ローマ人の物語 (30) 終わりの始まり(中) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101181806

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  • 徐々に終わりに向かう。この原因は皇帝だけではないだろう。市民の意識の変化はあったのか。

  • 弟ルキウスの死後、単独の皇帝として広大な帝国を維持すべく奮闘するマルクス・アウレリウス。その後半生は蛮族との戦いに費やされ、ついにはドナウ河の戦線で命を落とすという運命を辿る。さらにマルクスは、他の賢帝たちの例に従わず、後継者に実子コモドゥスを指名していた。そしてこれが、コモドゥス即位後の混乱を生む土壌となるー「パクス・ロマーナ」はもはや過去のものとなってしまうのか。

  • マルクス・アウレリウス=哲人皇帝 としか認識がなかった。様々な皇帝としての苦難を背負いこんで、生きた人物なのだろう。

  • 偉大な父を持つ子の悲劇。人間の猜疑心はいつの世も変わらない。

  • 20140802 国が衰退して行く時にはどうしようもない流れがあるのか。民主主義にしてもこの先、どうなるのか。人間がなんとかできる事は歴史に学ぶ事では無いだろうか。

  •  哲人皇帝マルクス・アウレリウス帝の治世の後半と,その息子のコモドゥス帝の話です。哲人皇帝と言われたマルクス・アウレリウス帝の息子のコモドゥス帝は「帝国にとっての災難であった」と言われる程の治世であったわけですが,この2人の統治したローマを見ていて,親子のあり方と,成人するまでの教育や周辺環境の重要性について考えさせられました。私が結婚し,子供を持つ立場になったこととも関係するでしょうが。

     これまでのローマでは,能力の低い指導者が現れても,それまでの指導者の業績や国力により,勢いを盛り返し再び成長軌道に戻ったのですが,これからのローマではそのようになりません。それは何故か? というのもこれからのローマ人の物語のテーマになります。

  • 哲人皇帝が蛮族との戦いにその後半生を費やし、ついには戦線で命を落としていたとは。

  • マルクスの治世の後半とその息子のコモドゥスの巻。マルクス・アウレリウスの遺言により、その遺言に縛られた武将達が反コモドゥスに立ち上がることができなかった、という話が印象的。マルクスが尊敬されていたのと同時に、約束を10年以上にわたって守り続けた武将達の義理堅さに驚きです。

  • コモドゥスがダメすぎでむかついてしまう。ローマ帝国がどんどんダメになっていく。
    皇帝マルクス・アウレリウスは、内乱を避けるべく、後継者に実子のコモドゥスを指名したが、器の大きさは分かっていたはずで、なんとかならなかったのだろうか。皇帝なのだから、実力者を後継者にしなければ、やっぱり国が滅びてしまうのに。
    コモドゥスは元奴隷に殺され、マルクス・アウレリウスとの誓約を守り続け、コモドゥスが失政を重ねても、反コモドゥスに起たなかった将軍達が動き出す。
    そりゃあ、内乱がおこるだろうな。内部で争っている場合ではないのに・・・

  • 適度な緊張感が無いと, システムを維持できないのか?

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