- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064865
感想・レビュー・書評
-
括りとしてはミステリー。しかし型通りでなく、読者の考察抜きでは全体が理解できないように作り込まれている。
語り口調がまどろっこしく、会話の噛み合わない掛け合いに混乱させられるが、慣れれば即興的な面白さだとわかってくる。
主人公が小説を書くという形で、同じ日の別の場面を小分けに語ることで、少しずつ事実が明らかになってくる。それにしても、当該の日は、いろんな出来事が起こりすぎである。もはや三谷幸喜ばりのドタバタで、頭の中を時系列に整理できなくて、よくわからない。映画では、その辺りの理解を、映像が助けてくれるのを期待する。きっと裏切られそうだけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とてもややこしそうだったから、原作を読むのを後回しにして映画版を先に観ました。目の前の人と喋りつつ電話の相手とも喋っていたりして、やっぱりややこしくないですか。
しかし会話は可笑しくて、結構ツボにハマりました。特に「もしやもしや」「二葉百合子」。『岸壁の母』という曲名はまったく出てこないし、出てくる女優の名前が映画版以上に古くて多いし、昭和生まれの人でなければまったく反応できないのでは。
土屋太鳳演じる編集者は映画オリジナルで、彼女の役目を果たしているのがシンカイさんなのですね。風間俊介演じるヒデヨシとトヨエツ演じるケンジローが共に30代の親友という設定だったり、ソニーハンディカムの中身がそこまでエロい動画だったのかという驚きもあったりして、原作と映画版の違いを楽しみながらの上巻。
映画版を観ていない人も楽しめるのかどうかは若干疑問です。少なくとも私はつらかっただろうと思う。これよりさらに分厚い下巻に直行します。
映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/fa2ac6477d766e447741dca3bc82468c -
語り言葉でちょっと読みにくい。
とりあえず今後の展開に期待。 -
映画化をきっかけに手に取った。
語り手(津田)がつらつらと主観も交えながら書かれる文章が慣れていないと理解し辛く、最初苦戦したが、読み進める手が止まらなかった。
なんだか断片的な主観で無理矢理つなぎ合わされたような気がしなくもないが、下巻でどう結末に向かっていくのか楽しみ。
どこが事実でどこが彼の創作なのか想像しながら読むのも面白い。 -
主人公の津田伸一は典型的なダメ男。女を利用して、女に助けてもらって生きている。太宰治の小説にありがちな男主人公。
映画では藤原竜也が演じているけど、個人的には松田龍平のイメージ。 -
久々にページをめくる手を止めづらい面白い本に巡り合った♪とは言っても、太田愛さんの「犯罪者」には及ばないが…。
映画も公開中だが、津田伸一=藤原竜也は、ちょっとイメージ違うんだけどなと思いながら読み進めた。
津田と、女性達の会話場面が特に面白い!ぬまもとさんとか。
偽札事件の真相、幸地一家と晴山郵便局員の行方不明事件、どうなる?どうなるの?と下巻が早く読みたいが、図書館の予約順位は5番目…。早く読まないと細かいところ忘れちゃうよ?
-
感想のようなものは下巻で。
[2014年11月18日 初版第1刷単行本を読了] -
昔有名人だった小説家津田伸一が失踪事件、偽札事件をフィクションとノンフィクションで小説仕立てで進んでいく小説。分かりづらく自分の読解力のなさに気付かされた本。映画に期待。
-
星3.5
どうなるんだ? -
最初はちょっとだるかったけど中盤からドライブがかかってきた。