繁殖 (小学館文庫 せ 2-3)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 460
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082302

感想・レビュー・書評

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  • この人の作品はミステリーと言うより、パニック作品という感じだけど。

  • 090128(n 090315)

  • 057
    逮捕でしょそれ。期待外れ。
    同著者、読了4作目。

  • 北関東の農村風景が残る幼稚園に桧垣学は、訪れていた。恋人の原島聡美がこの幼稚園の先生をしてた。今日は、夏の暑い日。園児達は、父兄と一緒に農業研修に出掛けてた。桧垣は、聡美のために手伝いにきてた。おにぎりと鴨鍋のお昼御飯。無事に終ったと思われたが、その日の夜相次いで病院に駆け込む園児たちが・・・。
    園児達の症状をみて、おにぎりの杜撰な管理から出た単純な食中毒だと思われた。だが、大人に一人も症状が出ないのは、おかしい・・。病院の医師の町田信夫は、慎重に原因を調べる。吐しゃ物を調べるとカドミウムが検出された。公害病の「イタイイタイ病」の原因となった物だった。
    安易な発表が農家の風評被害に繋がる事を恐れて、病院・保健所・警察
    は、慎重に捜査を開始した。毒を盛ったのは、誰か?毒は、どこから来たのか?真相は・・・。

    第一回小学館文庫小説賞を受賞した仙川環の作品です。医療ジャーナリストによる医療ミステリーの第三弾です。医療ミステリーは、海堂尊「チームバチスタの栄光」が真っ先に浮かぶ人が多いかな?個人的には、こちらのミステリーの方が好きです。面白いと思うので、仙川環の本を読んで見てくださいね


  • 「感染」「転生」に続く医療ミステリー。
    気になる作家さんの一人です。

    今回は医学界ではなく、幼稚園で起きた食中毒から
    事件に発展していくという展開。

    環境の事を考えて、良かれと思ってやったことが
    とんでも無いことに・・・
    食中毒の問題はもちろん、環境の問題も考えさせられる内容です。

  • なるほどね〜。女性の心理が面白いです。

  • 2008/6/13読了

  • 医療従事者や記者の視点でないから読みやすいし、事件もミステリらしくておもしろい♪と思っていたのに、途中から「え?!」という展開でそこから完全に熱が冷めてしまった。残念。
    町田先生の話を切り取るといい話だったけど、本筋については「そんなうまくいくかな?」と感じました。 08/03 12

  • 幼稚園の鍋パーティでカドミウムが検出される。
    原因は鴨肉。
    遺伝子組み換えのアゾラ(草)を餌にしていたため。
    桧相が勝手に実験室から持ち出したものだった。

    アゾラのすごい繁殖力が怖い。

  • 最近、注目している女性作家の一人。

    夏のある日、幼稚園で食中毒事件が起きた。そして物語は日めくりで、様々な展開を見せていく。



    食の安全が大問題となった2007年。

    今年の世相を表す漢字も「偽」という字が選ばれたらしい。

    (その他の候補も「食」「嘘」「疑」というような関連する字だったそうだ)

    不二家、赤福、マクドナルド、ミートホープ、比内地鶏、船場吉兆・・

    もちろん食品の問題だけでないとしても、口に入るものだけに安心できなければ売る資格はない。



    しかし、大人ならまだしも、子どもたちが食べるものは、細心の注意を払う必要がある。

    そして誰が犯人かわからない食中毒事件。誰もが疑心暗鬼に囚われるはずだ。



    この小説の「繁殖」というタイトルは、食中毒の原因が判明してしまうと「ああそういう繁殖って意味か」と

    納得してしまうが、実は他の意味もあるのかもしれない。



    犯人探しで人を恨んだり妬んだりする気持ちの繁殖・・何ともいえぬ嫌な気分だけど。

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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