運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882644

感想・レビュー・書評

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  • 第4章の運をコントロールする
    が大変興味深かったです。
    もちろんビジネス書?というか自叙伝なので、ビジネスに関する考え方がほとんどだと思うのですが、人生の面で見てもぜひ見習いたいと思うことが書いてあった!

    これを読んでみようと思ったのが、今年ハウステンボスに行って売店でこの著書が販売されていて、気になったのがきっかけ。でも、なるほどな~こうしてハウステンボスが黒字化されていったんだというのと、今までの著者のことが書いてある。初めての起業とか・・・。

    これは日ごろ心がけているのですが、忘れてしまいそうなことがこの著書に書いてあって・・・

    「言霊という言葉がある。言葉には魂が宿っているのだが、これはネガティブなものに当てはまる。悪い言霊は強い毒気を持っていて、自分だけでなく周囲の人の運気も落とす」
    その通り、なので、あまりネガティブ発言ばかりしているとよくないなと、人生前向きに??笑

  • ・ドイツ留学中に、日本人向けツアーを組んで、月100〜200万儲けた。
    ・みんながハッピーになれる仕事をする。
    ・失敗を恐れず、チャレンジしよう。
    ・失敗やピンチを楽しもう。
    ・人と同じことをしていてはいけない。
    ・起業したら3年は頑張れ。
    ・3年経っても結果が出なければ、ビジネスモデルが悪いのかも?
    止める勇気も必要。
    ・陰と陽のバランス

  • チャレンジすること、変わること、前向きにしてくれる一冊。
    もしかしたら、これ、煮詰まってる女性こそ読んだ方がいいかも。物の捉え方、男性への見方とか、子育てとか、変わるような気がする。

  • ビジネス本として目新しさはそんなにないけれど、流行を少しだけ先取りして成功してきたことや、ハウステンボス再建にどう取り組んだかという話が印象的だった。生まれ変わったハウステンボスに行ってみたいし、生き生き働いているであろう従業員を見てみたい。再建への取り組みを自分自身の仕事に生かすことはできないか。すべてはお客様に喜んでいただくためである。大切なことを見失っていないか。今以上にできることはないか、と考えさせられた。

  • HISの創業者であり、スカイマーク、HIS証券を経て現在ハウステンボスの再生を手掛け澤田氏の著書。挑戦すること失敗の意義、そこに向かうメンタリティなど数々の挑戦をし、熱く生きてきた澤田氏ならではの言葉が心に響いてきます。
    『過去の自分を裏切る』(乗り越える)ことなど示唆にとみます。
    そして、やはら澤田氏にとって『旅』が原点であり、その素晴らしさを感じさせる良書。

  • 澤田秀雄さん。H.I.S.を興し、スカイマークを興し、現在長崎県のテーマパークハウステンボスの社長をなさっている起業家である。ずいぶん前に、テレビ番組で見たときに面白そうな方だな~とは思っていたけれど、この本には本当に圧倒させられた。数々の名言が記されていると思う。個人的にバイブルとして保存しておきたいレベル。澤田さん個人の信条などにも多く共感させられた。例を挙げると、「チャレンジするかしないかの判断基準は、命にかかわらないか?と法に触れないか?であるという。この基準に引っかからなければ、思いついたことは挑戦する。なぜならば、失敗しても半身もぎ取られるわけではなく、やり直せばいいし、それでもダメならやめればいい。」からだそうだ。本当にその通りだと思う。さらに澤田さんの素晴らしい所は、「失敗し迷惑をかけたならば、誠意をもって謝ればいい」と述べているところだ。大人世代からいろいろな社会の不安を投げかけられる身としては、とても勇気づけられる本だった。澤田さんは現在も今までも、かなり広い視点を持っていると強く感じる。おそらく、大学をドイツで過ごし、彼自身旅行が好きだからであろう。本の中でのキーワードは「運」「元気」「挑戦」といったところだろうか?なかなかこんなにワクワクしながら読める本は少ないと思う。起業家を目指す学生へのメッセージもあるので、是非若い人に読んでもらいたい。これから先、この本のあらゆる言葉に勇気づけられ、挑戦する力をもらうと思う。大学入学前にこの本に出会えてよかった。

