ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101003511

感想・レビュー・書評

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  • 特に大きな事件が起こることもない。場合によっては卑猥になりそうな単語や事柄も頻繁に出てくる。でも何故だか燃え殻さんの紡ぐ文章は哀愁があって、美しいというか、心に届くものがある気がする。不思議な魅力を感じる。

  • 10代の自分にとって体験したこともない東京の姿が描写されていたのだが、どこか懐かしさを感じて不思議だった。おそらくこの時代を生きた人にとってはすごく刺さる作品なんだろうなと思った。

  • いつか終わってしまうと思うことが寂しいと思った
    「うれしい時に、悲しい気持ちになる」

  • 40代の主人公がフェイスブックから昔の恋愛を回想し、現在までの流れを振り返るラブストーリー。

    文通で知り合った過去の恋愛の美しき思い出や今とのコントラストが絶妙だと感じました。
    風景などから情景が浮かび美しくも儚い恋愛模様とすれ違っていく様が表現されていました。
    七瀬や関口との出会い、かおりやスーとの関係、雪の日の出会いなど様々な出会いがフラッシュバックするのと現実のコントラストやエクレア工場の匂い、ラブホテルの室内など情景も作品において重要なものだと感じました。
    一人一人と出会えたことの奇跡とそこから感じる感情や想いが積み重なって今があると改めて感じることのできた物語でした。

  • 途中まで何が面白いのかよくわからなかったが、バーのvipルームだとか、バブルな話が出てきて面白くなった。七瀬のキャラクターが好き。しかし感情移入は誰にもできず、たまにエモい台詞がでてくるのは良かったが、何も残らなかった。

  • 90年代のお金がなくて必死な若者が、エモい日々を送る話。大人になって富や地位を手に入れても、苦労した日々とかその時の恋人を忘れないのって良いなぁ。

  • 読む側の感情を規定してこない態度が終始良かったです。恋愛を扱いながらそこに痛さも恥ずかしさもないのも良かったです。構成も見事です。
    ただ、本編の後に寄稿してある漫画と歌は痛さとか恥ずかしさの類のものなので、ない方が良かったかな。
    あと、装幀の良さと事前評判の高さでハードルが上がりすぎて拍子抜けした感は否めない。

  • 価値観やバックグラウンドが違いすぎて共感できなかった。

  • 帯の「好きだった人の名前を、SNSで検索したことはありますか?」に惹かれて購入
    恋愛で発生するボディブローを食らった様な苦しさを表現してるのかなと期待してそれとズレていたので評価低め

    さらさらと読めるし素敵な表現が所々に散りばめていて素晴らしいがストーリーにあまりはまらなかった

  • 先日「これはただの夏」を読んだので続けて読みました。個人的には前述の作品の方がドンピシャでハマりましたが、こちらの作品にはまった方は是非とも「これはただの夏」も読んでもらいたい。オーディブルで聞きましたが、最後のインタビューも共感の嵐でした。世代が近く自分も作者と独身っていう要素も大きい気もしています。

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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