6月19日の花嫁 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425122

感想・レビュー・書評

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  • 本の裏表紙に「結婚」に揺れる女性心理を繊細に描いたロマンティック・サスペンス、とありますが「ん?」揺れたのは記憶喪失の中で最初に思い出した「結婚する」という事実に、そこから辿った道が衝撃的だったからで、結婚に揺れた訳ではないし、ロマンティックな部分もそんなになかったぞ。という感じです。記憶喪失という設定上仕方ない事かもしれませんが、主人公の千尋が終始ヒステリックな感じでちょっと疲れます。そしてラスト。小説としては面白い最後だけど、どう受け取ったらいいの?エンドレスって事?ストーリー的には面白かったです。

  • 交通事故で記憶喪失に陥った女性。数日後に予定されている自分の結婚式が唯一残る記憶。しかし、幸せが予想された結婚式の実態は?そこから分かる自分の過去。それでも蘇らない1年以上前の記憶とは・・・。

  • 最初1/3位はどきどきしながら読んだけど。
    いくつも人格がありそうなのはなんでだろ?この日付は何かのトリック?などなど。
    でも結局、自分でも良く分からないままそういうことをやってた、というオチになってがっかり。

  • 違和感のあるところがところどころあり入り込めなかった感じがあり。それでもだんだん記憶を取り戻し始める頃から続きが気になって止まらなくなり、
    義母の表裏はゾッとしました。
    中盤はよかったけど、序盤と終盤が…。
    どの作品も大好きな乃南さんですが、珍しくイマイチかなと感じる作品でした。

  • 軽く読み終わっていい。
    苦難によって真っ当な人生を得られてよかったね、かな。
    でもなんというか人の心を幼さで弄んで、命までかかってしまうともう少し重くてもいいんじゃないかとか思うけれど。
    金持ちのお嬢さんって怖いわねー

  • 叙述トリック的な構成と身構えたのに肩すかしであった。読みやすく面白いが、千尋の性格、どっちに転んでも気に入らない(笑)。一行はこんなに色々な面倒くさいとこ見ても、それでも千尋を選んだのか・・・。あと義母が気持ち悪かった。この辺りきちっと片づけてからエンドにしてほしかったな。

  • いくらフィクションだからと言ってあの状態で病院に行かないのはおかしいと突っ込みたい。登場人物が全員気持ち悪い。自分の娘は絶対に千尋みたいな大人にはしたくない。2度と乃南アサさんの作品は読まない。

  • 記憶喪失ものの恋愛小説。主人公視点よりも日記の描写の方が良かった。ラストが好ましく思えなかった

  • 久々に乃南作品をば。

    主人公は,結婚を間近に記憶を失った花嫁,千尋。
    気づいたら見知らぬ男の家にいて,記憶を失っていた。
    そして,次々と過去が明らかになるが,それらは千尋を戸惑わせるものばかりだった。
    そして,ある日千尋の母を名乗るものが現れて,事態は急展開を見せる――

    結末はよめてしまったけど,続きが気になる作品でした。
    ツッコミどころはあるし,非現実的な部分・漫画チックな部分もある作品かとは思います。
    が,主人公が私と同じ名前だったのもあり(笑)楽しく読めました。
    また乃南さんの本,よみたくなったなー

  • 前評判が良かったので読んでみました。
    あんまり主人公の性格が好きではなかったかも?
    オチは早い段階でわかるので、ミステリというよりは物語に近い感じで読めば、軽く読めていいかもです(^_^)

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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