- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101167572
感想・レビュー・書評
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なんかもうただひたすら女友達の話を聞いてるような、
そろそろ帰りたいんだけど話が途切れなくて帰れないファミレスみたいな、
ただただ不毛で楽しいゆるゆるした時間が過ごせました。三浦さんおもしろい。今度はエッセイじゃなくて小説読もう。 -
最近私がハマっていた、清水玲子の「秘密」について、三浦が触れている箇所があるとのことで、この本を入手。
その箇所はほんのちょっとだったけど…。
三浦しをんの本て、文楽系、風が強く吹いている、もう25年くらい前に出たBLエッセイ「シュミじゃないんだ」、舟を編む、あたりは読んだことがある。
正直、シュミじゃないんだ、が一番面白かった。
作者のBL愛が迸っていて楽しかった。
ほかはちょっとフワッとしすぎていて、まあまあ面白いけどなんだかなあと思っていた。
まあ、それはともかく、シュミじゃないんだ、がおもしろかったので、同じ雰囲気?のエッセイかも、とそこそこ期待して読んだのですが、さすがに内容が古かったなあ。
それは三浦さんのせいではない。
本書は2008年に文庫発行で、04年に最初の版で発行、雑誌連載自体はおそらく03年後半なので、ええー20年前。
そりゃあ古い。
雑誌連載ということで、軽く読みやすくをモットーに作られており、当時の映画やドラマなど共時性に全振りしているので、今読んでもピンとこないんですよ。
白い巨塔のドラマ、映画キルビル、ロードオブザリング、、、。これ20年前なんだ、とそういうショックは受けました。
三浦さん自身の価値観も相当変わっただろうなあと思った。
今読むと、当時のルッキズム横行の描写やら、フェミニズム視点があまりないことが気になった。
弟の友人と弟をゲイだと思ってハアハアする描写も、今だったら家族とはいえ、プライバシーへの配慮の無さ、そもそも個人嗜好への踏み込みはよろしくないことだ、と思う読者が多いはず。
(今の三浦さんがエッセイを書いたら、その辺の描写はかなりひっくり返るだろうなあ。)
そういう変化にびっくりした一冊だった。
作者と同じく、少女漫画脳としては、「秘密」の話のほか、アラベスクの話が楽しかった。
唯一、頷けたのは、旅番組レポの出演者に、もっと若い男性を増やせ、かも。今はけっこう改善されたかな。
温泉レポは女性ばっかりじゃなくていいよねー。
品格とキュートなところを同時に演出できた向田邦子のエッセイや、語彙と視点のオリジナリティで他の追随を許さない氷室冴子のエッセイは、やっぱり凄かったんだなあと思った次第でした。 -
少し毒のある表現で日常を語ったり、妄想を熱く語ったりと、この人何言ってるんだろうって声を出して笑ってしまいました。
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相変わらずちょー面白い。
しをんさんちょーツボです。 -
しをんせんせい、何故こうも日常を面白おかしく描けるのか……。
特に秀逸なのが会話部分。
天才的な比喩表現と、テンポのいい言葉の返しはしをんせんせいならでは。
頻繁に出てくるオタクネタとBLネタが分かる人間はさらに楽しめるエッセイだと思う。
それにしてもせんせいの周りは愉快な人間に溢れているようにみえるけれど、これはきっとせんせいの人間描写が巧いせいなんだろうな……
好みのタイプが“「孤独な将軍」限定”な友人のお話はじわじわきた。 -
しをんさんのエッセイ初。
ご本人がトイレの中ででも気楽に。。と書いておられたが、面白くって、トイレに収まるわけなし。個人的には弟への姉の一方的愛情に共感しニヤニヤしてしまった。
ナルホド、不毛な時間なんだ、、、でも読んでて気持ちがリラックスするのがよく判ります(小説と違って...
ナルホド、不毛な時間なんだ、、、でも読んでて気持ちがリラックスするのがよく判ります(小説と違って緊張感0で読みました)。