ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369396

感想・レビュー・書評

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  • 開廷。宣誓、「この法廷で真実のみを述べることを誓います」。遂に幕が上がった学校内裁判。ここからは一気読み不可避。勝ち負けではないと分かっていても、検事も弁護人も本気だから、段々と興奮してくる展開が繰り広げられる。陪審員らも真剣にそれに応える。勿論、判事も。ただ立場上、涼子がやや嫌われ役になってしまっているのがちょっと不憫。本人は気にしてないだろうけど。この勢いそのままにラストスパート。真実はどこに転がっているのだろうか。

  • 2023-01-05 読了
    樹理には心底ガッカリした

  • 学校裁判開始。
    ひとりの自殺をめぐり、いろんな証人の思いの裏を語るという内容。
    裁判がなければ伝わることがない考えが人それぞれあるんだという感じでした。

    ヤマシン視点がいい感じだった。
    ラスト1冊どうなるのか期待がやみません。

  • 遂に裁判が始まる!
    作中最もスラスラ読めた巻でした。

    次々と現れる証人と真実。
    神原くんの匂わせもどこまで続くのか…
    本当に中学生?と思えるほどの観察力と情報収集力、そして真実を突きつけるタイミング…彼らが裁判にかける思いの強さがここまで強く賢くさせているのでしょうか。
    次が最終巻。どんな結末になるか楽しみです!

  • 同じく。

  • 学校内裁判が開廷してテンポが一気に早まった感じ

    地道に傍聴席とか陪審員に与える印象をいかに尋問で引き出すかっていう検事側と弁護側の心理戦にビリビリする

  • 【あらすじ】
    いよいよ学校内裁判が開廷する。冒頭で藤野涼子検事は、柏木卓也殺害の罪で大出俊次を起訴したことを説明する。一方の神原和彦弁護人は、すべてが空想であると高らかに宣言し、俊次の無罪を主張した。それぞれが証人を召喚し、見事な弁論を交わしていく。そのなかで明らかになっていく新たな事実と卓也の心の闇。卓也は生前、人を殺してみたいと話していた。そして検察側の最重要証人三宅樹理が、俊次による卓也殺害を目撃したと証言する。その樹理に対して、真実を述べているのかと和彦は問う。その表情の奥には、樹理への謝罪が隠されていた。

    【感想】
    中学生とは思えない見事な弁論が、読み応えがあった。読み手の視点が次々変わっていくのも面白かった。すでにわかっている事実と新たに判明する事実が繋がっていき、和彦の秘密を含めて最終巻がどうなるのか楽しみ。

  • 本当の法廷みたい。思っていたことと現実は少しずつズレていることが徐々に分かってくる。そんな展開。さて、最終巻はどこに行き着くのやら。

  • いよいよ裁判が始まる。検事側、弁護側と様々な証人がでてきて全てにそれなりの真実味が感じられる。
    証言が出るたびに柏木卓也の不思議な人間性も浮き彫りになってきて、転落死の真実はどこにあるのか、弁護人神原和彦も秘密を抱えている感があり、樹里の証言を聞いていた山埜かなめの様子も気になる。
    そして最後に橋田祐太郎の証言により下巻に続く。
    この転落死がどのような結末になり、関わった青年たちは前向きになれるのか。いよいよ最終巻へ

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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