老人と海 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.49
  • (603)
  • (937)
  • (1687)
  • (268)
  • (64)
本棚登録 : 10338
感想 : 1045
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校生以来の再読。歳を重ねても良さはわからなかった。
    解説にあるように男性的ということなのか…気合いだけで全て乗り切る、みたいな無鉄砲さに辟易。
    沖に出るのに食料は持たず水も少ししかないし手袋や毛布すらなくて無謀すぎ、とか、少年と面と向かってはあまり話さないのに沖では「あの子がいればなあ」ばっかり言ってたり、滑稽ですらある。
    ただ、解説は文学者的で難解だけど背景や作品の立ち位置などがわかり、すごく上質だと思う。

  • 存外嫌いじゃない内容だった 他のヘミングウェイ作品も読んでみたいと思った

  • 140ページほどの短い小説だけど、息継ぎがない!ちょこちょこ読むには付箋必須!全体的には読みやすいので、纏まった時間があれば一気に読めるかも。

    あとがきで、イギリス文学とアメリカ文学の違い、時間的ものと空間的なものの比較が予想外に興味深かった。

    とある一人の老人が沖でひたすら大きな魚と格闘している(漁の最中)描写が続く話なんだけど、「老人」を指すことばが一つに絞られてなくて、まるで会話しているような展開方法だった。だからこそ読みやすかったのかな。

    ヘミングウェイという偉大な作者の小説を読めたのは単純に達成感あります。

  • 老人が1人海に出て、大魚との格闘と海の非情さの話。
    課程の描写が細かいうえに、夢や希望を抱きつつ、海の残酷さにぶち当たる現実感のある作品だった。


    時代背景がよく分かっておらず、結構古いものだと思って読んでたら、ヤンキースや飛行機が出てきてちょっとバグった。

  • 八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。

  • 人生の限界をいろんな形で表した作品。
    努力と才能、時間の現実、どうしようもなく迫りくる理不尽や運命、それでも立ち上がる人間の強さと、どうしようもできない限界がある弱さ、いろいろ踏まえながら作品は進んでいく。
    写実主義的な部分があるのか、作中は現実に起こることを赤裸々に詳細に書き出していて、カジキマグロとの闘いはまるで自分が体験しているような錯覚に陥る。
    人間の肉体的な弱さと、精神的、思考的強さを描いたそんな作品だった。

    人間一人が、ましてや老人がプロとはいえ一人で大海に幾度もなく挑み続け、夢を追いかけ続けるさまは生きる勇気と何度も挑む人間の強さと、そしてどうしようもなく勝てない敵がいることの現実を思い知った。

    少年と老人が前半部分でありもしないことを話し合うことが二人の間での了解だとして、そのあとどこまでが現実でどこまでが非現実なのかを追うのは個人的に面白かった。これは老人が大海から帰還した後にも続いた。

  • あらすじにも出ているのですが、不漁だった老人が、大きな魚を数日かけて釣り上げます。

    こんなのが釣れた日には大金持ちになるとか、色々な夢がわきあがるのですが、釣った魚をどんどんサメが食べてしまうという話です。

    薄い本なのですが、描写が細かいです。

  • キューバの老漁師が3日かけて18フィート(5.49m)ものカジキを釣り上げる話。老漁師は84日間も不漁が続き、運がないと言われていたが大物のカジキを3日かけて見事釣り上げるも、港に帰る間に多くの鮫に食われてしまい、帰った時には骨しか残っていない状態になる。カジキとの対峙は緊迫感があり面白かった。カジキと漁師は絆みたいなのができており、鮫から一生懸命守ろうとする漁師の姿は健気に見えた。

全1045件中 11 - 20件を表示

ヘミングウェイの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘルマン ヘッセ
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×