- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064865
感想・レビュー・書評
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偽札事件と浮気した人妻の妊娠に纏わる一家失踪事件が作中作のような形を取って交互に進行する。
2つの事件にどんな関わりがあるのかはまだ不明で、また面白くはないものの進行が遅くてもどかしい。
評判作だけに下巻の展開に期待したいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初佐藤正午さん。これまで読んだことのない文体・構成が新鮮でとても面白い。糸井重里さんが「ピントが合うまでの時間がどうしても必要なんですよね。話はちゃんと読めるんですが、ピントが合わない。バチーンと合ってからどんどんおもしろくなるんです」と言及されていたが、大いに納得。上巻最後まで読んで初めの方のページをめくってみたら、内容がスルスルわかって、もう一度読みたいくらいに。登場人物も結構多いし、なかなかキャラをつかみきれない、と思ったところで、私は邪道かもしれないが映画化の相関図を横に置いて読んでみた。するとたちまち内容が入るようになった。文中に突然筆者が顔を出したり、読者に呼びかけたり、自由自在。下巻は一体どうなるのか。とても楽しみ。
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読了。今のところ予測不能。
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何故か下巻の予約用意の連絡が来て、⁇と思ったら前編を予約してない…前に読んだ本を時間足らずで図書館に返却したためにまた予約してやっと届く…で、と読み始めると、途中までは覚えてる…迷いながら読み進めて…ラストに近づくにつれ次々解明される話の筋。こんな話もあるのね…
元直木賞作家という今は売れないというか書けない作家がダラダラと◯◯嬢の送迎ドライバーとして過ごす前編から、自分の書きかけの話、今周りで起こって居ること、そして手にした3000枚を超える一万円札の入ったスーツケース。そして使ったお札は偽札で…から始まり、次々と事は起こるけどどこがどうなるのか最後までだらだらと進んで行くわりにはハラハラもし、なんだかわからないままラストで次々と紐解かれ最初に繋がる…最初を少し読み直したいけどそれな叶わない下巻のみの予約。
それにしても、2014年に発売されたこの本が今でも40人超の予約付いてて、そして私も予約してるそのきっかけは?誰かがオススメしてたのか、つぶやいていたのか、なんやったんやろ。 -
自分にはついていけない本だった。でもどんな展開になるのか、どんな収め方をするのかを見たくて最後まで読んでしまった野田が、やっぱりわからなかった
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大好きな佐藤正午作品のまだ読んでないもののうち、映画化されるということで手に取ったものの、1000頁を超える大作で読むのに2ヶ月かかってしまった。相変わらず文章が上手く、惹きつけられる。終盤の失速と糸井重里の解説が玉に瑕だなあと感じた。
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なかなかに読みにくい文章……だけど癖になるっちゃなる。笑
時系列も行ったり戻ったりでしっかり読まないと理解するのが難しい。でも、いつも速読しちゃって話の展開だけを追ってしまう自分にとって、小説の良さを再認識させてくれた作品。下も気になるから今から読んできます! -
小説家の飄々としたキャラがいい。
コンパニオンの源氏名が昭和女優の名前っていうのも覚えやすくてよい。
だんだん点と点が繋がってきて、今すごく面白いとこ。
面白いけどちょっと気になるのが、不倫相手に会うのに毎週他所のお宅のシッターに子どもを預けたりするかな?っていうのとヒモ男が他人の車に乗りまくってること。大雪の日や飲酒運転までも。