  • ハウステンボス1年で再建した HISの現会長の筆者が、これまでの生き方や今後の生き方についてまとめた本。

    生き方はとてもシンプルで、日本という狭い国にいると外国との比較ができなくて、自信がなくなってしまう。けれど、命を取られなければ何度でも失敗を肥やしにして、次にチャレンジすればよいと言う考え方に共感できた。

    また同じ人だけでいるとどうしても組織がおかしくなること、敢えて異分子を入れることで正常化することや、波動を感じて、時には待ったり、逆に出て行ったりすることなどがある。そして、勝ち癖をつけて元気にすることが一番大切だと感じた。

    機会あれば、また読んでみたい。

  • チェック項目27箇所。私が感じた最大の問題は、ハウステンボスの社員たちに染み付いていた、自信のなさだった、自分たちは、すばらしいテーマパークを作っているのだという誇り――それが感じられなかったのだ。自身がなければ、いい仕事はできない、まして、ドキドキ、ワクワクを提供するアミューズメント業界で働く人間にとってもっとも重要なコンテンツである笑顔から、本当の明るさや輝きが失われてしまったら、致命的なサービス低下だ。日本という名の船に乗っている人たちは、残った食糧と水ばかりにしか目が向いていない、誰も海の向こうを望遠鏡で見ていない、しかし、本当に考えなければいけないことは、水や食糧がないことではなく、この船の目的地がないことなのではないだろうか? 豊かな日本に生きているからこそ、柔軟な考え方を持つことが許されているのだ、そこに気づければ、人生はずっと楽しくなって、やりがいも出てくる。ほんの数年前まで、多くの人がNTTドコモの携帯電話を使い、iモードでメールやコンテンツを使っていたのに、わずか数年で状況が一変してしまう、誰がこのような状況を想像できただろう? 変化していこうとする努力を欠かさず、時代に合った製品を作り続けていけば、ソニーやパナソニック、任天堂が逆転する目は大いにある、つまり、iPhoneを数年でゴミ箱に追いやる何かを創造すればいいだけなのだ。真剣な失敗の積み重ねがとんでもない大成功を産む、大発明につながる、いま日本人や日本企業に足りないのは、そこなのではないだろうか。ある中米の国で、混雑した長距離バスに乗っていたときのこと、すっかり旅慣れていた私は、用心深くカメラをバッグの一番下に入れておき、仮眠していた、ところが目を覚ますと、カメラだけが見事になくなっている、そして、私の周りにいた乗客もきれいに消えていた、後で知ったのだが、こうした場合は周りの乗客全員がプロの泥棒なのだという、これには驚いた。既存の航空会社は、スカイマークが就航している路線に限って同水準まで価格を下げて対抗した、搭乗率は一気に下降した、スカイマークと既存の航空会社では発着枠に差がありすぎるし、基盤が脆弱なうちは新しい機材も導入できない、残念だが、勝負にならなかった。再生のためのポイントは2点あるように感じられた、まず、いままでの「オランダの街並みを忠実に再現し、オランダに行かずとも雰囲気が味わえる」というコンセプトを超える価値を創り出さなければならないこと、そして、思い切って手を打っていくには、収支の改善はもちろん、これまで背負ってきた金銭面での問題をあらかじめ除いておく必要があるということだった。安い価格で「本物の」海外を旅することができるという事実に、多くの人が気づき始めた、時期さえ選べば、東京からハウステンボスに行く金額に少々プラスすれば、本物のオランダにも行けてしまう、こうなってしまうと、本物のオランダに行きたくなるのが当然だろう。中身がなければたとえ無料でもダメなのだ、テーマパークというのは、値段がいくらであろうと結局は中身であって、行っても何もない、楽しくないのなら、時間の無駄だから、タダでも行かない、当然のことだ。エイチ・アイ・エスは安くすることには長けていたが、テーマパーク業界ではその理論では生き残れないことに気づかされた、成功と失敗を繰り返しながら、次第に成功のコツをつかんでいった。入場料が無料であれば、そこに店があろうとなかろうと、賑わっていてもいなくても不満は生じない、そのぶん、入場料の必要な場所の質を上げていくことができる、質が上がれば、賑わいは戻っていく、と同時に、フリーゾーンでは、それまでのハウステンボスでは手がけづらかった新しい試みを手がけやすくなる。