レベル7(セブン) (新潮文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 新潮社 (1993年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369129

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有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
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レベル7(セブン) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 記憶喪失の男女が、記憶を失った経緯と自らの正体を探るうちに、伏線が回収されていきハラハラだった。

  • 宮部みゆき作品を初めて読んだんだがかなり読みやすく、登場人物が大先生にどうリンクしていくのかハラハラドキドキ楽しく読み進めることが出来た。

  • 恥ずかしながら、彼女の小説は初めてです。というか、避けていました、はまりそうでしたので(笑)。TVの書評番組での話やドラマ化されていたのを見て、いつかは読みたいと思って購入していましたが、多くの書籍の山からささやきかけてきたので、読むことにしました。そういう事で、やはり、はまりました(笑)。
     まず、物語の構造と展開が巧みだな、と感じました。目を覚ましたら、知らないマンションの知らない部屋で、記憶を失くしていた2人の男女が、隣人の三枝の手を借りて、自分たちが何者なのか、何故そうなったのかを探していく話と、自らとつながりを持った女子高生の失踪に犯罪の匂いを嗅ぎとり、彼女の行方を探し出そうとしていく三十代の女性カウンセラーの話。この2つの話が「Level7」という共通のワードが鍵となり、何処かで結びつくのだろうと感じさせながら、冷静に見ればすごい速さ(全4日間の話!)で展開していく。そして、現れてくる凶悪な殺人事件との関係性。それに、あまりにも手際よく追及を進めていく三枝への違和感。二人の名前も分かり、女子高生の居場所もおおよそ分かるが、真実はさらに深い所にある予感。前のめりなぐらいに話は進み、舞台は東京から、やがて関東の片田舎の潟戸へ。殺人事件の真相は?、そして、いったい三枝とは何者なのか?謎の向こうに謎が。まさしく、ミステリーでした。どこかの小説家と違って、各場面の意味[謎]もすべて回収されるし、各所に散りばめられた現代の社会問題(親子、家族、精神、薬物など)も話の展開に上手く絡んでいる。会話に表れる心理も繊細(女子高生が親に嘘の電話をする時に「うん、でも、叱られるのはかまわないの。ただ、見当違いの怒り方をするに決まってるから、それがイヤなの」と言ったのが、特に感じることが多くありました)。本当に、完璧といっていい小説で、700ページ以上あるのに、あっという間に読み終えました。
     しかし、読み終えて、正直、どこか自分の的を少し外している、と感じたのも事実です。しばらく前に、少年時代に夢中になって読んだシャーロック・ホームズを読み返した、その時と同様の感覚を覚えました。小説に問題があるのではない、恐らく、小説に求めているものが完全にはなかったと感じた、自分の問題なのでしょう。という事で、自分の「謎」も考えさせられた良い読書経験でした。それを探すための読書でもありますし、まだまだ彼女の小説も読み続けるつもりです。今度は、彼女の時代小説を読んでみたいと思っています。

  • 2つのストーリーが同時に進行していくパターン!!1

    好きなのですよ好きなのですよ

    これってアレなのですよね?きっと途中で「おや?」って思い出して
    「も、もしかしてー!!」って気付いた時にはもう……ってヤツなのですよね?!


    と、本格脳のしーなはwkwk読んでいたのですが
    宮部みゆきと言えば……社会派だったああああああああああああ!!1

    読み始めてすぐ感じたのは、ちょっとした不便さ。
    ケータイやスマホ、ネットの描写が無いのです。

    記憶の無い男女が知らないマンションの一室で目覚めるところからスタートするのですが
    ケータイとかパソコンとか、出て来ても良さそうなのですよね?

    と、思って奥付を見てみたら平成2年の本だったのです
    うはー!!20年以上前の本だったのですよ!

