乙女なげやり (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167572

感想・レビュー・書評

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  •  乙女なげやり、まずタイトルが好き。
     弟さんとそのお友だちを捕まえてあらぬ疑惑をふっかけたり、俳優との子作り宣言をしたりと、日々妄想に次ぐ妄想を繰り返しているしをんさん。自分自身も空想癖があるので、そういう話を乗っかりながら聞いてくれるお友だちがいることの幸せはとても共感できた。中でも私は、お祖母さんとのお話が面白くもありつつほっこりできて好き。しかし身内相手にシモの方まで掘り下げられるしをんさんはすごい…!

  • タイトルは「乙女」で始まっている。普通は少女を指す言葉だが、それには「早乙女君」がいると開き直るところがいい。ちなみに弟からは「ブタ」と呼ばれているのも、とほほであって妙味ありだ。とほほがこのエッセイ集にはあふれている。『拝見記』が特に良かった。少女漫画にかける情熱は凄味がある。触れられた『白い巨塔』はぜひとも読みたくなった。

  • 20150412読了
    最近読んだ本はエッセイが続いているので若干食傷気味。
    もう少し新しいネタ、しをんさん独特の言葉の応酬をみたい。次作に期待。

  • 非モテ系で非リア充で腐女子な毒女のどろどろな汚部屋からごぼっごぼっと湧く妄想を綴ったエッセイ。
    このブタさんは、ものぐさでありながらパワフルで歯切れも良い。
    でもさ、風呂には入りなさいよ。毎日。

  • バクチク、マリリンマンソン、ヴィゴ(王の帰還~ヒダルゴ)あたりはいつものことながら、なぜか哀川翔の話題がちょいちょい出るのが気になります(笑)あと「白い巨塔」

  • 『白い巨塔』とヴィゴ・モーテンセンに対する熱い想いがとにかく印象に残った(笑)
    あの妄想力が面白い小説のストーリーを生み出すんですかね?(たぶん、違うね)

  • 「ガンタンクのように歩道橋から落ちる」がよくわからなかったけれど、理解できてから爆笑。
    ついに待ちに待った弟の友達ジロウ(仮)も登場!

  • 後半の妄想メールのやり取りがすごかった。笑

  • 小説のマジメさとエッセイのアホさ。
    この緩急がええわ、理想。

  • 秘密の花園と同時進行で読んでいたから、時々のけぞった。はじめ、同一人物と思えない!と思ったが、読み終わると妙に腑に落ちるんだな

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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