- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369396
感想・レビュー・書評
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中学生の学校内での死亡から始まった事件が、この第3部のなかでまとめられて収束してゆく。中学生のこのような立派な裁判ができるのかどうかは疑問だしあまりに不自然なところはあるが、そこは小説ということで受け入れたい。素人が行う裁判のやり方を描くことで、本物の裁判の仕組みもちょっとは分かったような気がする。最初から最後まで裁判の場面がほとんどだが、それでも最後まで退屈することもなく、一気に読むことができた。
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もはや先へ進みたくてむずむずするレベル。
個々がきちんと書き分けられていて、多目の登場人物たちにも区別が効くのもよいね。
で、どっちにしろやっぱり中学生の話じゃね~しww -
検事側藤野涼子と弁護人神原、本来の裁判なら対決するのだが、事件の真実を求めていくこの裁判。しかし陪審員の印象をよくする駆け引きもあったりと本当の裁判のようでもあり、スリリングだ。神原の背景がよくわからないところがやはり怪しい。作者にはめられているような気がする。
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ハードカバーで2巻まで読みましたが、あまりの重さに最終章は文庫本で。
みんなにとって救いのある結末になってくれるようにと願いながら最後までこの裁判を見守りたいです。
すぐにでも結末を知りたいのに、文庫本6が図書館であと9人待ちでヤキモキします。。。 -
多少読むスピードが落ちていたんだけど、学校での法廷の場面に入ってちょっと持ち直した感じ。わたしはそもそも裁判ミステリとかが好きなのだけれど、中学生の学校で裁判をひらく、っていうんでも、わかってない証人に手を焼いたり、っていうのは同じなんだなあ、とか思ったり。
いやでも、こんな優秀な中学生って現実にいるのかなあ、と。アメリカならいそうな気がするけど。 -
いいペース!!(私の読書ペースが)
話は、裁判の証人喚問がずーっと続くので、代わり映えはあまりしません。
とはいえ、証人として引っ張ってくる人たちが、なかなかに珍しいというか、ストレートというか、面白いので、テンポはGOODです!
大人の裁判だったら、保護され続けるだろうなと思う人であっても、この裁判だからこそできることが興味深いです。
思春期は、心が不安定で、(闇、波、棘、何でもいいのですが)、非常に揺れ動きやすい、脆い生き物であり、ともすればこの時期は光の道を歩むか闇の道を歩むかの分岐点でもあるような気がするのです。もちろん、その後にもいくつもの分岐点は来ますが、最初の大きな分岐点が中学生だった気がしています。そんな時期の微妙な心の葛藤に立ち向かうか逃げるか、それを選ぶ権利があるんだと、あなた自身が決めるんだと、そんな場所を裁判として提示してくれる人がいるんだから、あなたが決めなさいと、そう伝えてくれているような気がします。
そして、そこに立ち向かえない、与えられたチャンスを生かせない人がどうなっていくのかな、と次に繋がった気がします。
さて、次は最終巻です。
私、四巻からずっと思い描いている結末があるんですが、この通りにならないといいな、と思いながら読んでいます。いい意味で裏切られますように。 -
これだけ長いのに、どんどん面白くなるってすごい。大きな謎は謎のまま、周辺の真実が少しずつ明らかになってきた。
もはや中学生とは思えないのはおいといて、各キャラクターが魅力的です。
証人たちもリアルでおもしろい。
本当の柏木卓也はどんな人間だったのか。
どの証言にも嘘はないんじゃないか、すべてが彼の一面だったのではと思えてくる。
証人のあの人物だけは今だに嘘ついてる気もするけど、それももしかしたら思い込みがあるのかも?
またしても続きが気になる終わり方です。
神原くんの秘密って一体何??
息つく間もなく最終巻へ! -
201411/一気読み。感想は6巻にて。