    20年以上……と思いながら改めて見てみると、ネット環境以外は多分最近の本だとしても全く問題ない雰囲気。

    文章とか、使ってる単語とか、全く古臭くないのです
    設定なんてもうdkdk盛りまくり!!1

    記憶の無い男女と謎の隣人
    失踪した女子高生を追う3世代親子

    2つのストーリーが目に見えてどんどん近付いて行く所なんて、もう時間を忘れて読み進めてしまうのですよ

    社会派は普段あまり読まないので、このサスペンス感が新鮮だったのです
    ……20年以上前の本だったのですが。

    本格物ではあまり無い、ちゃんと登場人物たちのその後の生活や環境が、こうイメージできる読了感が良くて、気持ちが柔らかくなる感じ。

    けどこの本の一番好きな所は、やっぱり最初のプロローグなのです
    最初のあの数ページ。勿論何のことか分かるのは随分後で……と言うか、読み終わる頃。
    むしろプロローグ忘れてて、思い出して読み返してみて「あああ!」と言う。
    繋がった時のスッキリは気持ち良かったのです

    社会派ズキにはきっと大好物な一冊だと思ったのでした。

  • 一気に読み進めたくなる疾走感のある本でした。記憶喪失の男女が自分を探し、事件が見えてくる話。

  • 一瞬ゲーム小説かと思われる本書は実に意欲的な作品だ。
    どこの書評欄や文庫の背表紙の梗概にも書かれている「レベル7まで行ったら戻れない」という一文がまず印象的だ。人の記憶に残る秀逸なCMコピーのごとく、思わず手にとってしまいたくなる蠱惑的な魅力を備えている。

    2人の記憶喪失の男女がわずかな手がかりを基に自分の正体を探る話と、行方不明の家出少女を探す話の2つの軸が交互に語られながら、「レベル7」という謎めいた言葉に隠された意味が明かされていく物語だ。
    まず記憶喪失の2人の男女の腕に刻印された「レベル7」という文字がなんともミステリアスだ。SF的でもあり、当然のことながらTVゲームをも想起させる。

    本書が発表された90年当時といえば、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったRPGが全盛であり(とはいえ、現代でもなお人気が高い)、発売日の行列は社会現象にまでなったことは記憶に鮮明に残っていることだろう。ゲーム好きで名高い宮部氏が本書を書くに至り、これからインスピレーションを受けたのは恐らく間違いないだろう。
    とはいえ、舞台は現代であり、当然のことながら、モンスターも魔法も出てこない。物語の進め方はRPG的だと感じた。周辺に散りばめられた手がかり、例えばメモやマッチなどを端緒として、捜索の旅に出る。そして旅の目的はもちろん世界を支配する魔王といった類いではなく、一方は失った記憶、すなわち「自分」であり、他方は家出した少女だ。このもつれた糸が徐々にほぐれていくようにわずかな手がかりから物語が判明していく様相はRPGに似ているなぁと思ったものだ。多数の小説、特にハードボイルドなどの私立探偵小説を読んだ今となってはこの手法はありふれたものであるのは解っているが、読んだ当初はこの手のいわゆる「失踪人捜し」系の小説を読んだ経験は浅く、また特徴的な題名からこのような連想が生まれ、今に至っている。

    物語は並行して語られる2つの話が漸近していくに従い、ある巨悪の存在も浮かんでくる。この辺の構成は非常に巧みなのだが、やはり「レベル7」という魅力的なキーワードに対する期待値が大きかったせいか、最終的に小さくまとまったなというのが正直な感想だ。非常に無難に手堅く纏められているが、最初の謎の魅力が大きすぎて、色んなことが解っていくごとにそれが徐々にしぼんでいくというような錯覚に陥るのだ。この評価は私のみだけでないようで、ブログやHPでの感想もそういった内容の感想が多く、また当時我孫子武丸氏が「なんてすげぇ物語だと最初は思った」といったようなコメントを残している。
    あとやたらと分厚いのもまたそれを助長したようだ。今となってはこのくらいの分量の小説はゴマンとあるので別段珍しくも無いが、当時としてはかなりの分量であり、恐らく作者本人もその段階における集大成的な作品という意欲を持って著したのかもしれない。しかしやはり冗長すぎると認めざるを得ないだろう。なかなか接近しない2つの物語にじれったさを覚える人はけっこういると思う。

