老人と海 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100042

感想・レビュー・書評

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  • 海の生臭さと、気まぐれさを一人の老人を通して描いた傑作。ページをめくる度に、懐かしい海の匂いや太陽の照り付きを思い出す。
    人間は老いる、時に運命は残酷で、受け入れ難い。
    それでも生きて行く。長い人生の中で、作中に出てくるような老人に好意的な少年がもし傍らに、居てくれたら幸せなんだろうな。
    自身が40歳になる年に、この1冊に出会ったのは大きい。色々、考えてしまう。

  • 2023.2.12読了

    老漁師が小舟で一人漁に出て、数日の死闘の末に舟よりでかいカジキをモノにするが、帰港するまでにサメに食われてしまい骨だけになってしまうという、満身創痍、骨折り損のくたびれ儲けな話。

    老人でも、どんな過酷な環境でも、積み重ねてきたことに自信を持ち、決して気持ちが折れないと信じ切れば、乗り越えられないことなんてない、という前向きな教訓を得たが、言葉にすると精神論の権化みたいでひどく安っぽくなってしまう。

    サンチャゴを慕う少年が可愛い。

  • ビジネスに置き換えて読んでみた。仕事を獲る難しさ、クロージングまで気が抜けない長い道のり、獲られた後の対応。ひとりの力は限りある。色々考えさせられた。

  • 高校の時に読んだのを読み直しました。やはり、なんか私にはアメリカ文学は向いてないです、

  • すごくシンプルなストーリーなんだけどそれだけに自然の恩恵や脅威、そしてその脅威に翻弄されつつも抗う人間の逞しさがストレートに伝わってくる。

  • 何度か読んだら印象変わりそう

  • 前半から後半にかけて老人がレベルアップしていき、鮫に対しても無双になっていく。
    前半の静から後半の動へと物語のスピードが上がっていき読みやすかった。

    知らなかった言葉


    尋という単位

  •  舞台はキューバの首都ハバナのコヒマル地区。長い間漁師として暮らしてきた老人(サンチャゴ)だが,84日も魚が捕れない日が続いていた。そしてその日,彼の船よりも大きなマカジキが網にかかった。その魚を得るために3日もの間一人で眠らずに闘いついに勝利を手にするが,帰路で鮫に襲われ全てを失う。
     海の上での3日間の彼の言葉の端々に彼の海についての知識の多さが窺える。だがサンチャゴは鮫に敗北するしかなかった。サンチャゴを慕い心配していた少年(マノーリン)に,またとない大きなマカジキの嘴を譲れたことがサンチャゴの得た勲章ではないだろうか。
     この物語の主題は老いの悲哀なのか? 全ては老人の夢なのか? 年を取って読み返すほどに分かることが増えるのかもしれない。

  • 老人の3日間にわたる漁の模様を余すことなく描くことで、生きる底力がひしひしと伝わってきた。

    ここまでやりきれる老人だったからこそ少年があそこまで懐くのも理解できる。

    こんなかっこいい老人になりたい


  • 老人が、巨大なカジキと海という自然と、己の意識と戦う。
    バイオレンスと言ってもいいほど血と、太陽の照りつけと、傷口に染みる潮。
    読後に背表紙のあらすじ見たらほぼ内容書かれていたので間一髪。

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