いま、会いにゆきます

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861175

感想・レビュー・書評

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  • 市川拓司著。

    「お互いをすごく好きだって思って、それがずっといつまでも続くことのどこが幸福でないと言うの?」
    主人公の死んだ妻の言葉。
    主人公と同じで、幸福はこんな気持ちだけでいいとは思ったことはないし、実際に感じたこともない。そんな自分はいま幸せでないのか?と考えさせられる。
    物語としても良くできていると思います。

  • この本を読んで映画を観ました。恋愛がテーマなのかもしれませんが、映画では描写しきれない息子への愛が本の中では切ないほどに書かれています。
    ラストでの種明かしには意外性もあり、本当に感動しました。
    市川拓司さんの作品は澄み切った水のような独特の世界観があり、切ないけど、温かい気持ちになれます。

  • 一組の夫婦の過去と現在をつなげる物語 いい話であるし、美しい話 幸せとは相対評価なんかではないと思わされた あとイングランドの王子がかわいい しとしとと降る雨の日に似合う

  • 再読(多分3度め)
    前回ほどではないけど感動しました

    今回は半年ほど前に市川拓司さんの前作「Separation(愛しあう二人が別離してしまう2篇の話)」を読んでたせいか、本作と色々リンクしてるんだなと思った
    同じ離別の話ではあるけど個人的には本作のほうが悲しみが少なくて好きです

    未来を知りながら澪の「大丈夫よ」「行きましょう。先に進むの」というセリフはとても強いなと感じた



    【気づいた関連点】
    ・教会の「バードマン」という名の牧師(本作では名前だけでしたが、前作を読むと素敵な人だと思えます)
    ・神の奇跡のような御業によって別れてしまう前作(妻が幼くなってしまう話)と、奇跡によって再会できる本作
    ・自身の病気を理由に一方的に突き放しそのまま再会することのない前作と、それでも再会することのできる本作

  • 父親と友達の間のような不思議な親子関係に癒される.
    上下関係を忘れて子供に名前で呼ばれるのも悪くないのかなと思う.

  • きっと学生のころに買った本。実家に置いてあり、読み返してみた。

    誰か慈しめる人がいる、慈しめ合える人がいるって、素敵なことだなと素直に思う。

  • そうくるか、というのが最初に感じたこと。途中でもしかして、と思っていたけれど、手紙で納得。
    (世間一般からみてかなり頼りない、病気もちの)夫へと、息子への思いが、澪の心を決める。自分がいないと、息子は生まれない。自分のいのちが惜しいからと他の人を選んだら死ぬときに後悔する…
    自分だったら?好きな人がいて、でもその人と一緒になったら自分は何年後に死んでしまうと知っていたら、はたして一緒になろうと思うだろうか?
    自分の命、運命を超越した彼女の大きな母性、慈愛というものに感動した。そしてこの本の作者は、夫婦間の愛と同じくらい、親子間の愛を描きたかったんだろうと思う。

  • そこは死んだ人間が行く星なんだ。星の名前はアーカイブ星 きみが無自覚に放つ言葉で、ぼくがどれだけ自分を誇らしく思えたことか ぼくは平均年10回は風邪をひいて熱を出す 

  • 発刊されてすぐの頃に購入しました。タイトルが印象的で思わず手にとりました。市川拓司を初めて読んだのがこの本でしたが、作者の温かさと優しさと繊細さがにじみ出てる作品のように感じました。この本を読んだ10年前は活字ばかりの本はほとんど読まず、読んでもさくらもももこのエッセイくらいで、げらげら笑えるようなのしか読んでなく、ハードカバーを買った事にすら驚きの自分が、すらすらと読みすすめることができました。なのであまり本を読まない人にもおすすめしたいな。難しい描写がなかったんでしょうが、読み進めれば進めるほど内容に引き込まれていってました。続きが気になって気になって、休み時間とか夜中とか、読んでたのを思い出します。タイトルの意味がわかった時、鳥肌がたちました。そして号泣。あ、そういうことか!って。なかなかなファンタジーとリアルの狭間て感じで、非現実でありながらまったく非現実でないところが良いのです。経験はないけど、もしかしたらあるかも!あったらいいのに!って感じる小説。活字本を読むきっかけになった大切な本です。

  • ラストは感動できる。良かった。
    映画より泣ける人は泣けると思います。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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