温泉施設もフリーゾーンに設ける予定になっている、当初はヨーロッパの街並みに温泉施設は合わないという声もあったのだが、これはフリーゾーンならではの思い切った取り組みができる好例だ。良いキャッチフレーズに、そこからイメージされるレベルが大きく超える感動が重なって、初めて納得していただけるのだ。従業員から負け癖を抜くには、とにかく、直接話すしかなかった、次の3点に絞った……①まず、ハウステンボスはお客様をお迎えする仕事なのだから、たとえ本当は大変でも、嘘でもいいから無理やり明るく元気に楽しく振る舞い、あいさつを欠かさないようにしてほしいこと、②汚れていたらみんなで清掃をすること、そのために、これからは兆例前に毎朝掃除をする、当然私も参加する、③みんなで頑張って、売り上げ2割増、経費2割減を達成すること、実現できれば必ず黒字化する、そのときはボーナスを出す。本当に仕事が楽しくて仕方がない、自分が成長していると感じられるようになるためには、既存の従業員に対する教育と、新規採用が欠かせなくなる、そうしないと、やがて人事が淀み、疲れがたまり、逆回転し始める。私は「得意淡然、失意泰然」という言葉が好きだ、中国の陽明学の教えで、安岡正篤先生が好んでいた六然のうちの2つなのだが、物事がうまくいっているときにはあっさりと、反対にうまくいかないときにはゆったりと構えよ、ということである。チャレンジは時に危険を伴う、それでも、チャレンジしないと新しいものが得られない、それを知っている人だけが、最終的に成功にたどり着ける。チャレンジすることは恐ろしいと考える人が大半だが、その段階を超えると、チャレンジすること自体は楽しくなってくる、それは喜ぶべきことだが、実は落とし穴があって、次第にリスクの高いチャレンジに快感を覚えるようになってしまうことがある。失敗してもいいのは、その失敗が将来の成功に活かせると確信しているからである、しかし、もしも命を絶たれ、あるいは重い病気になって、会社がなくなってしまったら、もはや教訓を次に活かす機会が得られなくなってしまう。もうひとつの判断基準は、法に触れていないか、人倫に反していないかどうかだ、これについては多くを語るまでもない、たとえ法律に触れなくても、大勢の関係者をアンハッピーにすることで成り立つようなチャレンジはしない。いまでも日本はアジア人の憧れの地である、治安は良く、人々は優しく豊かで、食事はおいしく、自然はいっぱいある、そして、すべてのクオリティは高い、日本人の多くがそこに気づいていないのは、海外を知らず、「当社比」でもものごとを考えてしまうからだ。私たちはいま、歴史の大きな転換点のど真ん中を走っている、変化の勢いがすごいことだけは確かだ、その拝啓は、情報と通信、そして運輸の革命的な進化である、そのなかでアメリカとヨーロッパがゆっくり沈んでいき、アジアが上昇していく、その中で、どんなチャンスが隠れているのか、どんなリスクがあるのか、意外にそのヒントは、過去の歴史の中に転がっているのだ。夢を持つこと、チャレンジすることの最大の目的は、それを達成することだ、でも、夢を持っている、チャレンジする、そのために頭を悩まし、体を動かすことそのものも、成功するのと同じくらいの価値を持っているのではないだろうか、成功など、いつかすればいい、そもそもいきなり成功することなど滅多になく、失敗して鍛えられた結果、だんだん確率が上がっていくのだ。

  • 失敗から学ぶこと、チャレンジすること、アイデアの大切さを記してある。勇気をいただける一冊かと思います。

  • 赤字続きのハウステンボスの社長に就任し、「ディズニーランドを必ず追い抜くこと」を本気で目標設定。リーダーの役目はこの船がどこに向かって進むのかを宣言すること。チャレンジ・一生懸命・価値創出を社員に繰り返し説き続け、意識変革を行い黒字化実現。心からそうなる。心からそうしたいと思い最後まで信じきれば目標は実現する。元気でいることは、それだけで価値があるという一方で、得意淡然・失意泰然を説く。
    リーダーの使命とチームワークの大切さを説く面白く読みやすい一冊。人間力がある魅力的なリーダー像が印象的。

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