運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882644

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  • 18年連続で赤字のハウステンボスを1年で黒字化。

    HISの創業者でハウステンボス社長の澤田秀雄氏の、彼流の経営術そして生き方に関する解説本。

    西ドイツに留学した話からHIS、スカイマークを起業した事情、ライブドア事件、そして三回頼まれてハウステンボス再建に関わった話などを通じて澤田氏がつかんだ運をつかむ技術が述べられている。

    彼の語る話はシンプルだ。失敗を恐れずチャレンジする。失敗してもそこから教訓を導き出し、明るく前向きな気持ちで再び違った方法を試す。
    色々な事業に関わった澤田氏だが、一つの事を極めるという大事さも説く。

    誰もが驚いた1年での黒字化。組織も会社もトップ次第で再浮上する良い見本と言えよう。
    ハウステンボスの今までの低迷が、日本の長期の低迷と重なって見えると澤田氏が語っているが、たしかにその構造は同じなのだろう。日本には夢のあるビジョンが必要だとの意見におおいに共感した。

    人生の壁のぶち当たり、越えられなく思っている人にとって勇気づけられる一冊である。

  • タイトルで期待した内容に該当した部分は、1章だけだったのはあれ?っという感じではあったが、とてもまっとうな主張と生き方の指針を示した本。最後まで読んでみると、どうもこの本は著者自身の経験を元にし、比較的若い社会人向けに書かれた指南本だったのかも?という印象。編集者は何でこのタイトルを選んだのか?「技術」指南にあたるページ数が少ないので、ちょっと肩透かしの感がある。

  • 明るく、楽しく、元気である事の価値

  •  旅行業界に新しい風を起こしたのはHISでした、1980年に当時ヒデインターナショナルという名前の格安航空券を扱う小さな旅行代理店として新宿にデビューする。最初のビジョンは明確だった日本の航空券は高すぎる、「航空券を格安に販売して、海外旅行をもっと身近にする」そういう主旨だったと思う。

     当時、業界ではそういう新宿にある風変わりな旅行会社を胡散臭いと感じたはずだ、いや、大手にいたっては気にもかけていなかったのではないだろうか?その会社が航空会社を立ち上げ、誰も立て直すことができなかったハウステンボスを1年で黒字化させた。何を言おうが結果を出したいとう現実がそこにはある。

     そのHISの創業者、澤田秀雄さんの著書「運をつかむ技術」を読んだ。ああ、この人はぶれない人なんだと思った、というのは10年以上も前に書かれた「旅行ビジネスという名の冒険」という本と基本的に同じことを語っていたからだ。

    ・失敗をしても、むしろ失敗をするほど、だんだん成功には近づいていくことになる。このことが信じられれば、チャレンジし続けることができるようになる。

    ・夢や目標をシンプルにすると、少なくともほとんどの人が理解できるようになる。実現や達成にはいろいろ問題はあると思われても、少なくともゴール地点を頭に描いてもらうことはできるはずだ。

    ・天が運んでくる運(天運)と同時に自分で運ぶ運が存在していて、そちらのほうが影響が大きいという事実を認識することが大切ではないかと思う。言い換えれば、運はコントロール可能でもあるのだ。

    ・何があろうとも、命あるかぎり、元気に明るくやっていくことがやがて成果を海、結果として自分を救う。

    ・良い気が出ている人と付き合え。そういう人は誰か?まず表情に注目する。明るさを感じられる人、表情が豊かな人からは、たいがい良い気が出ている。

    ・世の中には陰と陽のバランス、周期がある。陰の極地である状況が長続きするはずはない。台風はやがて去る。逆に晴天も続かない。

     言葉は多少違えど当時から上記と同様の事を書いていた、この中で当時僕がとても感銘を受けたのは、「バランス」という言葉だ。何事も必ずバランスを取ろうとする、だから悪いことも続かないし、良いことも続かないこのことを知っているだけで色々なことに対処ができる。

     もう一つは「気の持ちよう」ということ、これは松下幸之助、稲盛和夫など名経営者と言われ人たちに共通する考え方です。松下幸之助が「まずは、そう思わな始まりませんな」と言った有名なダム経営の話もうそうです、まず思うことから始まるのです。

     こうやって考えてみると、歴代の名経営者達の言っていることはほとんど似通っています。しかも、決して難しく言ってはいません、とても分かりやすく丁寧に伝えてくれています。そういうことを整理整頓して習ってみることは人生を大いに有意義にするはずです。

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