福でないと言うの?」
主人公の死んだ妻の言葉。
主人公と同じで、幸福はこんな気持ちだけでいいとは思ったことはないし、実際に感じたこともない。そんな自分はいま幸せでないのか?と考えさせられる。
物語としても良くできていると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読んで映画を観ました。恋愛がテーマなのかもしれませんが、映画では描写しきれない息子への愛が本の中では切ないほどに書かれています。
ラストでの種明かしには意外性もあり、本当に感動しました。
市川拓司さんの作品は澄み切った水のような独特の世界観があり、切ないけど、温かい気持ちになれます。 -
一組の夫婦の過去と現在をつなげる物語 いい話であるし、美しい話 幸せとは相対評価なんかではないと思わされた あとイングランドの王子がかわいい しとしとと降る雨の日に似合う
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父親と友達の間のような不思議な親子関係に癒される.
上下関係を忘れて子供に名前で呼ばれるのも悪くないのかなと思う. -
きっと学生のころに買った本。実家に置いてあり、読み返してみた。
誰か慈しめる人がいる、慈しめ合える人がいるって、素敵なことだなと素直に思う。 -
発刊されてすぐの頃に購入しました。タイトルが印象的で思わず手にとりました。市川拓司を初めて読んだのがこの本でしたが、作者の温かさと優しさと繊細さがにじみ出てる作品のように感じました。この本を読んだ10年前は活字ばかりの本はほとんど読まず、読んでもさくらもももこのエッセイくらいで、げらげら笑えるようなのしか読んでなく、ハードカバーを買った事にすら驚きの自分が、すらすらと読みすすめることができました。なのであまり本を読まない人にもおすすめしたいな。難しい描写がなかったんでしょうが、読み進めれば進めるほど内容に引き込まれていってました。続きが気になって気になって、休み時間とか夜中とか、読んでたのを思い出します。タイトルの意味がわかった時、鳥肌がたちました。そして号泣。あ、そういうことか!って。なかなかなファンタジーとリアルの狭間て感じで、非現実でありながらまったく非現実でないところが良いのです。経験はないけど、もしかしたらあるかも!あったらいいのに!って感じる小説。活字本を読むきっかけになった大切な本です。
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ラストは感動できる。良かった。
映画より泣ける人は泣けると思います。