    また別のパートで語られる共通するある人物の描写が別人かのように語られるのも非常に気になった。ストーリーの構成上、恐らくこのAはこっちのBなのだろうと推測するのだが、どうも一致するような人物のように思えず、この辺の違和感と最後にやっぱり一致した時に感じた叙述に関するアンフェア感がどうしても拭えなかった。
    とはいえ、この本を読んで15年以上は経っているのに、未だに最後の一行は覚えているのだから、やはり自分の中では案外鮮明に印象に残った本なのだろうなとは思う。そういったことからも着想の面白さを十分に活かしきれなかったことが非常に悔やまれてならないと思う1冊である。

  • 分厚い本にも関わらず、夢中になって読める作品。
    非日常な設定だなと思いきや、最近話題の経営者が猛蔵と重なって見えた。
    主人公にまつわる話が明らかになるにつれ複雑になるので、誰の話が真実なのかを考えるのも楽しいですよ。

  • もう一度読みたいとは思わないな。

  • 緻密に練られた作品。
    記憶がない2人が殺人事件を追う。
    面白かった!

  • 記憶喪失で一組の男女が知らない部屋に
    自分の正体を探りながら奔走する
    腕に印字されたレベル7は投薬の段階を示しており、ある町を牛耳る病院の創業者一族が事件を隠蔽するために仕組んだ

  • 普段、読書はライトノベルばかりな私にとっては少し疲れた。しかし、読んでいくうちに、2つの話がどうつながるか気になって楽しく読めた。終盤に入りかけたとき、ああ、やっぱこういうオチなんだ、とがっかりしたが、そこからまたどんでん返しで期待を裏切らなかった。

  • 20170114
    最後のスピード感がよかったです。
    何かが分かりやすく起こる話はやっぱりおもしろい!

  • レベル7。この言葉がもうちょっとエッジの効いたものかと思ってたら、なんかそんなハッとする要素でもなかったのが個人的に残念。
    いつも本を読んでいたら、伝えたい大きな軸があるけれど、今回は色んなものが絡まって、薬はダメなのよなのか私利私欲に走ってはいけませんなのか自滅なのか、柱が見えなかった。
    そして、この時代はインターネットもなけりゃ携帯電話も手軽に誰もが持ってるわけじゃなくって、時代を感じた。笑

  • 記憶喪失の男女の話と生命保険会社のなかの小さな一つの部署である電話相談で働く女性の話。ふたつの話が同時に進んでいく。
    最初はなかなか話に入っていけず読み進むのに時間がかかってしまった。でも双方の話の片隅にもう一つの話の雰囲気が漂ってきたり片鱗が見えたり、徐々に近づき合わさっていくところは、凄く面白く次の展開が待ち遠しくてぐいぐい読み進み、最後までハラハラしながら話に引き込まれてしまった。
    2017年の今読むにはレベル7と言うタイトルの意味としてはインパクトにかけるかなぁと思ってしまった。本書が書かれたのが25年以上も前らしいので全くもってお門違いな落胆であるのは重々承知の上なのだが、全く関係ないと分かっていながらもどんな意味なんだろうと期待してしまっていたので薄味に感じざるを得なかった。

  • すっごくおもしろいし、読みやすいし、続きが気になって3日で読み終わりました。だけど、伏線を拾いきれてないと感じる点がいくつかあります。分厚い割には、読み終わった後のうわ〜〜〜!という気持ちがあまりありませんでした。
    とにかくスリリングで読後にあまり深く考えたくない気分のときに、オススメの本です。

  •  とにかく先が気になってスイスイ読んでしまうミステリー。
     小さな疑惑が、まるでパチンコの釘のように散りばめられていて、後半、それらに弾かれるように、真実の行方が二転三転する展開が楽しい。
     そして最後には、銀球がカランと気持ちよく収まる。 ただもう、お上手です。

  • 2016.8.28再読
    一度読んだのがもう何年も前になるので内容もすっかり忘れていて、夢中になって読んだ。さすが宮部みゆきさんの長編は面白い。(図書館)

  • 最後まで一気に読んでしまうスリリングなストーリー展開

  • ちと偶然に頼りすぎの感もあるが、そうしないと話が転がらないか。

  • 2016年7月1日、読了。

  • 2016.5.17
    究極のエゴイズム
    宇都宮精神病院
    ホテル火災

  • サエグサ、イイヒト、スキ。

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レベル7(セブン) (新潮文庫)の作品紹介

レベル7まで行ったら戻れない-。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。

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