世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1895
感想 : 162
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080971

感想・レビュー・書評

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  • この本を読みながら、もう会うことのできない人たちのことを考えました。おばあちゃん、おじいちゃん、飼っていた犬、、、
    死んでしまった人の記憶は、歳を経るにつれて曖昧になってしまうような気がして、時々とても寂しい気持ちになります。
    それでも、無かったことにはならなくて、違う人と結婚しても、何十年経っても、ふとした時に思い出すのかなって今は思います。

  • 冬休み1冊目
    まだ身近な人が死んだりする経験がなくて共感出来るとかいうことは無かったけど、先に死ぬほうより死なれた方の方が苦しいんやなあっていうあっさい感想で申し訳ない。クリスマスに読む本ではなかったけど考えさせられるし、もし身近な人が亡くなったらこの本が染みるんやろうなあ

  • 生きている人間が先に死んでしまった人間の悲しみを請け負って肩代わりしている。逆の立場になった時、好きな人が悲しまないよう自分が好きな人の分まで生きないといけない。
    理屈ではあるがなるほどなと感じることができた。
    前向きに生きる大切さを作品を通して痛感した。

  • ずっと一緒にいたアキが白血病にかかり、今までの幸せだった生活ができなくなり、死というものに実感した主人公の気持ちを考えるとかわいそすぎた。オーストラリアに行けないで死んでしまった場面もかわいそうで涙が出た。

  • なんとなく手にとってみた本。
    恋愛ものなんて普段は全くと言っていいほど、興味が無く、ほとんど触れたことのないジャンルだったが読めば読むほどその世界観に引き込まれていった。
    穢れのない澄みきった心を持つ朔太郎とアキの一組の男女が織りなす、その甘酸っぱく、切ない恋模様は、同世代の僕にとっても共感できる部分があった。
    人を想う気持ちというのはこうも人を変えうるものなのだとしみじみと感じた。

  • p108
    「でも、こうやって英語の単語とか覚えてなんになるのかな」アキはひとりごとみたいに言った。「女性の大学進学率の増加と、離婚率の増加は比例してるんですって。勉強するほど不幸になるのって、なんかおかしい気がしない?」

  • 普通に面白かったけど、評価するとなると星3ですかね。良い話なんだけど、ただそれだけっていうか。

    途中おじいさんが、愛している女性の遺骨を墓から取り出すシーンがあったけど、あのシーン入れた理由を知りたい。おじいさんは50年以上たっても遺骨盗むくらい女性のことを想ってたわけだけど、主人公はラストにアキの遺骨の粉をばら撒いてた。
    この2人の対比は何かあるのか...?

  • 映画も観た
    卒業旅行でエアーズロックで瞳を閉じてをかけた。

  • 行き着く先は見えているので、それまでの過程を読んでいく作品
    ではあるのだが、それほど内容や考え方に目新しさがあるわけでもない。
    なぜこの本が有名になったのかはよくわからなかった。

    パートナーが病気で死んでしまう系の先駆け的な本ということなのだろうか

  • 普通の感動系恋愛小説ではなく、いろいろ考え方とか人間の在り方も細かく表現されていて新鮮。
    かつ、何も考えず泣ける部分あって不思議な気持ちになった。

    田舎暮らししてみたい。。。笑

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著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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