ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369396

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ始まった学校内裁判。
    一体真実はどこにあるのか。それぞれの証言から少しずつ真実に近づいているのか。相変わらず中学生らしくない裁判も次がいよいよ最終章。
    どんな結末を迎えるんだろう。

  • 中学生の学校裁判開廷!!賢い子どもたちが全力を挙げて正義を貫く学校裁判です。子どものすることだから…と馬鹿にしていた先生や保護者がピシャリとやり込められる姿が爽快です。でも子どもたちのこれまでの努力や、同級生の中で起こった曖昧な事件を明らかにしたいという純粋な気持ちを想うと、やはりこの学校の在り方は(保護者も教師も)最低レベルではないかと思います。これはある意味、子どもたちの反乱、革命なのです。正義感の強い藤野涼子が、あの嘘つき被害妄想娘をどう扱うのかが見ものです。

  • 読了

  • 学校内裁判が本格始動です。5巻目です。とある生徒の死をきっかけに、様々な人が動いて物語が進んできました。そしていよいよ真相究明のための法定へ。裁判で真実が明らかになることはよく取り上げられる内容であるのに、現実にもありうることなのに、それを逆手に、真実を知りたいという目的のために裁判を模擬として行うこと。その発想がすごいことだったと、今更ながらに著者の意図に震えました。今までは、登場人物はお互い点の状態だったのが、これを通じて線でつながっていく感じが、ワクワク感を呼び起こしてきます。登場人物たちの、リアルに生々しい想いを、深いところにまで読んで行くことができます。気がつけば、すごい場所にいた。そんな気持ちを味わっています。

  • ◯だから、大出君にもホントに本当のことを本人の口から聞いてあげなくちゃ。大出君は生きてるんだから。しゃべれるんだから。(516p)

    ◯まり子はこの三人組が大嫌いだった。でもこの瞬間、橋田祐太郎の口から出た<仲間>という言葉に含まれる温もりはわかった。それが大切なものだったこともわかった。(549p)

    ★裁判が始まった。佐々木礼子の目を通して、藤野剛の目を通して、ヤマシンの目を通して、倉田まり子の目を通して裁判の様子が語られる。でも藤野涼子の視点はない。検事がどんな心境でいるかはわからない。

  • 学校内裁判が始まった
    映画では尺の問題からなのか、すっぱり割愛されていた不良三人組のそれぞれの証言や三人の繋がりもちゃんとかかれいたり、陪審員の心の動きも書いてあり、また法廷ものの面白さもあった。三宅樹里が気持ち悪くて★一つ減。

  • 本格的にストーリーが動き出す。続きが気になって新しい事が起こるたびに自然と「ニヤって」と笑って鳥肌がたってる自分がいる。興奮する第5巻。

  • 2017(H29)11.25読了

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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