ドグマ・マ=グロ (新潮文庫 か 18-5)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101490052

感想・レビュー・書評

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  • 完全に駄作。夢野久作をリスペクトしているようで、「ドグラ・マグラ」のうわべだけをさらっているだけ。なぜか乱歩っぽいところもあるし。悪い意味でとても軽いホラーでした。

  • ◆ネタバレがありますのでご注意ください


    ここにはなんの新しいモチーフもない。ありきたりの怪物にありきたりのキャラクター。大勢が出てきてワイワイガヤガヤだが、結局ただのドタバタ劇で終わってしまう。あまりにも緊張感のない文章のため、途中から「これはコメディなのか?」と思ったほど。なんか高校の文芸部とかにこういうの書くヤツがいそう。この程度の作品にこのタイトルをつけたとすると、確信犯的サギみたいなもんだ。夢野久作や江戸川乱歩もこれがオマージュと言われたんじゃいい迷惑だろう。

    最後の物語の舞台となっている世界自体がこの世界とは異なるパラレルワールドだった(ショロホフスクとツングース)というのは「おっ?」と思ったが、それとて物語全体からみれば「だからどうした」というレベルにすぎない。

    解説を書いている文芸評論家も無理やり褒めつつも結局先達作家の偉大さにほとんど終始してしまっているのも笑える。

  • 気持ち悪かったー。
    起きている状況をリアルに想像すると相当な気色悪さなのに、出てくる人達が滑稽だったりして、なんとも不思議な読後感。
    小学生くらいの頃に江戸川乱歩を読んだ時と似たような感じ。

    ただ、ほかの作品と同じで、粘っこくないんだよな。

  • SFホラーなんだろうけど、カジシンさん詰め込みすぎ。他作品の推理、怪奇、SFの要素を無理なく少しでも盛り込もうとの努力は分りますが、結局はしらけさせる部分あり。特にラスト付近のパラレルワールドに至ってはぶち壊しの苦笑しかない。大筋の展開はホラー映画の定番に近いのでキャラの問題になるが、人命に対して無感動に近くなってるし・・楽しんだのは作者だけかも(笑)

  • タイトルからも分かるように、夢野久作の小説のオマージュです。
    夢野久作作品を読んでいる途中で3度も寝落ちして、結局最後まで読めていないわたしが、オマージュを読む…(汗)

    書き出しと、オノマトペと、病院という設定と…。
    まあ、ちらほら夢野の影がうかがえます。

    でも内容は、SF??ホラー??
    ストーリーや趣旨は、夢野とは違いますよね…。
    怖いというより、気色悪かったです。
    とりあえず、得体の知れない触手系ばけもの、超能力者ネタなどが苦手な方は避けた方が無難かも…。

    わたしは上記の触手系、超能力者ネタはあんまり好みじゃないので、なんとも…。
    それに、登場人物がごちゃごちゃしすぎて、最後は誰が誰だか分からないし、もう誰がどんなだなんてどうでもよくなっちゃって…。
    暇つぶしにはいいと思います。

  • 何となく荒削り感があり、非現実的なストーリーゆえ描写から一瞬場面がどのようになっているか少々分かりづらかった。どうせなら映像で見てみたいかな。

  • 幽霊がでてきたり、マッドサイエンティストと
    ヌルヌルクリーチャーのホラー・オカルト?
    謎の組織と不気味な男たちはサスペンス?
    次元の違う世界とパラレルワールド、超能力を持つ老婆
    のSF味付け。
    年上の女性への淡い恋心、あの人とこの人の過去の関係
    シリアス・ドタバタ・コミカルなやり取りの二人の男女
    認知症の人々のドラマを交えて、たくさんの人が
    非業の死を遂げる。けど、グロくなく、特に怖くなく
    あまり悲しくもない。ごちゃ混ぜ娯楽作。

    ただ、ショロホスクという名前(地名)と
    最終盤現れるもう一つのショロホスク体の名前(おしい?)
    それにオチを読み終わると、
    私たちが見ていた世界が何だったのかなんだか分かる。
    (小説だから当然といえば当然)

    とりあえずタイトルの元になった「ドグラ・マグラ」を読む。

  • 夢野久作とラヴクラフトになんと
    あんな共通点が!!!!

  • 触手のおぞましいバケモノが看護婦を深夜の病棟で襲う話…かと思いきや、パラレルワールド的なSF要素も。

  • とにかくショロホフスク体が気持ち悪すぎる。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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